観光
2025.05.27
買って!食べて!体験して!糸満市の魅力が詰まった「糸満市場いとま~る」
こんにちは!日頃リュックと水筒をもって沖縄本島中を散歩しているライターの小鍋悠です。
昨年の暮れ、沖縄本島最南端糸満市の公設市場「糸満市場いとま〜る」(以下「糸満市場」と省略)に行ってみたらかなりローカルで面白かったので、改めて編集部員と共に取材に行ってみました!
目 次
糸満市場は魚、肉、サトウキビ、お土産なんでも揃う新スポット
「糸満市場」は糸満バスターミナルから徒歩で約6分。地上2階建てで、現在約25の店舗があります。
1955年に「旧糸満市公設市場」として開業し、半世紀以上に渡り糸満市民の台所として人々の生活を支えてきました。2020年には「糸満市場いとま〜る」としてリニューアル。糸満市の「食」の伝統とオシャレなお店が融合した新スポットとして、地元客にも観光客にも楽しまれています。
糸満市場では魚や肉などの生鮮食材のほか、昔ながらの相対売りコーナーもあります。大正8年創業のカマボコ屋、地元に人気な老舗ラーメン店、沖縄菓子店。歴史の長い老舗が軒を並べる一方、さとうきび絞り体験や、コーヒー、スイーツなどを販売する新しいお店も共に立ち並びます。
糸満市場は、ありとあらゆる地元の食べ物や特産品、お土産品などが揃うスポットで、イベント時は子供から年配客までさらに大勢の地元客が押し寄せるほど、地元民に大人気なスポットです。
糸満市場には目新しいものや、きらびやかなものはありませんが、地元の人たちが大切にしてきた「ちむぐくる(肝心)」(沖縄方言:「真心、思いやり」の意)があります。
地元の人たちの「ごく普通」の日常風景が繰り広げられている場所なので、方言も普通に飛び交っています。「フツーの沖縄が見てみたい!」というローカル好きな人には、とびっきりの場所。ぜひ市場の人たちと触れ合いながら、美味しいものや素敵なモノを発掘してくださいね。
景色を楽しむなら路線バスがおすすめ!糸満市場へのアクセス
沖縄本島最南端に位置する糸満市は、県都那覇市の隣の隣にあるまち。
那覇市からは約12kmほどの距離で、筆者は圧倒的に路線バスで向かうことをおすすめします。最南端のまちながら、沖縄の県都那覇から1本のバスで行くことができますよ。
那覇空港から向かうには189番。およそ9〜17時まで1時間に1本のペースでバスがあります。
国際通りや沖縄県庁、パレットくもじなど人気スポットに近い那覇バスターミナルからは89番。7時〜21時まで1時間に2〜4本程コンスタントにバスが出ており、もう最高。
どちらのバスも所要時間は約50分。
「糸満市場入口」のバス停で降りると、港町ならではのこんな風景が待っています。バスで来た人が見られる感動の風景!
沖縄在住44年の筆者は、沖縄本島の北から南まで17年ほど取材で巡っていますが、この風景にはさすがに感動。
沖縄は360度海に囲まれている離島ながら、目の前に海が広がるバス停は意外と少なめです。たいていはバス停の後ろの防風林や建物の間にチラっと海が見える感じなので、沖縄本島中南部にいたってはだいぶ貴重な光景。
糸満市場のすぐ向かいに駐車場があるので車で来る場合でも利便性に問題はないのですが、沖縄らしい海の景色も味わうなら筆者はバスが圧倒的にオススメ。
バス旅をしていると、車窓からはローカルな風景が見え、車内を見渡すと地元客の姿。沖縄のごく普通の日常をみることができます。
風景を見るのに飽きたらスマホで観光の調べものをしてもいいし、読書をしてもいいし、寝てもいい。沖縄らしさを満喫しながら目的地に行けるのがバス旅の魅力です。
もし寝過ごしても終点の「糸満バスターミナル」から市場までは徒歩約6分なので安心(笑)。糸満バスターミナルも海のそばにありますので、そこでも海の風景をみることができます。
ちなみに糸満市場周辺は夕方5時頃を過ぎると一気に暗くなるのでご注意ください。
糸満市は海人(うみんちゅ/沖縄方言:漁師の意)のまちなので、糸満市場内のお店も朝早く開店して夜は夕方前にサッと切り上げるところが多く見られます。
日没後は一気に市場周辺のお店が閉まり、人通りが少なくなりますので、できたら夕方5時頃までには糸満市場を出るのがオススメ。
これぞ糸満市場!新鮮な刺身や三枚肉、テビチが買える鮮魚店や精肉店
さっそく市場の中に入っていきます。たくさんのお店がありますので、精肉鮮魚店、お土産、体験、テイクアウトの4テーマに絞ってお店を巡ってみます。
案内してくださるのは、糸満市場施設長の金城卓(きんじょう・すぐる)さん。
「お店の皆さん、ユンタク(おしゃべり)したら長いですけどいいですか?。僕もチラシ配るだけで丸1日かかります(笑)」と、さっそく案内してくれました!
