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食事

2022.05.09

那覇市長賞·優秀賞受賞! 世界遺産の売店で買う、厳選素材の高級パン 那覇市「王朝食パン 識名園」

琉球王家最大の別邸で世界遺産として登録されている、識名園(しきなえん)。その入り口近くに「王朝食パン 識名園」という売店がたたずんでいます。

品格のある高級食パンを販売しているこの売店は、県内に2店舗を構える人気店「いまいパン」と、真地自治会が協同で運営。2021年3月にオープンし「国王の食パン」「王妃のぶどうパン」という気になるネーミングのパンを販売中です。

「国王の食パン」は、令和3年度那覇市長賞·優秀賞に選ばれたばかり。(令和3年度那覇市長賞は、2022年3月7日の表彰式にて発表)

今後ますます注目を集めそうな店内をのぞいてみましょう。

完売の日も多いプレミア食パン

営業開始の朝10時、店内にはたくさんの食パンが並びます。

「識名園のお土産がなかったので、2014年に『識名園るうまんぺい浪漫餅』という焼き菓子を作りました。そして新たな縁をいただき、識名園の園内という格式高い場所で店舗を構えることになりましたので、それに合うようなパンを作って販売したいと考えました」と教えてくれたのは「いまいパン」のオーナー今井陽介さん。

もっちりふわふわな食感とほんのり甘い「国王の食パン」1本(2斤)900円/ハーフ(1斤)450円は、優しい味わいで体にも優しいパン。小麦粉をはじめ厳選食材にこだわっているそうです。

甘麹使いで砂糖は控えめ、卵は不使用など、健康に気を付けている方やアレルギーを持つ方もおいしくいただけます。

独自のもっちり感を引き出す秘密は、パン生地の段階で熱湯を加えてこねて一晩寝かせること。そして純生クリームと自家製の甘麹を加えます。時間が経っても、もちふわな食感が維持できるのは丹精込めた生地作りと食材選びの賜物ではないでしょうか。

やさしい甘みに仕上げる甘麹は甘酒のもとで、使うことで甘さとうま味が増すのだそう。国産米100%で着色料や保存料は使わない「仲宗根糀家(那覇市国場)」のこうじを、今井さんが甘麹に培養して材料に。砂糖を減らしても十分な甘みがあり、パンの味に奥深さが出るそうです。

レーズンたっぷりの「王妃のぶどうパン」(1斤)870円は高級モハべレーズンと県産黒糖を使用。

カリフォルニア・モハーベ砂漠育ちのモハべレーズンは、甘さがギュッと凝縮され一粒ずつに存在感のある肉厚な最高級レーズン。王妃という商品名そのものをイメージさせる上品な味わいです。

「沖縄はレーズンパンが人気」と普段から感じていたという今井さんが、ミネラル豊富な黒糖と組み合わせてこの店の雰囲気に合うパンを作り出しました。

「地域に根ざしたパン屋さんであり続けたい」という思いと洞察力から誕生したぶどうパン。常連さんを中心にした来客で完売の日もあるため、なるべく早い時間に行くことを勧めます。

世界遺産に出店したきっかけは、あふれる地元愛

奥さまの出身地である沖縄に住んで10年が過ぎた、茨城県出身の今井さん。親しみやすい県民性とおいしさを感じる食文化に居心地の良さを覚えたそうです。

そして出店を決意し2012年、識名園から徒歩約5分のところに「いまいパン」をオープンしました。

沖縄が誇る、世界遺産「識名園」での出店が決まったのは共に「いまいパン」を経営する奥さま、今井あいこさんの思いがきっかけ。

「識名園の売店を地域活性化に活用できたら良いのではないか」と以前から考えていたあいこさんは、売店関連の公募が行われた時にエントリー。見事選定され、この場所での開店に至ったのだとか。識名園近くで生まれ育ったというあいこさんの地元愛あふれるエピソードです。

「いまいパン」の銘菓も店頭に!

