くらし
2018.11.20
沖縄県民あるある!夏といったら海辺でBBQ「ビーチパーティあるある」
沖縄の梅雨明けは例年6月下旬。夏が本格的にスタートする頃、どこからともなく「そろそろ海行かない?」「いいねー」といった会話で盛り上がり、ビーチパーティの計画が始まります。
沖縄に住んでいれば、年に2~3回はビーチパーティに誘われるのはごくごく当たり前のこと。なかには、「夏の炎天下でビールを飲むよりは、クーラーの効いた涼しい居酒屋で飲んだらいいのでは?」という意見もあったりします。
私は断然青い海を眺めながら、心地よい海風に吹かれてビールを飲むビーチパーティ派です。
そもそもビーチパーティって何?
昔からアメリカの南部では、豚を丸ごとじっくりと時間をかけ焼き上げて食す風習がありました。丸焼きにされた豚は家族や近所の人たちと分け合い、野外で食したのがBBQの始まりともいわれています。戦後に入ってきたアメリカ文化のひとつで、おじぃーやおばぁーは、ネィティブな発音で「ビーチパーリー」と言います。私が子供の頃は、一般的なお肉や野菜のBBQではなく、ビーチの木陰で焼き上げる豚の丸焼きを食べて、なんとも言えないあの美味しそうな匂いが忘れられません。
1980年代頃までは、どこのビーチでも木炭を使い、手際よく木炭に火をおこせる男子はかっこよく見えたものです。しかし最近では、自然にやさしいガスバーナーが主流になっています。まあ、どちらにしても手際よくBBQを制する男子はかっこいいです。ビーチパーティは、友達や家族と集まるのはもちろん、同窓会や職場の歓送迎会として行われることもあり、海でBBQしながら大切な人や仲間と楽しい時間を共有して絆を深める場になっているのです。
今どきの「ビーチパーティあるある」
ビーチパーティの計画を立てたら、まずはBBQの場所を予約して、当日必要な飲み物や食料などを調達しますが、近ごろは手ぶらでBBQができる設備の整ったビーチが人気。木炭や鉄板の後片付けをしてくれる施設もあります。
ビーチパーティは週末や休日に実施していて、朝11時集合とゆっくりスタートして夕日が沈む頃に解散することが多いです。みんな五月雨式に自由な時間に参加して、自分の都合に合わせて帰っていきます。遅れてくる人に、氷やお酒の買い出しをお願いすることもありがち。
設備が整ったビーチなら、運動会用テントや椅子テーブルが常備されていて、日除けや荷物置きにブルーシート持参すると役立ちます。海沿いだと風の強い日もあるので、お肉の焼きむらを防ぐために、鉄板の風除けをどのように設置するのかは重要な使命。紙皿や紙コップが飛ばないようにガムテープを持っていくと重宝し、ゴミを入れるビニール袋の固定にも役に立ちます。
たらふくビールを飲むためには、お酒を飲まない友人に車を出してもらうこと。または、数人が車1台に便乗して運転代行を利用して料金を割り勘して家路に着きますが、この場合、先に帰ることができないのが不便です。手ぶらプランのBBQセットだと、クーラーボックスも持参しなくて済むし、ビーチの場所によってはタクシーを上手く利用して移動する手もあり。
宿泊施設のあるビーチの場合は、涼しくなる17時ごろからビーチBBQを始めると快適で、朝まで語って飲んでいると、友情が芽生えたり、恋愛に発展する微笑ましい出来事があったりします。
文・撮影:大城 順子
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