最初に訪れたのは精肉鮮魚店。4つのお店がありますが、どちらも市場の歴史とともに歩んできたお店の歴史が長いお店が多いそう。
「どこに入っていいか分からないときは、気になったお店にパッと入ってみるといいですよ~」と、金城さんのアドバイス。
こちらは「イーラグヮー」という屋号で親しまれる豚肉販売店は「玉城精肉店」。
沖縄県産の豚肉、Bロース、三枚肉、赤肉、ヒレ肉などを販売しており、お肉それぞれに値段は書いていませんが、「1,000円分ちょうだい~」などと金額を伝えると、その分の肉を販売してくれます。「お若い方も買えるように少量からも販売していますよ~」と店主さん。
毎朝7時半には店に入り、18時まではお店を開けているという女性店主さん。
毎日忙しい反面「時間に追われるから元気だはずね~」と笑います。ほかにも、糸満売りや戦争での出産の話、辻のジュリの話など、戦中戦後の混乱にあった身内の話をたくさんしてくれました。
「観光客や仕事などで長く沖縄にいるお客さんは、肉を買った次の日に『三枚肉はどうやって食べますか~?』と聞きに来る人もいますよ」とスタッフさん。
肉の部位はわからなくても「鍋したい」「BBQしたい」など、リクエストを言ってくれたら、それに応じて切り分けてくれるそうなので、わからないことがあれば、まずはお店に電話して聞いてみましょう♪
大城武志さん・京美さんご夫婦で営まれているのは「稲嶺精肉店」。なんと約70年経営されているという老舗店。
「朝5時ぐらいから居るよ〜。ウチは、本島中南部から常連ばっかりくるよ。昔は那覇まで売りに行ってたね。計りで重さをはかるのは最近の話。昔はどんぶり勘定だからね。今もシーブン(おまけ)やってるけどね(笑)」。
ユーモアたっぷりの店主が、小道具や写真を見せながらたくさん話してくれました。
豚の三枚肉にテビチ(豚足)、ロース、お尻のもも。サービス精神たっぷりに、商品をドーンと並べて部位の説明をしてくれました。「(市場の精肉店)3ヶ所ともみんな肉の洗い方が違う。切り方と部位は同じ」と貴重な購入ポイントも。
仲良しご夫婦の笑顔が印象的な稲嶺精肉店。お店に入るとユニークなご主人が「ウチの妻は2番目じゃないよ、1番目だよ(笑)」などと、たくさんのギャグを飛ばしてくれる面白いお店ですよ♪
最後は、女性2人で営んでいる「大城精肉店」。豚肉を販売しており、こちらも70年ほど経営されている老舗精肉店。
ダシ骨、シンジ(もも肉)、チラガー(豚の皮)、ウトゥガク(首肉)、ヒサガー(足肉)など、たくさんの部位を販売しており、一斤や一本から購入可。たっぷり購入したい人向けのお店です。
毎朝6時に起床し、朝7時~8時の間には開店して17時まで営業。
「お店を始める前はですね、戦後のドタバタで家畜を養っていたらしいです。寒くて暑いなか商売をやって、間もなくして精肉店をはじめたと聞いています。あの頃はファーマーズとかスーパーとかセンターは無いですからね。70年やっていたら、子供や孫を連れてくるお客さんも増えました。だから、あめ玉用意しています(笑)」と、始終おっとりとした笑顔で、ゆっくりと話してくれました。
2代目の店主が務める「又吉鮮魚店」は、朝5時〜午後2時半頃までの営業。1パック500円から気軽に刺身が買える鮮魚店です。いつも早く売り切れる人気店だそうなので、午前中~ランチ時ぐらいまでに購入するのがオススメ。
お忙しくて取材はできませんでしたが、「母親がお店をはじめて自分で2代目だよ~」と教えてくれました。
我々取材陣はアカマツ(アカマチ)とタコの刺身をGet!「ありがとう、ありがとう~」と威勢のいい声で店主が笑顔を向けてくれました。
帰宅してから食したアカマツは鮮度が良く、上品な味わいで臭みがなくてぷりっぷり。タコは、とても柔らかくて感動。筆者は亡き祖父が漁師だったので、人一倍刺身を食べてきましたが、まさにあの漁師の味でした!