パン職人としてフランスやマレーシアなど世界を渡った今井さん。マレーシアでは上司の方と一緒に日本のパン作りを伝授する技術指導役を務めていましたが、なんと当時の首相からの依頼だったそうです。奥さまのあいこさんもパティシエとしてフランスで修行を積まれました。

技術もキャリアも十分なご夫婦は、実は「いまいパン」ですでに数年前から識名園をイメージしたお菓子を製造。

塩せんべいをベースに西洋菓子のノウハウを落とし込んだ「識名園るうまんぺい浪漫餅」(一箱6枚入り)1200円は、キャラメルの甘さと塩気の味のバランスが絶妙な、サクッとした食感の焼き菓子。

オリジナリティーあふれる斬新な味とクオリティーの高さが評価され、2015年に那覇市長賞優秀賞を受賞。さらに2017年には全国菓子大博覧会せんべい部門で最高賞の名誉総裁賞を受賞した実績があります。

「全国で賞をいただいてから、徐々に売れ始めました」と今井さん。こだわり抜かれたハイクオリティーなお菓子として認知度を高め、沖縄の新たなお土産として注目される商品になりました。

真地から県民~全国へと「パンもお菓子もおいしいお店」と知られるようになったことが、王朝パンの製造や販売へとつながったと思えます。

その他にも、2017年度那覇市長賞優秀賞を受賞した「首里城かりーぺい 嘉例餅」(一箱5枚入り)950円は、フランスの伝統菓子フロランタンがモチーフ。

スパイシーなカレー味の塩せんべいの上にピーナツをキャラメリゼした、沖縄とフランスの食文化チャンプルー菓子です。

オススメのお菓子はまだあります! ネーミングからおしゃれな「琉球国王のティータイムクッキー」(一箱16枚入り)2160円は宮古島の黒糖を使った「黒糖サブレ」と、県民に広く飲まれるさんぴん茶が配合された「さんぴん茶クッキー」の2種類。優雅なティータイムが過ごせそうな、気高さがあります。

世界遺産に相応しい高級パンの他にも魅力的なスイーツを作り、識名園や沖縄の魅力を表現している今井さん。真地自治会と力を合わせ「王朝食パン 識名園」という場所でその思いを形にしていることが伝わってきます。

「コロナ禍ということもあり、今のところ地元のお客さまが多い現状です。遠くうるま市から買いに来てくれる方もいらっしゃいますよ」と笑顔で語る今井さん。その眼差しは、しっかりとアフターコロナを見据えています。

「地域の人が協力して盛り上げてくれています。値段が高めの食パンですが味に自信あり。今後世の中の状況が良くなるにつれ、雇用面や観光面でも沖縄県に寄与できる、店舗運営とパン・お菓子作りを頑張りたいです」と力強く語ってくれました。

脈々と続く地域の歴史と、住人たちの思いが詰まった識名園の売店。この日店頭に立っていた新垣順子さん(右)は「毎月第三木曜日にいますので、遊びに来る気持ちで楽しくご来店ください!」と歓迎してくれました。

世界遺産で購入できる特別な食パンと、おしゃれなお菓子の数々。味とクオリティーにこだわる品々、そして真地自治会の素敵なスタッフ方たちと触れ合えるすてきなお店なのでぜひ訪ねてください。

[基本情報]識名公園売店 「王朝食パン 識名園」
住所:沖縄県那覇市字真地421-7 識名園券売場横
電話:098-961-3233
営業時間=10:00~17:00(10~3月)/10:00~17:30(4~9月) 
※但し、売り切れ次第閉店
定休日:水曜
駐車場:あり
公式サイト https://www.ohcho.ryukyu
いまいパン  公式オンラインショップ https://imaipain.base.ec

執筆協力:Shotaro
撮影・編集:饒波貴子

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この記事を書いた人饒波 貴子

那覇市出身・在住。OL生活、週刊レキオ編集室勤務を経て、フリーライターに。現在は沖縄のエンターテインメントおよび店舗紹介を中心に取材・執筆。ウェブマガジン「琉球新報Style」、雑誌「porte」ほかで執筆中。

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