体験
2023.05.08
海のゴミが宝物に変わる!古宇利島「TRUE BLUE」で環境問題をオシャレでもっと身近に。
はいた〜い!Feel Crewのゆいです♪
「沖縄」と聞くとまず思い浮かべるのが青くて美しい海ですよね。ですが、実は沖縄は日本で2番目に海のゴミが多い地域だということをご存知でしょうか?
その中でも特に多いのが海洋プラスチックゴミだそうです。
そんな海洋プラスチックで作るアート工房「FACTORY & SHOP TRUE BLUE OKINAWA(トゥルーブルーオキナワ)」が2023年1月古宇利島にオープンしたので、メンバーのえみりちゃんと行ってきました。
目 次
TRUE BLUEってどんなお店?
店名のTRUE BLUEは「本物の青」という意味。沖縄の海をはじめ、これから世界中の本物の青く美しい海を守っていきたいなという共同代表の玉村さんの素敵な想いで生まれたお店です。
主に海のゴミ、海洋プラスチックゴミを回収して、これをリサイクルではなく「アップサイクル」しています。
アップサイクルとは「捨てられるはずのものの価値を更に高めて別のものに変える」という意味。TRUE BLUEでは、海で拾った海洋ゴミを再利用して製作したアクセサリーの販売、ワークショップ体験を行なっています。
静岡県ご出身の玉村さんは2022年の夏に沖縄に移住。それまで沖縄を10年ぐらい旅をしていて、沖縄の青く美しい海に惹かれて沖縄が大好きになりました。
そんな美しい沖縄の海ですが、実はガイドブックには載っていないようなビーチにはたくさんの海洋ゴミがあることにショックを受け、おしゃれにリサイクル出来ないかと考えたのがこのお店を始めたきっかけだとお話しくださいました。
店内にある華やかな色味のシャンデリアはなんと、全てペットボトルで作られたもの。
インテリアとしてもアップサイクルするなど、素敵な取り組みにますます興味が湧いてきますよね。
海のゴミはどこから来たの?
ワークショップの前に、海について学ぶ時間も設けてくださります。
海のゴミはビーチを利用した人がポイ捨てをしたゴミもありますが、その他にも道路に落ちていたゴミが雨や風に飛ばされて川に流れてしまって、川をつたって海に流れ着いたゴミもあります。
海から離れている道路でも、海と直結しているんだなと考えさせられました。
実はそれだけではなくて、ビーチクリーンをしているとペットボトルのラベルがほとんど海外製のもので、8割を占めているそうです。その多くが台湾や中国から流れ着き、それが沖縄の海岸に漂着して散乱しているという状況だと教えていただきました。
こちらはゴミにハマって抜け出せなくなったウミガメです。
ウミガメの他に、クジラなどの海洋生物たちがプラスチックごみを誤飲してしまうと、プラスチックは消化されないため、頭でお腹いっぱいだと勘違いして餌を取らなくなって、そのまま餓死してしまったり、栄養失調で弱ってしまうケースもあります。
その他にも、海洋ゴミの問題は海の生き物に様々な影響を及ぼしています。
プラスチックは紫外線でもどんどん小さくなって「マイクロプラスチック」というものに変化していって、それを珊瑚が摂取してしまっているそうです。
世界中で珊瑚の絶滅が取り上げられていますが、このプラスチックが死滅の一因となっています。
私たちの生活にどういう影響があるの?