糸満市場のパンフレットには「魚は店主がその日の早朝に糸満西崎の漁港で競り落としたマグロなどを販売している」と記載。なるほど納得です!
観光中でも、ドライブしながらコンビニやスーパーで買ったおにぎりと食べると良さそう。糸満の海を見ながら新鮮な刺身を召し上がれ~♪
【体験】さとうきびの生しぼりや丸かじりが体験できる「糸満かりゆし商店」
次に施設長さんが案内してくれたのは「糸満かりゆし商店」。
サトウキビ農家のご主人が収穫した新鮮なさとうきびを使ったジュースが飲めるほか、ワンコインでさとうきびの生しぼり体験やさとうきびの丸かじりができるお店です。
こちらがさとうきび。沖縄のさとうきび畑に生えているあの植物です。黒糖やグラニュー糖、上白糖など砂糖の原料となっているので、さとうきびを見たことがない方も、食べたことはあるかもしれませんね♪
こちらのお店では「さとうきびの生しぼり」を破格のワンコインで体験することができます。さすが糸満!と言いたいところですが、糸満市内でもこんな料金は稀有なはず。ありがたいです。
金城さんとスタッフのお子さんに見守られながら、編集部員がさとうきび生絞りに挑戦!
手はどこに置くのか、どれくらの力加減がいいのか、最初はへっぴり腰で挑みましたが、終わるのが名残惜しいぐらいの楽しい時間でした・・・!
「さとうきびの生絞り」は、意外と沖縄県民でもやったことない人のほうが多いのではないでしょうか。糸満市場に来たらば、ぜひ体験してみてくださいね♪
自家製さとうきびの「さとうきびの生絞りジュース400円」。
自然の優しい甘味がたまらない一品です。こちらもなかなか沖縄県内でも飲めない貴重なメニューです。
メニューを見てみると、カレーやポテトフライ、ぜんざい、ソフトクリーム、地元沖縄の宮平牛乳を使用したカフェラテ、ミルク、ソフトドリンクなど豊富に揃います。ワンコインで購入できるお手軽料金なのが嬉しい♪
昼飲みもできます!泡盛(300円)、オリオンビール(缶/300円)、レモンサワー(400円)のほか、ポテトフライ&唐揚げ(500円)などおつまみメニューも。
糸満かりゆし商店は子供から大人まで楽しめるメニューが揃っていて、スタッフの赤ちゃんを市場の皆であやしたりと、とてもほっこりしたお店です。
さとうきび生絞り、ランチ、スイーツ使い、カフェタイム、昼飲み、etc。自分の好きな用途で訪れてみてくださいね♪
[基本情報]糸満かりゆし商店
HP:https://itomankariyushistore.com/
Instagram:https://www.instagram.com/itomankariyushisyoten/
【番外編】メニューは5つだけ!糸満の老舗ラーメン店「万寿園」
取材ではありませんでしたが、編集部員と共に取材の昼休憩でラーメン店に寄ったら、これまた美味しくて店主もユニークでしたので、番外編としてご紹介させていただきます!
カウンターの横の2つのイートインスペースに座ると、シンプルなメニュー看板がどどん。
こちらは、かまぼこ・ハム・卵・ネギが入った栄養満点のボリューミーな「チャーハン」。一口いただくと、温かい味で途端にほっこり癒さました!
皮は薄く具たっぷりの大ぶりな「餃子」は、にんにく&ニラいっぱいのシャキシャキとした食感。筆者の大きい口で張り切って一口で頬張りましたが、めちゃくちゃ美味しかったです!
