蜂蜜を一口頬張ると感じたものすごい風味とコク。その自然な味わいとあまりのおいしさに、ふと商品ラベルを見てみると、南城市玉城にある「ハニーキッチン」の蜂蜜であることが分かりました。

そのおいしさの秘密を探るため、早速ハニーキッチンへ向かいます。

「食卓に蜂蜜を」ハニーキッチンの思い

お店の場所は分かりにくく、周辺をぐるぐる回ってやっと見つけることができました。中山集落センター（沖縄県南城市玉城字中山41）を目指し、着いたらお店に電話をすると迎えに来てくださいます。　

ハニーキッチンで迎えてくれたのは、はちみつマイスターの金城真弓さんと自然養蜂家の金城道年さん。ここハニーキッチンでは、養蜂から蜂蜜の販売、蜂蜜のおいしい食べ方の紹介、バジル畑の案内などを行っています。

店名のハニーキッチンは「日常の食卓に蜂蜜がある暮らしを」という思いで、真弓さんが名付けました。いつも食卓に置いてある醤油のように、蜂蜜を身近な存在にしたいそうです。

おいしさの秘密はアフリカンブルーバジルと自然養蜂

ハニーキッチンではミツバチを酷使しない「自然養蜂」で蜂蜜を生産。巣箱の周りにはアフリカンブルーバジルというハーブが植えられており、ミツバチはこのバジルの花の蜜を主に巣箱に持ち帰ります。

香り高いこのアフリカンブルーバジルの花によって、玉城産の蜂蜜にすっと鼻を抜けるスパイシーな香りとコクのある濃厚な甘さが生まれます。

道年さんは蜂蜜の品質のためだけでなく、自然と関わりたいという意味合いからも自然養蜂を徹底しています。「除草剤や抗生剤を使わないでいいように、自分で管理しきれる数のミツバチを飼育しています」とのこと。

その分苦労も多いそうですが、「ミツバチのためにもなるし、おいしくて安心して食べられる蜂蜜ができるからね。笑」と道年さんは言います。

現在、蜂蜜はこの南城市玉城と宜野湾市の2カ所で生産しています。

玉城産の蜂蜜（商品名：たまぐすくの里）は、アフリカンブルーバジルがメイン。それに対し、宜野湾の自然な花の蜜から作られる蜂蜜（商品名：ぎのわんの園）はフルーティーな香りと滑らかな舌触りで、すっきり上品な味わいです。

蜂蜜を楽しめるイベントを開催

蜂蜜のおいしさや活用法を知ってもらうために、ハニーキッチンでは蜂蜜を使った料理教室などのイベントを不定期で開催しています。

「みつばちの日」である3月8日には、蜂蜜を使ったピザを作るイベントが行われました。宮古島から来られた方や外国の方も参加され、はちみつマイスターの真弓さんが紹介する蜂蜜の活用法に興味津々でした。

開催されるイベントについては、ハニーキッチンのFacebookのページで告知されます。

「このハーブ畑を中心にもっと人が集まる場所にできたらいいな」とこれからの展望を熱く語る道年さん。これからのハニーキッチンに期待が高まります。

沖縄の自然が凝縮したハニーキッチンの絶品蜂蜜。ハーブ畑にも足を運んで、アフリカンブルーバジルの香りも楽しんでみてはいかがでしょうか。

［基本情報］ハニーキッチン
住所：沖縄県南城市玉城字中山510番地
電話：090-3790-8158
※来店の際には予め要電話。蜂蜜の食べ比べやハーブ園の見学も可能
駐車場：あり
https://www.facebook.com/HONEY-KITCHEN-1175642855794057/

「たまぐすくの里」「ぎのわんの園」販売先
・クラフトハウスSprout
住所：沖縄県那覇市壺屋1-17-3（102号）

・琉球うりずん物産アンテナショップ
住所：沖縄県那覇市松山2-28-1 1F

・陶器・雑貨　しびらんか
住所：沖縄県南城市知念久手堅446

・douce cafe nanjo
住所：沖縄県南城市知念安座真1265