観光
2020.07.09
那覇の国際通り周辺をサイクリング!12時間利用して千円の電動アシスト自転車が楽チン
戦後、奇跡の1マイルと呼ばれた国際通り。その片道1.6キロの道を往復すると、ざっと3キロ超えです。そんな国際通りを自転車でスルッと爽快に通り過ぎて、これは楽チン!と今回は、那覇市内でサイクリングをしたくなる記事を紹介します。
利用するのは、全国で展開する電動自転車のレンタサイクリングサービス「HELLO CYCLING」です。電動アシスト自転車って、こんなに快適なんですね!
目 次
HELLO CYCLINGの予約と利用方法
沖縄でも利用できる「HELLO CYCLING」は、無人のレンタサイクル。つまり、24時間いつでも利用できて、アプリで予約をする画期的なサービスです。
事前にアプリをダウンロードして、アカウント登録を済ませましょう(クレジットカード要登録)。前日や半日前には予約できず、レンタル開始30分前から予約可能。予約時間を過ぎると自動キャンセルとなり、特に料金はかかりません。
サイクリングの開始30分前、アプリを開いて「那覇」と入力。
レンタサイクル可能なスポットが表示されたら、スポットを選択して自転車を選びます。ここで1点だけご注意を!通常のママチャリサイズと小さな車輪の自転車があるため、よく見て選んでください。
黄色の「自転車を予約」を選択すれば、予約完了です。その後は登録したメールアドレスにメールが届きます。自転車の番号と暗証番号が記載され、この暗証番号を使って電動アシスト自転車のロックを解除できます。
[注意点まとめ]
・レンタサイクル開始30分前から予約可能
・予約時間までに利用を開始すること
・メールに各自転車の暗証番号が届く
・返却完了後にクレジットカードで自動支払い
予約もロック解除も簡単でした。いざ、那覇市内のサイクリングへ。
那覇で焼き物を買うなら、壺屋やちむん通りへ
昔ながらの面影を残し、工房やギャラリーが並ぶ那覇の「壺屋やちむん通り」では、赤瓦屋根の建物や守り神のシーサーを見ることができる、沖縄のノスタルジックな風情漂う街並みです。
「やちむん」とは、沖縄の方言で焼物のこと。1,682年に琉球王朝が各地の陶工をこの地に集め、焼物の街として整えていったという歴史があります。沖縄の焼物の歴史をのんびり楽しめるこの通りは、国際通りから徒歩10分。立地にも優れた沖縄の観光スポットです。
表通りには、壺屋焼の工房やショップがずらりと並びます。
壺屋焼とは、主に那覇市壺屋で生産されているやちむんのこと。素朴でありながら、沖縄の豊かな自然を描いた温かみある焼き物は、ずっしりとした重量感と力強い絵付けが特徴的。沖縄土産としても人気です。
「UTSUWA チャタロウ」では、普段使いがしやすく、かわいらしい柄の食器やマグカップを販売し、日常に沖縄のやちむんを取り入れやすくしています。伝統的な壺屋焼を販売する店もあれば、現代風にアレンジされた壺屋焼を扱う店もあります。
自転車で一歩裏手に入れば、そこは静かな細道。焼き物の里らしく遊び心満載なシーサーや、やちむんの欠片が路地裏を鮮やかに彩っています。
サイクリングに疲れたら、沖縄県内最大の工房でもある「育陶園」で焼き物体験ができます。職人さんと一緒に世界に1つだけの素敵なやちむんを作りながら、沖縄の焼き物文化を感じてください。
壺屋やちむん通りの近く、一際目を引く街のシンボルが「壺屋うふシーサー」です。壺屋の職人達によって作られ、2013年に設置されました。ここから1キロほど離れた安里にある「さいおんうふシーサー」と対になって、共に那覇市を守る役目を果たしています。
アーケードの商店街は歩行者専用道路!「平和通り」を通り抜けて、国際通りへ
壺屋やちむん通りから路地裏を走行して、金壺食堂の前を通過。この食堂、ちまきがおいしく、午前10時には売り切れるため、電話(098-867-8607)で予約可能です。
アーケードの平和通りに入ると、何やら気になる看板が…。
「平和通りは、自転車での走行禁止!」
平和通りを含むアーケードの商店街は、歩行者専用道路のため、自転車での走行が禁じられています。歩行者と衝突する危険性を考慮したもので、商店街の通路は自転車を押しながら通り抜けましょう。
◾平和通りについて
https://feeljapan.net/okinawa/article/2020-04-29-13002/
衣料品店や日用品店、お土産屋が並ぶ「平和通り」は、比較的に観光客が少なく、自転車で通り抜けるには好都合。那覇市の施設「まちぐゎー案内所ゆっくる」では、スタッフが那覇の観光案内をしてくれて、マップの配布を行っています。
