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2019.07.19

名護市「オリオンハッピーパーク」の工場見学で至高のビールを堪能しよう!

沖縄旅行でやりたいことを思い浮かべてまず挙がるのは、海水浴や、カフェ巡り、文化体験などでしょうか。自然が美しく、魅力的なお店が多く、古き良き文化が残る沖縄を訪れるなら、たしかに必須と言えるかもしれません。

ただ、次の旅行には工場見学をプランにいれることをおすすめします。

「わざわざ沖縄に行くのに、工場見学?」と思われるかもしれません。工場見学では、食品や乗り物など、普段から馴染みのある商品がどのようにして作られるかをゼロから知ることで、その商品を一層楽しむことができるのです。

今回は筆者がかつて5年間住んでいた名護市の、工場見学施設を紹介します。沖縄生まれのビールとして全国的に人気の「オリオンビール」の製造工程を見学できるオリオンハッピーパークです。

オリオンビールについてサクッと紹介!

オリオンビールを製造・販売する「オリオンビール株式会社」は、昭和32年に「沖縄ビール株式会社」として創業し、翌年33年工場竣工、昭和34年に「オリオンビール」を販売開始。新聞の一般公募で決まったこの名前は、同34年に社名になりました。

沖縄県で誕生したビールブランドであるため、地元・沖縄県内の飲食店やスーパー、コンビニエンスストアではもちろんのこと、県内で開催されるイベントでもよく見かけます。沖縄出身のアーティスト「BEGIN」が制作した「オジー自慢のオリオンビール」の歌が流れるCMで認知している人も多いのではないでしょうか。

現在沖縄県を飛び出て多くの地域で親しまれており、東京と大阪に営業所があり、国境を越えて台湾には駐在事務所があるほどです。

主力商品である「オリオンドラフト」を含むビール類商品全体の生産量は、なんと年間で72,000キロリットル!ビールの大瓶だと約1億本もの量です!

そのオリオンビールのすべてを作る唯一の製造工場が、名護市にあるのです。

名護工場を見学できる「オリオンハッピーパーク」について

沖縄自動車道を使用すると、那覇空港から車でおよそ1時間半。国道58号線を北上して「東江4丁目(北)」交差点に差しかかったら右折します。そのまま直進し工場入口を過ぎると右手にハッピーパークが見えてきますが、駐車場は左手にあります。

こちらの工場見学は、公式Webサイト、または電話で予約すると参加できます。

予約が埋まっている時もあるため、事前に予約してからの見学がオススメだそうです。空き状況がひと目でわかるWebサイトから予約した方が、待ち時間も少なく見学を楽しめます。

それでは工場見学について紹介していきます。

製造工程は公式Webサイトでも確認できるため割愛し、僕が実際に訪れて感じた工場見学の魅力をお伝えしていきます。オリオンビールを飲みたくなる仕掛けが盛りだくさんでしたよ!

魅力その1!五感を刺激する演出

工場に訪れて最初に体感した魅力は、五感を刺激する演出が多数あることでした。

見学が始まって、まず初めに体感できるのは、香り。

オリオンビールの原料である「麦芽」と「ホップ」の独特な香りを体験できます。

原料を粉砕した次の「仕込」の見学では、原料が加熱されている部屋に入り、暑さを体感できます。

その温度はなんと40℃!

さらにこの後はビン詰めする機械のゴォーと鳴る音を聞いて臨場感を感じ、ツアーの最後にはビールの試飲ができます。

このように五感を刺激されることで、ビールを飲むことへの欲求が高まってくるのです。

魅力その2!おいしさの秘密を知れるガイド

原料の粉砕から始まり、仕込、、発酵、貯酒、パッケージングを行い、そして製品検査まで一連の製造工程を見学できるオリオンハッピーパーク。

実際に工場見学で学べるのは、普段からよく口にするオリオンビールがどのようにして作られるのかだけではありません。

こちらでは、おいしさの秘密も学べるのです。

例えば沖縄本島の中でも、あえて名護市に工場を建てた理由。ここにもおいしいビールの秘密が隠されています。それは…

書きたい気持ちはやまやまですが、ここではあえて記しません。実際に工場見学に訪れて、ガイドさんのお話しから学んでみてくださいね。

魅力その3!「カリー!」の音頭で始まる試飲

これまで2つの魅力を紹介してきました。

最後はやはり試飲の魅力を語ります。

製造工程を見学し、ビールへの欲求が高まった後、こちらの会場で試飲します。

工場で出来たばかりのビールを注いでもらいます。

1人につきビールを2杯、もしくはソフトドリンクを1本いただけます。オリオンビールを1杯飲んで、ソフトドリンクを頼むことはできないため注意。

なんと、ビールに合うおつまみ「オリオン ビアナッツ」も1人1袋いただけます。

飲み物の準備が整うと、ガイドさんが「ぐすーよー かりーさびら(皆様、乾杯しましょう)」と音頭の後、一斉に「カリー!」と乾杯します。

最後まで気分を高めてからグイっと一口…。これが最高なのです!

「カリー」とは、もともと沖縄の方言で「おめでたいこと」や「縁起のいいこと」という意味の言葉で、今では「乾杯」の代わりに使われます。

工場見学で掻き立てられたビール欲を、新鮮なオリオンビールで満たす。この幸せはここでしか味わえません…。製造過程やおいしさの秘密を学んだ後に飲むことで、満足感に加えて納得感や安心感もひとしお。

近ごろお腹のたるみを気にして避けてきたビールも、さすがにここでは避けられなかったです。夏に向かっている沖縄で火照った体に染み渡り、迷うことなく2杯飲み干しました。

試飲のビールで拍車がかかりそうな方へ。出来立てのビールとやんばるの食材を使用した料理を提供する、オリオンビール園「やんばるの森」が試飲会場に併設されています。

オリオンオリジナルグッズを揃えたショップにも立ち寄れますよ。

 

製造工程の流れはオリオンビールの公式Webサイトで見ることもできます。しかし、臨場感を味わい、今か今かと待って飲む新鮮なオリオンビールは、工場見学でしか味わえません。

沖縄旅行が決定したら、すぐに工場見学を予約することをおすすめします。

そしてオリオンビールとともに、素敵な思い出ができますように!

[基本情報]オリオンハッピーパーク
住所:沖縄県名護市東江2-2-1
電話番号:0570 – 00 – 4103      
※ダイヤル後、音声ガイダンスが流れますので1~3の番号を押して下さい。
1.見学予約  2.レストラン  3.ショップ
開館時間:9:00~19:00(工場見学受付は9:20~16:40)
休業日:12月31日~1月3日
※日程により工場の製造ラインが稼動していない場合があります
駐車場:あり
https://www.orionbeer.co.jp/happypark/

※2023年4月より工場見学の入場が有料となりました。

料金:大人(18歳以上)税込500円、小人(7歳以上17歳以下)税込200円、幼児(0歳以上6歳以下)大人1名で1名無料

sup ボード パドル
この記事を書いた人ふっさん
沖縄に移住して10年目に突入。島のゆるやかな空気に癒やされながら暮らしています。 好きな場所はやんばる、好きな陶器はやちむん、好きな沖縄方言はアチコーコー。 このライターの記事一覧

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