そして、肉、もやし、ニンジンなどが入っている具だくさんの「みそラーメン」。食べても食べても底が見えないボリューミーなラーメンです。
万寿園は、どのメニューを食べても母の味でほっこり温かく癒されます。筆者は亡き祖母に会いたくなって涙目になってしまったのは内緒ですよ。
チャーハンはテイクアウトもOK。イートインで食べきれなかったら持ち帰りもOK。
「話すことは無いよ~」と照れながらもインタビューを受けてくれた店主は、(沖縄)西表島出身で元美容師。東京で美容師の免許を取得し、東京で8年美容師として務めたのち帰沖したそうです。
亡きご主人が勤めていた(那覇)泊ふ頭旅客ターミナルビル「とまりん」の大衆食堂を少しお手伝いしていたら、ガッツリとラーメン店を一緒にやるようになったそう。「主人に上手く騙されました(笑)。早く地元に帰ろうとかなと思っていました」とユーモアたっぷりにお話してくれました。
那覇市田原で2年、あとはご主人の地元糸満で40年ほどラーメン店でやってきたという店主。一時は閉店してファンに心配されたそうですが、皆さんの後押しと協力があり、無事に糸満市場でオープン。お店はファンの皆さんからの温かいお祝いメッセージで包まれています。
沖縄の名物おやつやお菓子が大集合 ~かるかん、こんぺん、レモンケーキ!〜
最後は、テイクアウトして食べたい沖縄の名物おやつとお菓子の店をご紹介!
真っ先に向かったのは、大正8年(西暦1919年)創業の「西南門小(にしへーじょうぐゎ)カマボコ屋」。お店を営んで105年という本筋の老舗カマボコ店。
沖縄の行事などで使う赤かまぼこや白かまぼこを作るほか、「ばくだんおにぎり」の元祖のお店でもあります。実は今回、偶然にも元祖のお店に出会え、筆者は大喜びです。
「ばくだんおにぎり」とは、おにぎりをカマボコで包んだローカルフード。店内の張り紙によると、船上で漁師が片手で食べた「まかないご飯」がルーツと言われているそうです。さすが漁師のまち「糸満」!
一口食べてみましたが、優しい味でもちもち食感。薄いかまぼこの中のおにぎりはボリューミーで、ほのかなネギ味噌の具材がたまらない一品でした。
県外発送もOKだそうなので、ぜひ自宅でもご賞味どうぞ。
饅頭屋「やまと屋」では、沖縄の名物菓子「かるかん」、「こんぺん」、「レモンケーキ」をGet。
どれも沖縄の清明祭など沖縄の季節行事でよく見かけるお菓子。お墓・仏壇などにお供えする常連のお菓子たちです。やまと屋のお菓子は各130円程の激安でビックリ!
「こんぺん」は琉球王朝時代から伝わる高級な伝統菓子といわれており、ごまなどが練りこまれた餡が入った焼き菓子。やまと屋のこんぺんは、胡麻たっぷりでしっとり食感。あっさり味で甘さ控えめな上品な味わいでした!
「レモンケーキ」は、沖縄の清明祭(シーミー)などの行事でよく登場する沖縄のお菓子。手のひらサイズのレモン型のケーキの上部に、レモン味のホワイトチョコが塗られています。やまと屋のレモンケーキは、ふわっとホロっと食感。
こちらも沖縄の行事でよく見る名物お菓子「かるかん」。やまと屋の商品は、もっちり食感で白いやわらかな餡がIN。
かるかんは、学校の入学式などでも「紅白かるかん」として親しまれているお菓子。筆者も学校の行事で何度頂いてきたかわかりません。もらった時はとても嬉しくて、帰宅した途端に頬張った覚えがあります。
お店を営むスタッフさんは、毎朝5時に起きて開店し、夜にお店のお菓子をつくっているそうです。
「自分の時代はお金ないから、(私も)商売している人を見つけて結婚したよ。ウチの旦那も、そういう人を探していたって」と笑います。
糸満市場は、スタッフとの会話がとても楽しい場所です。買い物するときに、是非挨拶がてらスタッフさんと一言二言会話を楽しんでみてください。
市場出入口近くの「上原食品」は、地域の商店。総菜やお弁当、パン、沖縄のお菓子などを購入することができます。
「ここはですねぇ、スーパーとはまた違った商品が置いているので面白いですよ~」(金城さん)
筆者が楽しみにしていたのは「ハマキョーパン」のファミリーロール。なんでも糸満市でしか見られない?貴重なパンだとか。巻き寿司&いなり寿司セットと共にGet!
