くらし
2020.05.19
新しい旅のスタイル!沖縄北部「桃原共同店」昔ながらの沖縄らしさを楽しもう
沖縄北部・人気リゾートオクマプライベートビーチ&リゾートからおよそ徒歩10分。美しいリゾートの広がるこの地域に、地元の人たちの暮らしを支える「桃原(とうばる)共同店」があります。
移住者や沖縄を訪れるリピーターの間で、人気を集めている共同売店めぐり。共同店・共同売店とは、もともとは住民出資によって運営されたお店のことです。沖縄には100年以上前からあり、1980年代初期までは、近隣住民の経済や福祉機能、さらにはコミュニケーションの場としての役割を果たしていました。時代の流れとともに経営形態も変化し、現在は経営委託という形で個人経営というお店も増えているようです。
今回は、2019年4月からご夫婦で経営を引き継いだ「桃原共同店」の魅力を紹介します。
目 次
店主が作る人気のお弁当アラカルト
地元の人からのリクエストではじめたお弁当。飲食店を経営されていた店主のオリジナリティ溢れるお弁当は3~5種類で、販売は11:00~売り切れたら終わりです。お昼近くになると、続々と店前にはお弁当を求める方の車が止まります。
ご飯の上にぎっしりとおかずがのった、スタンダードな沖縄のお弁当とはまたちょっと違う丼ぶりシリーズ。麻婆丼、台湾風豚丼など気になるお弁当が目白押しです。
筆者お気に入りのスパイシーな麻婆丼(350円)は、攻めてる辛さがくせになります。
「旨いマグロ」のぼりがでてたら、獲れたてを食べよう!
地元漁師さんの獲れたてマグロのお刺身も販売しています。入荷したときは「旨いマグロ」と書かれたのぼりが店の前にヒラヒラと登場。
実は沖縄のマグロの水揚げ高は、全国トップクラス。マグロはシーズンレスなので、一年中あるのだそう。のぼりを見たらぜひ食べてみてくださいね。
取材中も、レンタカーで観光客が立ち寄って買っていました。ゆっくり食事できるテラス席も利用できます。
出来たてを食べられる桃原豆腐
国頭村桃原地区で作られている「桃原豆腐」も絶品です。早朝と夕方2回配達され販売しています。
皆さんは作りたての島豆腐、食べた経験はありますか?何も付けずにそのままで美味しい、作りたての豆腐。保存料など使用していない、作りたてなのでおいしいのだと単純に思っていましたが、その秘密は海洋深層水のにがりから作られていることにもあるようです。ほのかに漂う塩味がそれを物語っています。
沖縄のソウルフード・チキンの丸焼き
そして「マルトチキン」と呼ばれる店主オリジナルのチキンの丸焼き。チキンの丸焼きは、沖縄で年中好んで食べられるメジャーな食べ物です。
ハーブなどのスパイスやニンニクを使って特製ダレに漬け込み、ロースト。専門店も県内のあちらこちらにあります。そんなソウルフードを手掛けたきっかけについて、「沖縄ではいろいろな行事にチキンを食べるのに、なぜか北部には専門店がなかったんですよね」と店主の悟さんは言います。
お家ごはんや滞在先のおつまみにもおすすめです。たっぷりのタレもついているので、バゲットにつけて食べたり、ご飯にトッピングしたりご自由にどうぞ。数量限定での販売なので、前日や朝のご予約をおすすめします。
沖縄らしいおかずやおやつも豊富です。魚の沖縄天ぷらや、サーターアンダギーも絶品です。タイミングが合えば出来たても味わえます。
お土産にしたい!桃原Tシャツと沖縄限定ボンカレー
店主の比嘉悟さんと奥様の志乃さん。
悟さんが着用しているのは「桃原Tシャツ」。左胸上に「桃原共同店」のプリントのみ、潔いシンプルさが素敵です。Tシャツのカラーは白とグレー。サイズはS・M・Lの3種類で、お値段はなんと2,000円です。北部に足を運ばなければ手に入らないTシャツは、お土産にも喜ばれます。
桃原Tシャツのバックプリントには、戦前からあるという桃原区のマーク。赤字に緑のマークは確かに、お店の正面にもあります。そして、この配色にまつわる由来を教えてくれました。
「この赤と緑の色、なんでかわかりますか?実は意味があるんですよ。ここ、桃原は昔、スイカの産地だったらしいんです」
つまり、赤と緑はスイカの色を意味しているのですね。もうスイカしか連想できなくなりました。この日ゆんたくしてた常連のお客様も愛用中。程よい着丈と幅のバランスはデニムと相性バツグンです。生地もしっかりしています!
こちらのボンカレー、テレビで見たことがあるという人は多いのではないでしょうか。沖縄で売られている昔ながらのパッケージ。味も発売当初から変わらないそうです。
他にも、スパム缶やA1ソースなどお土産に買いたいものがたくさん揃っています。空港で買うと荷物になるので、あらかじめ買ってスーツケースにパッキングしておきましょう。しかも、お土産屋さんよりお得です。
一緒に巡ろう!海と桃原共同店
桃原共同店は、地域の人からのリクエストで仕入れた日用品や食料品、さらには地域食材、文房具から島ぞうりまで、その土地の文化や生活を感じることのできる魅力がたくさんあります。やんばるまで足を運んだらぜひ立ち寄っていただきたい共同店。
さらに桃原共同店の横道を歩いていくと、知る人ぞ知る美しいビーチも。お弁当、サーターアンダギー、冷たい飲み物を買って、海を見ながらちょっとレアな旅の思い出をつくりませんか。
[基本情報]桃原共同店
住所:沖縄県国頭郡国頭村桃原391
電話:0980-41-2303
営業時間:6:30~20:00
定休日:日曜日
駐車場:あり
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