観光
2019.06.08
沖縄の読谷村在住ライターが紹介!読谷村の定番観光スポット&おすすめ穴場グルメ10選
読谷ヤンバルとオジー・オバーは言うくらい、意外と広い読谷村。メイン道路も県道6号線の1本だけと不便な面もありますが、うるさ過ぎず騒がし過ぎず、ちょうどいい感じの田舎と都会感。
はじめまして。生まれてこのかた読谷村在住のヤマシロです。普段はしがない事務員ですが、大好きな読谷村をいろいろな人にもっと知ってほしいと思い、今回記事を書かせてもらうことになりました。
読谷村は沖縄の中部地区にあり、恩納村と嘉手納町の間に位置しています。2014年に「日本一人口の多い村」にもなったことで知られており、歴史・文化が豊富で歴史的建造物や伝統文化が多いのも特徴的です。
奥深い読谷村のおすすめスポットを地元民が案内します。
目 次
1. ペリーも立ち寄ったと云われる「喜納番所」
まずは、国道58号線を恩納村向けに北上し、「喜納(きな)」へ向かいます。実はあまり知られていない面白い場所があるのです。それは、ペリーも立ち寄ったといわれる歴史が残る「喜名番所」。ネットなどでは道の駅と表示されますが、一般的な道の駅とは違い、歴史的な背景を持つ道の駅なのです。
ここでは、教科書にも載っていない、沖縄や読谷村の歴史の話が聞けます。手作りの冊子もあって貴重な話を聞くのもまた一般的な沖縄観光とは違う楽しさがあります。座喜味城の造りは、万里の長城と同じだと聞いて驚きました。読谷村の面白くて深い話を聞いたら、次は「座喜味城跡」へ行きましょう。
2. 沖縄の世界遺産、護佐丸が築城した「座喜味城跡」
沖縄にいながら万里の長城と同じ造りの城壁を見れる世界遺産の「座喜味城跡」。読谷村の高台にあり、村内を一望できるのも魅力です。日中はコバルトブルーの海が眼下に広がり、夕方は綺麗なサンセットが見れるのでどの時間帯もおすすめです。
昨年、座喜味城跡の手前にユンタンザミュージアムが完成しました。村内の自然環境、戦前〜戦後の文化遺産などが展示されています。
3. 座喜味城跡の目の前!読谷村の甘味処「鶴亀堂ぜんざい」
立て続けに歴史を学ぶと、さすがに脳が疲れてくると思います。ここらで少し休憩しましょう。座喜味城跡のすぐ向かいにある「鶴亀堂のぜんざい」が最高なんです。
ふわふわの氷に柔らかい金時豆が最高においしい。店内にはレトロなかき氷機やおもちゃが並び、昭和なポスターが貼られていて見ているだけでも楽しめます。
沖縄の伝統的な焼き物(やちむん)の器で、オーナーがこだわり抜いた絶品のかき氷を召し上がってください。鶴亀堂ぜんざいの器、やちむんがかわいくて自宅用にも欲しい…。
4. 沖縄の伝統的な焼き物を買いに「やちむんの里」へ行こう
鶴亀堂ぜんざいの器がかわいくて自宅用にも欲しくなりました。
そんな沖縄の伝統的な焼き物を販売もしている「やちむんの里」は、人間国宝にもなった金城次郎氏の工房から始まりました。数十もの窯元が集まるやちむんの里で、お気に入りの工房を見つけてみてはいかがでしょうか。
人間国宝候補に上がっている稲嶺盛吉氏の琉球ガラス工房もあります。営業時間は各工房ごとに変わるので注意が必要です。
やちむんを焼く「登窯(のぼりがま)」も見応えたっぷり。タイミングが合えば、窯の中を見学できることもあります。
毎年2月最後の週末に、窯出し後のタイミングで「読谷やちむん市」が開かれます。その時は通常よりも安く買えて、村内の窯元さんの作品を一カ所でまとめ買いできるのです。
最近は知名度も上がってきており、人気窯元さんの作品は整理券を購入しないと買えないほどに。1月の終わり頃から村内には開催日の案内看板が立ち始めます。その光景を見て、今年は何を買おうかと思いを巡らせてみたり…。
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本当は教えたくない読谷村のスポット3選
本当は教えたくない、でも読谷村民は知ってる!?そんなお店をいくつか紹介します。
⒈ ミッシェルのシュークリーム
喜ばれる頻度が高い手土産といえば、「ミッシェルのシュークリーム」です。サックサクのクッキーシューにたっぷりのカスタードクリーム入り。
オーダーが入ってからシュー生地にクリームを詰めるのでサクサク感が長持ちするんです。ぎっしりと中身が詰まっているので、食べる際は気をつけくださいね。
⒉ たぶん読谷村だけ?「クルー(黒)天ぷら」
沖縄の方言で、黒のことを「クルー」と言います。その商品名の通り、黒い天ぷらを販売しています。本当に真っ黒なんですよ。炭のように。イカスミを使って作るいか天ぷらです。見かけとは裏腹に味はおいしく、注文を受けてから揚げるので出来立てが味わえます。見かけたらぜひ食べてみてください。
⒊ 酒のアイテイクで販売する「ナックル」
酒屋と精肉店が併設されたお店。ここで買うBBQ用のお肉が絶品。そして「ナックル」の肉がなんとも言えないですね。味付けされたタレもおいしいんですよ。