このプラスチックゴミの問題は、海の環境や生き物だけの話ではなくて私たちの生活にも影響を及ぼしています。
海で生活している魚がプラスチックを食べる。私たちは食卓でその魚を食べるとなると、結局は私たち人間が出したゴミが巡り巡って私たち人間の身体の中に戻ってきてしまうんですよね。
玉村さんのお話しを聞いて、環境問題に無関係な人はひとりもいないなと感じました。
海で拾ったゴミをアップサイクル
海について学んだあとは1階にある工場を見学。こちらにはビーチクリーンで拾われた海洋ゴミがたくさんありました。
回収したプラスチックゴミは色別に分けて、粉砕機にかけていきます。
この粉砕されたプラスチックがアクセサリーやランプシェード作りの材料になります。
熱を加えてOK?NG?プラスチックゴミの見分け方にもポイントがあります。
その方法は、粉砕したプラスチックゴミを水の中に入れること。水槽に入った水は普通の水ですが、沈むプラスチックと浮くプラスチックの2種類に分かれます。
水に浮くプラスチックは、熱を加えても220℃以下であれば、有害物質を発生しないもの。沈んでしまうプラスチックは熱を加えると有害物質を発生するものなので、ランプシェード作りなどには使えないと判断します。
毎回丁寧な手作業で水に浮いたプラスチックをすくって乾燥させて作品作りを行っていると聞いて、海と作品への愛情が伝わりました。
「えっ?!これ海のゴミなの?」可愛いすぎるピアス作り体験
先程、工場見学した時に見たプラスチックの粉砕が玉村さんの手に掛かると、こんなにオシャレなピアスに生まれ変わります。
実際に店内で販売しているピアスをお手本に私たちもオリジナルのピアス作りを体験しました。
まずは、ピアスの形を決めます。私とえみりちゃんは同じスクエア型にしました。
形を決めると1層目にレジン液を入れて好きなプラスチックを選んで爪楊枝で1つ1つ丁寧に入れていきます。
色の種類もたくさんあって迷ってしまう〜!
私は1年中使いやすいデザインのピアスが欲しかったので、白をベースにポイントでピンクのプラスチックを入れてみました。
2層目のレジン液を入れて仕上げにバランスを見ながらラメを乗せてUVライトで硬化すると完成です。
ピアス作りのワークショップは4,500円。
お話しをしながら楽しく制作して1時間ほどで完成できました。
えみりちゃんが作ったピアスは爽やかなブルーが夏らしくてとても素敵!
これが海のゴミで作られたピアスなんて驚きですよね。オシャレな雑貨屋さんに売っているピアスと言っても気づかれないほど素敵な仕上がりに感動しました。
捨てられて問題になっている海洋ゴミが世界に一つしかない宝物に生まれ変わりました。
お店の外にはテラス席があり、古宇利島の青くて美しい海を感じられます。
聞いたこともある方もいらっしゃるかもしれませんが、毎年すごい量のプラスチックゴミが海に流れてしまっているので、このまま何も対策をしなければ30年後には魚よりもプラスチックゴミの方が多くなると言われています。
この美しい海を私たちの子ども、そしてその次の世代まで残していきたいですよね。
「今から30年、一人ひとりが出来ることをやっていければこの未来を防げると思う」と玉村さんとお話しをして、私も環境問題を自分ごととして捉えられる良いきっかけになりました。
今回はピアス作りを体験しましたが、ワークショップでは他にもランプシェード作りやネックレス、キーホルダー、みつろうラップ、恋愛成就アクセサリー作りなどもあります。
所要時間は、恋愛成就アクセサリー作り以外は1時間ほどで作れて、当日お持ち帰りできるので旅行の合間に参加するのもおすすめです。
私自身、今まで「環境問題」と聞くと難しくてスケールの大きいことだと思っていましたが、今回のワークショップを通して楽しみながら、海をもっと身近に感じることができて大切にしていきたいと言う思いが増しました。
TRUE BLUEでは環境問題を身近に、自分ごとに感じられる素敵な体験ができるので、沖縄・古宇利島を訪れた際はぜひ行ってみてください。
[基本情報]TRUE BLUE
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利385
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日
電話:080-4810-7460
駐車場:あり(約15台)
https://wds.world/trueblue
【Feel限定特典】
今回特別に【Feel限定特典】もご用意いただけましたので行かれる際はぜひ活用してくださいね♪ ※利用期限は2023年12月末まで
【Feel OKINAWA限定】すべての体験料金が10%OFF
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