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くらし

2019.01.26

方言、風習、危険生物、人生行事まで、沖縄情報満載!県内外にファンを持つ、県産手帳「OKINAWA DIARY」の面白さ

OKINAWA DIARY

沖縄では「沖縄手帳」「県民手帳」「かりゆし手帳」「沖縄リゾートダイアリー」「八重山手帳」など、いくつもの沖縄県産手帳が発売されています。スケジュール帳なのに沖縄の暮らしに欠かせない旧暦や、干潮・満潮時刻、十干十二支、人生行事やイベント情報などが盛りだくさん!読み物としても楽しめる手帳です。新年のスタートにぜひご活用ください。

県産手帳とは!?一般の手帳と何が違うのかを解説

手帳の見開き

沖縄の県産手帳は、一見すると普通のスケジュール帳に見えます。が、しかし、よ~く見てみると沖縄の暮らしには欠かせない、沖縄に関する深い情報があれこれと掲載されています。

沖縄では、歴史や文化、風習、季節などが県外とは異なるため、沖縄特有の旧暦行事やその他のイベントなどを確認する際、県産手帳があると非常に便利。最近では沖縄旅行のお土産に、また沖縄好きの友達へのプレゼントに購入する人も増えているようです。

毎年、各社がいろんな県産手帳を発行しています。今回は、私が愛用している株式会社東洋企画印刷が発行する「OKINAWA DIARY」を例に取り上げて、手帳の一部を紹介します。

「OKINAWA DIARY」の表紙は、沖縄色豊かなデザインが充実!しかもリバーシブル仕様

OKINAWA DIARY 2019 表紙

「OKINAWA DIARY」2019年版の「月桃」バージョン。沖縄出身のデザイナー兼イラストレーターの稲嶺盛一郎さんによるデザインです。

OKINAWA DIARY 表紙全体

月桃は、沖縄ではごく身近な植物で、4月から7月にかけて花が咲きます。ポリフェノールが豊富で美白や肌荒れを改善する化粧水や石鹸、アロマやお茶などと幅広く活用されています。

また、旧暦の12月8日(2019年は1月13日でした)には、月桃の葉で包んで蒸したお餅の「鬼餅(ムーチー)」を食べ、家族の健康を祈願したり、厄払いを行う風習があります。

OKINAWA DIARY 裏表紙

OKINAWA DIARY 裏表紙全体

表紙を裏返してみると、シーサーが登場。シーサーの家族を描いているのか、シーサー同士が向き合う姿に家族のような温かさを感じて、沖縄らしさに心が和みます。

今年の「OKINAWA DIARY」は全14種類。自分にピッタリなものを、ぜひ見つけてくださいね。

観光に役立つ沖縄情報が掲載!沖縄の伝統行事や風習、新知識の発見がある

県産手帳だけに沖縄情報が満載。沖縄出身者の私でも見ているだけで面白かったので、10個のポイントに絞って紹介します。

その1. 毎月の主なイベント情報を掲載!これなら予定が立てやすい
OKINAWA DIARY 中

各月のページを見ると、左上に主な今月のイベントが記載されています。

例えば、2月は「地産地消」がテーマの「おきなわ花と食のフェスティバル(2019年度は1月に開催)「なはさくらまつり」など。また今年の2月5日は、沖縄の旧正月でした。手帳には旧暦も記載され、旧正月がいつなのかもひと目でわかり、予定が立てやすいのです。

その2. 地元の人でも意外と知らない!?沖縄の危険生物が分かる
沖縄の危険生物情報

沖縄には、毒蛇のハブや海に生息するハブクラゲなどの危険生物がいます。もしもの時に備えて知識をつけておくと安全対策に役立ちます。

その3. 沖縄の世界遺産9カ所を網羅!基礎知識が学べる
その3. 沖縄の世界遺産9カ所を網羅!基礎知識が学べる

解説文の横にはQRコード。これを読み取ると、各世界遺産の公式サイトや各市町村公式サイトの世界遺産のページなどに飛び、より詳しい情報を確認できます。また、英語の解説文も掲載され、日本語を学びたい外国人にも需要がありそうです。