商品名は焼肉用ですが、ほとんどの村民がそのまま生で食べます。冷凍したカチカチの状態で食べるとシャリシャリした食感が楽しめ、半解凍で食べるとタレがしっかりと絡まり、お肉本来の歯ごたえも楽しめます。食べ方はお好みでお召し上がりください。とてもいいお酒のつまみになります。
6. 読谷村のフォトスポット!残波大獅子と御菓子御殿の花笠
読谷村にはフォトスポットが意外と多くあります。その中でも、迫力満点で思わず写真を撮りたくなるスポットを案内します。
1. 御菓子御殿の花笠
元祖・紅いもタルト発祥の地、読谷村。御菓子御殿本店の入り口に目立つ巨大な花笠があります。御菓子御殿の店内で生紅いもタルトや紅いもケーキを食べたり、紅いもタルトの製造工程を見学できたりします。
2. いこいの広場にたたずむ巨大な「残波大獅子」
御菓子御殿を出て海に向かって進むと、残波岬へと続きます。その少し手前にある「残波岬いこいの広場」の駐車場に巨大な残波大獅子がいます。高さ8.75メートル、長さ7.8メートルの迫力ある大きさ。
このシーサーは、琉球王朝時代の読谷村と中国の国交文化を後世に伝えるために製作されたそうです。石碑には読谷村の熱い思いが刻まれているので、ぜひご覧になってください。
7. 灯台と遊歩道、その先には断崖絶壁の絶景が待つ「残波岬」
残波岬いこいの広場を通過すると、残波岬が現れます。海風が強いので帽子やものが飛ばされないように気をつけてください。東シナ海に面しており、高さ30メートルの断崖が2キロ続いています。思わず「おおおっ」と声が出てしまうほどの断崖絶壁です。
釣りやダイビングポイントしても有名です。晴れた日は慶良間諸島を望められ、運が良ければ冬にはクジラやウミガメと出会えます。
琉球王朝時代、初めて中国に派遣された進貢使、読谷出身の「泰期(たいき)」像が残波岬灯台への道中に建てられおり、琉球王国発展に貢献したとして商売の神様して崇められています。
展望台までの遊歩道は舗装されていますが、脇道にそれると尖った岩場が多いのでスニーカーで行くことをおすすめします。崖のギリギリまで近づくと危険なので気をつけてください。
残波岬の対岸の方に見える白い建物はホテル日航アリビラ。
太陽と情熱の国、スペインのスパニッシュコロニアル様式で建てられたホテルです。オレンジの屋根と白い壁が沖縄の青い海に映えて異国にきたような気分に。地元の人たちにも評判のいいモーニングとランチ。夏は定期的に花火が上がり、冬はイルミネーションがとても綺麗です。
8. 沖縄でも有名なサンセットのスポット「残波岬の夕日」
東シナ海に面する読谷村は、沖縄の中でも有名な夕日スポット。
昼間の景色も綺麗ですが、地平線に沈む夕日もとても綺麗です。日没の時間が近づくと、カメラを片手にどこからともなく観光客が集まってきます。オレンジ色というよりは焼けるような赤のサンセット。太陽を近くに感じるような、大きな夕日が海に沈んでいく光景は圧巻です。稀にグリーンフラッシュが見れることも。
遮るものがなく、綺麗に地平線上に沈んでいく夕日を堪能してください。近くにビーチもあるので、浜辺に座りコーヒーを飲みながらゆったりするのもいいですね。
9. 都屋漁港でグルクマ唐揚げを食べる
残波岬を出発して10〜15分ほど車を走らせると、都屋漁港があります。とれたて新鮮な魚介類を購入したり、店内で食べられます。
1階では鮮魚や刺身・天ぷらの注文を受けており、タイミングが合えば水揚げの様子も見ることができます。
「グルクマ唐揚げ」はニンニクのパンチが効いておいしいです。グルクンとは違うお魚で、サバの仲間になるそう。グルクンとは沖縄の方言呼びで、和名ではタカサゴ。小ぶりのアジに似た白身魚です。他にも、揚げたての天ぷらも販売され、個人的には白味魚とアオサの天ぷらがおすすめです。
冬にはジンベイザメを見にいくツアーもこちらの漁港から出ています。
10.ランチにおすすめしたい!海人食堂のもずく丼が絶品
都屋漁港内には読谷村民が超オススメするグルメがあります。2階の海人食堂で沖縄のローカルグルメが食べられるのです。
2階の海人食堂で食券を購入して受付のおばちゃんに渡し、番号札をもらって呼ばれるのを待つのみ。
テラス席は、時期によって日差しが強くてゆっくり味わえないため、室内席がおすすめかもしれません。
今回食べたのは、「もずく丼」です。
うま辛と甘口の2種類から選べるのですが、はじめは甘口で大丈夫かと思います。
名前の通り、ご飯の上にもずくがのったどんぶり。もずくそのものの食感を残し、甘口に仕上げられたひき肉と野菜が合う意外なおいしさ。読谷村内の給食には必ず出たし、おかわり戦争が始まるくらいの人気ぶりです。
今回は定番から村民のおすすめスポットまでを紹介しました。ドライブしながらぜひ読谷村に立ち寄ってください。紹介しながらも「やっぱり読谷村が大好き!」だと実感したヤマシロでした。
撮影協力・編集:Feel初代編集長みやねえ
撮影協力:Feel編集部いね
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