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食事

2022.07.07

【閉店】晴れた青空をイメージさせる店内でお粥を食べて幸せに、那覇市「日々青天」

※2023年5月をもちまして閉店いたしました。

2021年11月にオープンした「日々青天」は、沖縄ではめずらしいお粥屋さん。

うわさでは、沖縄テイストで美味しくお店もカフェのようにお洒落、その上芸人さんにも会えるらしい…と、何だか気になる情報ばかり。ということで早速アポを取り、取材してきました。

台湾の朝食文化を取り入れた「おひとりさまごはん」が楽しめる店

ビジネスホテルや飲食店が立ち並ぶ那覇イチの繁華街「松山エリア」という立地の中に、爽やかな青い外観の「日々青天」はありました。

カフェのように居心地の良さを感じる店内で迎えてくれたのは、オーナーのキャンヒロユキさん。

沖縄の長寿バラエティー番組『ひーぷー☆ホップ』(沖縄テレビ)をはじめ、多数の番組やライブを手掛ける人気放送作家です。なんと、キャンさんがオーナーのお店だったのですね。

「栄町や牧志で飲食店を経営する友人と一緒に、このお店をオープンしました。その友人とは以前から食べ歩きの旅行をしていて、よく行ったのが台湾。昔の沖縄を感じる懐かしさ、そして朝に元気があるのが台湾だねと話していました」

その旅の経験や思いが、台湾の朝食文化を取り入れながらゆっくり食事を楽しむ店、という当店のコンセプトにつながったのだそう。

「女性一人でも時間をかけて食事を楽しんだり、県外からの観光客やビジネスマンの方にはしっかりめの朝ごはんを食べてもらったり、気軽に来店いただきたいお店です。地元の人には寝坊したお休みの日の朝ごはん、という使い方もしてもらえたらうれしいですね」とキャンさん。

ドアや外壁、店内タイルの印象的なブルーの色合いは、キャンさんがイメージする台湾の食堂の色調。ブルーのフォトフレームにはお気に入りの台湾の風景写真も飾られていて、台湾への思いが伝わってきました。また、店名に入っている「青」にも絡めているそうです。

どんな時でも、世界のどこかは晴れている。大変なことがあったり、つらいと感じる時に来てもらえるお店になれるように、という思いを込めて付けた店名「日々青天」。

「ふわっと寄り道する気持ちで店に入ってゆったり過ごしてください」と語るキャンさんは、「お粥を食べた後、付け合わせをおつまみ代わりにしてビールやお酒を飲む人も多いです」と教えてくれました。

お粥も副菜も、こだわりの沖縄式メニュー

気になるメニューはやはり「朝ごはん」がベース。「沖縄らしさのあるお粥」をコンセプトに掲げ、ここでしか食べられないオリジナルな味をそろえています。

看板メニューは「琉球粥セット」。雑穀米をだし汁で炊いてお粥にしあげ、やわらかな鶏むね肉を載せます。口にすると誰もがほっとする、優しい味わいです。

沖縄の風味をより味わいたい方におすすめしたいのは、「ゆしどうふ粥セット」。雑穀粥に沖縄名物のゆしどうふをトッピングすることでまろやかさが増し、クリーミーな食感が生まれています。

そして汁物と副菜にも注目。かつおの削り節にお湯をかけていただく「カチューユー」は、沖縄ならではの汁物料理。素朴な味わいに心がほっと落ち着き、懐かしささえ感じます。

沖縄では風邪をひいた時や二日酔いの時に好んで飲む方も多く、胃に優しく簡単に作れるメニューとして知られています。かつおの風味を十分に味わったら、お椀のフチの味噌を溶かし味の変化も楽しんでください。

副菜はモズク、甘酢ゴーヤー、スクガラス豆腐、島ラッキョウの漬物、スーチカー(豚肉の塩漬け)などこちらもバッチリ沖縄の味。数種類をちょっとずついただけるのはうれしいですよね。

お粥の他には「魯肉飯セット」と「鯛茶漬けセット」もあります。ここの魯肉飯は沖縄らしい味付けで、泡盛と黒糖で煮込んだ豚肉を使っているそうです。

あっさりとした風味でリピーターが多いのが鯛茶漬け。鯛のアラ出汁にブレンドされているのは、ほうじ茶なのだそう。

「沖縄らしいお粥、台湾の魯肉飯、そして和テイストの鯛茶漬け。当店は沖縄・台湾・日本を食でつなぐという裏コンセプトがあります」というキャンさんの言葉が、心に残りました。

日常の楽しみといえる食事のひととき、各地の料理が味わえるとぜいたくな時間になりますね。

店舗内で別の店の看板を掲げ、メニューを増やしているのもこのお店のユニークなところ。

「日々青天の中に『まぜ麺くらげ』という麺屋がある感覚です。最近はまぜ麺が人気で、お粥より売れる日もありますよ(笑)。お店の中にお店があるのは遊んでいる感じがあり楽しいです」