食料品店が点在する「市場本通り」から「市場中央通り」へと続き、「むつみ橋通り」からパラソル通りに通じています。各通りの様子は、市場周辺フォトウォークの記事をご覧ください。
◾市場本通りとむつみ橋通り
https://feeljapan.net/okinawa/article/2019-06-05-6829/
◾市場中央通りと他の商店街について
https://feeljapan.net/okinawa/article/2019-06-07-6875/
平和通りを通り抜けると、有名な国際通りへ。
すると目の前に、大きな建物の「国際通りのれん街」を発見。1,000坪に4エリア、32の飲食店が入るグルメな施設です。お昼11時からオープンする店もあり、夕方16時頃から営業する店が増えて賑やかになるようです。
◾国際通りのれん街
https://feeljapan.net/okinawa/article/2020-03-25-12196/
サンライズなはの「赤とんぼ」でタコライス!浮島通りを通過して、ニューパラダイス通りで休憩タイム
続いてサンライズなはへ。開南バス停から浮島通りの入口まで続く「サンライズなは」は、新旧のお店が立ち並ぶアーケードの商店街です。
その一角にたたずむのが、20年以上地元の人に愛され続ける、小さなタコライス屋の「赤とんぼ」です。那覇のタコライス屋の中でもおいしいとの噂を聞きつけ、訪れました。注文は基本テイクアウト。お店の前にテーブル席が1セット用意されています。
メニューはタコライスとタコスの2種類。タコスミートからトルティーヤまで全て手作りされ、タコスミートが程よく甘く、トルティーヤは少し分厚くバリバリの食感。上にかかったピリ辛ソースがタコライスとタコスの味を上手くまとめています。
お腹が満たされたら、浮島通りへ。薬局や制服屋など昭和の雰囲気が漂う店から、浮島食堂やカフェバー、古着屋やストリート系のアパレルショップが立ち並ぶ、若者カルチャーが集まるオシャレスポットです。
浮島通りを通過したら国際通りを横断します。真向かいの道を入ってニューパラダイス通りへ。この通りにはカフェや食堂があり、夜は居酒屋やバーも営業しています。
◾ニューパラダイス通りについて
https://feeljapan.net/okinawa/article/2019-07-27-7688/
ニューパラダイス通りには、およそ40店舗が並んでいます。緑と白の外観が爽やかな食堂花笠とトックリキワタ珈琲店。昼過ぎの暑さの中、自転車をこいで汗をかいたのでドリンクをテイクアウト。立ち寄ったのが、本格台湾茶が楽しめる流求茶館です。
一時期、一斉を風靡したタピオカドリンクを多数取り扱い、沖縄の素材をブレンドした個性豊かなドリンクなど、20種類以上がそろっています。
パインシロップハーブティー(左)とローズヒップゼリー入りジャスミンティー(右)をテイクアウト。色鮮やかでおいしそう!
ドリンクのお供に購入したのは、トックリキワタ珈琲店のもちきび入りスコーン。落ち着いた店内でもいただける店主こだわりの珈琲と手作りのスイーツが人気です。
◾トックリキワタ珈琲店
https://feeljapan.net/okinawa/article/2020-01-14-10747/
◾琉求茶館
https://feeljapan.net/okinawa/article/2020-05-01-13251/
サイクリング後の休憩場所に選んだのは、ニューパラダイス通り沿いにある緑ヶ丘公園です。園内には、ペットを連れて散歩をする人や遊具で遊ぶ子供の姿。ガジュマルの木陰や丸太型のベンチに座って、一息つくのにぴったりです。
最後にレンタサイクルを返却しましょう。
スマホのアプリを開いて返却可能な場所を探します。その後は電動アシスト自転車でラストスパート!以前、ママチャリで走行していた坂道は立ちこぎせずにスーイスイ。何も苦労せず、那覇新都心の「おもろまち駅」に到着しました。
指定の駐輪場に停めて「返却」を選べば、「返却完了」です。しかし、この操作を完了させないと、レンタルしたまま料金が加算され続けます。「返却完了」の画面をしかりと見届けてください。
12時間まで1,000円でレンタルできる電動アシスト自転車。
ぜひ快晴の日に、那覇市内でレンタサイクルを楽しんでみてください。観光客だけでなく、沖縄に移住したばかりの方にも利用価値あり。あとは、夏の日焼け対策と水分補給をお忘れなく!
(文:アリ イツキ、平良 真美/撮影:Brownie 照屋勇人/撮影サポート・編集:OKINAWA GRIT 代表 みやねえ)
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