その4. 観光客にも需要あり!?県外へ持ち出せない主な植物が分かる
その4. 観光客にも需要あり!?県外へ持ち出せない主な植物が分かる

沖縄には、県外へ持ち出せない植物がいくつかあります。持ち出してしまうと、法律によって罰せられる植物が一部あるので注意が必要です。

その5. 沖縄特有の伝統行事や風習の解説が面白い!お供え物や人生行事も掲載
その5. 沖縄特有の伝統行事や風習の解説が面白い!お供え物や人生行事も掲載

沖縄には、一年を通じて、さまざまな伝統行事があります。今でも自然崇拝や祖先崇拝が色濃く根付いており、自然や祖先を敬い、感謝する行事が行われています。

その6. 沖縄独特の供え物。琉球王朝時代からの歴史にも触れられる
その6. 沖縄独特の供え物。琉球王朝時代からの歴史にも触れられる

県外とは異なり、独特なやり方で行われる沖縄の年中行事や祝い事、法事。その際に欠かせないのが供え物です。学んでみると、沖縄の歴史や風習にも触れられ、驚きの面白い発見があるかもしれません。

その7.「沖縄の人生行事」も掲載されている
その7.「沖縄の人生行事」も掲載されている

生まれてから亡くなるまでの人生行事について解説されています。

例えば、首里や那覇の一部では、現在ではあまり行われることが少なくなった生後9カ月目の9日にお食い初めの儀礼が行われていたそう。一般的にはタコの足をしゃぶらせていたんだとか。これは、かなり衝撃的でした…。

その8. 沖縄県の総人口が分かる!県や市町村が発表するデータを掲載
その8. 沖縄県の総人口が分かる!県や市町村が発表するデータを掲載

沖縄県の総人口が市町村別で記載され、表や円グラフを使った説明がひと目で伝わるわかりやすさ。約10年前の沖縄県の総人口は約130万人。現在は、約15万人増の約145万人です。沖縄に魅了されて県外や海外から移住して来た人たちが増えたからなんだとか。

その9. 見落とすなかれ!ページ下に、沖縄の黄金言葉(ことわざ)が載っていた
その9. 見落とすなかれ!ページ下に、沖縄の黄金言葉(ことわざ)が載っていた

「行逢ば兄弟 何隔てぃぬあが(イチャリバチョーデー ヌーヒダティヌアガ)」

意味は「出会えば、兄弟のようなものだ、何の隔てがあるか」です。

沖縄の代表的なことわざのひとつ。おそらく琉球王朝時代に国際貿易をしていた関係で、異文化を背景に持つ人々をも受け入れようと、このような精神が生まれたのでしょう。今の時代にも通ずる先人たちの教訓を大切にしたいものです。

その10. 見落とすなかれ!ページ下に、沖縄方言も紹介されている
その10. 見落とすなかれ!ページ下に、沖縄方言も紹介されている

例えば、「よんな~」という沖縄の方言があります。意味は「ゆっくり」なのですが、「あせらず、無理しないでね」というニュアンスも含みます。

使い方の例としては

A:どうしよう…。
B:焦る必要ないさ~。よんな~でいいさ~。(訳:ゆっくりでいいさ~ )
C:よんな~でいいんじゃない?(訳:ゆっくり、焦らなくてもいいんじゃない?)

今でも、使われている沖縄の方言なのでぜひ使ってみてください。

最後に「番外編」

最後に「番外編」

外国人観光客の多い沖縄県。インバウンドを視野に入れて、旅行用の簡単な日常会話を英語、中国語、韓国語の指さし会話で紹介。細やかな配慮まで、とても頼もしいなと思いました。

 

普段のスケジュール管理だけでなく、沖縄の観光情報から年中行事、風習や方言、お供え物や人生行事まで知ることのできる県産手帳。「OKINAWA DIARY」は、沖縄県内の書店、または株式会社東洋企画印刷のホームページから購入可能。県外の沖縄好きな人にも人気のようです。

2019年版の沖縄ダイアリー特設ページへ

この記事を書いた人Shino
那覇市出身。新しいこと、面白いこと、美味しいもの好きのフリーライター。台湾に5年在住経験あり。現在、沖縄ライフスタイルマガジン「Porte(ポルト)」、台湾旅行情報ガイド「台北ナビ」などで執筆中。観光、グルメを得意とする。今年の目標は撮影スキルを磨くこと! このライターの記事一覧

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