沖縄芸人さんが接客してくれる、ユニークな店舗運営

日々青天では、沖縄で活動するお笑い芸人さんがスタッフとして働いています。放送作家として芸人らと関わるキャンさんは「芸人さんが働ける場所を作りたい」という強い思いがあったのだそう。

「いっぱいおしゃべりができて楽しかった、と言ってくださるお客さんもいます。コミュニケーションを取りながらの接客はとてもいい、芸人さんらしく上手に押し引きできるだろう、と思っています。知り合いの業界人も来店してくれるので、仕事につながるチャンスが生まれるかもしれないという期待もありますよ」など、良さを挙げていました。

この日は2人の芸人さんがいましたので、おすすめのメニューなど聞いてみました。よしもと沖縄所属のピン芸人のなみちゃん、「ところどころ」というトリオのおりちゃんのお2人です。

なみちゃん「心落ち着く空間で体に良いメニューが揃う当店にぜひお越しください!」

初めて食べた時に感動した「琉球粥セット」がオススメです。あまりお粥を食べたことがなかったので、おいしさに驚きました。胃に優しくて消化が良く、子どもの頃から味わうべきだったと後悔するほど衝撃的な食べ物です。

お客さまとの会話は情報交換になり楽しくて、台湾出身の方が魯肉飯を食べて「また来ます」と言ってくださったこともありました。大変なことがあった日は、心落ち着く空間で体に良いメニューが揃う当店にぜひお越しください。楽しくてワクワクしている人も引き続きお越しいただけたらと思います。

芸人として声をかけてもらえるととってもうれしいので、お気軽に「なみちゃん」とお声がけくださいね。マラソン好きな僕はNAHAマラソンをはじめいろいろな大会に参加してきましたが、コロナ禍の現在はほとんどの大会が中止のため、再開を待っています。最近は先輩と一緒に「ゴミ拾いランニング」を始めてYouTubeに動画を投稿しているので、気になる方はチェックしてみてください!

【なみちゃん】プロフィール
https://ameblo.jp/okinawa-yoshimoto/entry-12515087601.html?frm=theme

おりちゃん(ところどころ)「沖縄風にアレンジした魯肉飯セットはぜひ食べていただきたいです」

「魯肉飯セット」は男性人気が高いガッツリ系ごはんで、僕も大好きなメニューです。豚の角煮をごはんに載せる台湾料理ですが、当店では泡盛と黒糖で煮込んで沖縄風にアレンジ。ぜひ食べていただきたいです。大阪出身の僕にとっては、カチューユーは衝撃的でした。ひとくち飲むと、おいしいのはもちろん、心が温まります。胃に優しくて、朝召し上がるとむちゃくちゃいいと思いますよ。

このお店は店舗内で「まぜ麺くらげ」という店の営業もしています。朝はお粥、昼は魯肉飯や鯛茶漬け、まぜ麺をオススメしたいです。沖縄の方にまずは来ていただきたいですし、観光客の方で特にこのあたりのホテルに泊まっていて朝ごはんの場所を探している方に来ていただきたいです。「おりちゃん」と、気軽に声をかけてくださったらうれしいです。

沖縄は僕にとって第二の故郷。「ところどころ」というトリオで楽しくお笑い活動をやっていますので、応援よろしくお願いします。

【ところどころ】プロフィール
https://ameblo.jp/okinawa-yoshimoto/entry-12570377793.html?frm=theme

「時間帯によって店のイメージを変えたいと考えています。夜は『日々星天』という看板を出して、火鍋屋にしようと計画中です」と、今後の展開も語ってくれました。

同じ場所で複数の店を営業したり時間によってガラッとメニューが変わるなど、新たなスタイルで食事を提供する「日々青天」。最新情報をチェックしてお出かけください。

また、オーナーのキャンさんが開発した「lolbox(ロルボックス)」にも注目! 芸人・ミュージシャン・パフォーマーたちが提供するエンターテインメントを、個人で購入できるオンライン・システムです。

沖縄の芸人さんが観光地を案内してくれたり、オンライン飲み会ができるメニューなど、内容豊富で日本全国向けに発信中。ぜひサイトをのぞいてみてください。

※2023年5月をもちまして閉店いたしました。

[基本情報]日々青天
住所:沖縄県那覇市松山2-22-15
電話:090-2966-3399
営業時間:9:00~16:00 (L.O.15:00)
​​定休日:火曜日
駐車場:なし(近くのコインパーキングをご利用ください)
公式Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100081318583798

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この記事を書いた人饒波 貴子
那覇市出身・在住。OL生活、週刊レキオ編集室勤務を経て、フリーライターに。現在は沖縄のエンターテインメントおよび店舗紹介を中心に取材・執筆。ウェブマガジン「琉球新報Style」、雑誌「porte」ほかで執筆中。 このライターの記事一覧

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