食べてみると、ココアクリームがIN。甘さ控えめなので、1つまた1つと食べてしまい、あっという間に5個食べてしまった筆者です。
ハマキョーパンのファミリーロールはドライブ中に片手で食べられるので、糸満ドライブのお供にぜひお試しあれ♪
上原食品の商品は、相対売りゾーンでも購入できます。スタッフとよりおしゃべりしながら楽しく購入できるゾーンなので、市場ならではの雰囲気を味わいたい人はコチラでぜひ。
上原食品は、のまんじゅう(水引もち)やタンナファクルー、テビチ(豚の豚足)、天ぷら、沖縄のお菓子「ふちゃぎ」など、沖縄で昔からある食べ物ばかり。とても懐かしくてほっこりします。
お手軽料金で立ち寄りやすい雰囲気のお店ですので、まずはフラっと寄ってみて下さいね♪
ソロモン生まれ、沖縄育ちのカカオ豆で作ったカカオソフトクリームが食べられる「Peace cacao Okinawa」
最後に訪れたのは、ソロモン諸島で自然栽培されたカカオ豆で作ったソフトクリームやティーが楽しめる「Peace cacao Okinawa(ピース カカオ オキナワ)」。
たくさんのメニューがあり、まずはスタッフのさんのおすすめ「カカオソフト」と「カカオティー」をチョイス。
注文のメニューを待っている間ぶらりと周辺を散策。このローカルな風景、たまらなくいいですね。心が癒されます。
ソロモン諸島のオーガニックなカカオ豆で作った「カカオソフト」。大変に濃くてカカオの旨味が全開でした!
こちらはカカオの風味がたまらない「カカオティー」。超絶美味しくてこちらもびっくり!
お店の資料によると、ソロモン諸島のカカオは日本では流通していない稀有な豆だそう。お店でカカオメニューを楽しんだアナタは、ソロモン諸島のカカオを食べ飲みした貴重な証人です。
温かい「カカオソイミルク」もあります。美味しすぎて全身鳥肌が立ちました!
ナッツたっぷりの「カカオクッキー」は、スタッフの手作りクッキー。めちゃ旨すぎて「世の中にこんなに美味しいクッキーがあるんだナぁ」と感動したのは筆者です。
お店にはほかにも、カカオ豆やティー、黒糖カカオ豆、カカオのグッズなどが売られています。
お店の外にはベンチもあります。糸満のまちなみを眺めながら、まったりゆっくりソフトクリームやティーを食べ飲みして、ドライブの休憩時間を過ごしてくださいね♪
これにて、沖縄本島最南端のまち糸満市にある「糸満市場いとま〜る」の取材レポは終了です!
各お店を紹介してくださった施設長の金城卓さんは、市場の魅力をたくさん語ってくれました。
「糸満市場は伝統とオシャレが共存しています。お店もお客様も70代以上が多く、市場を楽しみにして来たら、何もなくてビックリするお客様が多いです(笑)。でも、実は掘れば掘るほど魅力がでてくるディープスポットです。僕も糸満出身ですが『銀行(=海)行ってくるね~』とか『またあとでね~(バイバイという意味)』とか、市場の先輩方から沢山教わってきた言葉があります。」
「市場は年中無休の鉄人ばかりが働いているので、本当すごいですよ。糸満は旧暦と新暦どちらでも動いていますが、市場にきてはじめて、旧暦の本来の形を学んでいるような気がします。ローカルな地域なのでプライベートも何もないので、他のスーパーで会うと小っ恥ずかしいですが(笑)、他を知ってこそ糸満市場の魅力がわかりますから、良いんですよ。」
「糸満市場には『バイバイ(さようなら)』の言葉がなく、いまだに僕も話の切り上げ方が分かりませんが(笑)、糸満市場で売っているものが、美味しい肉や魚ということは僕にもわかります。冷凍されてないですし、肉の解体もお店でやってますからね。お酒の飲み方は荒いし、陸ではお酒を飲んでばかりの海人(うみんちゅ/沖縄方言=「漁師」の意)もいますが、海人は大盤振る舞いの人が多いです。これからも皆さんの要望をできるだけ取り入れてイベントなどに反映させていきたいです。糸満市場は、平日こそ魅力がありますよ。食事しながら、あわよくば市場の人や地元の人としゃべってみてください」
新しい雰囲気と昔ながらの雰囲気が融合した新しいローカルスポット「糸満市場いとま〜る」。
市場で買い物をして美味しいものを食べて、市場の人とおしゃべりをして、是非ゆっくりまったり糸満市場の魅力を堪能してください。
市場の皆さんのごく普通の日常や会話を目の当たりにしていると、いつの間にか心がホッと温かくなっていることでしょう。その時にはもう、糸満市場のディープなローカル泥にハマっていること間違いなし!
糸満市場は、行けば行くほど魅力が発掘できるユニークな市場です。ローカル好きな人や沖縄リピーターさんこそぜひ訪れてみてくださいね。
[基本情報]糸満市場いとま~る
住所/沖縄県糸満市字糸満989-83
営業時間/9:00~18:00
※店舗によって営業時間は異なる。屋外のバラ市と生鮮品は早朝から営業中
定休日/年中無休 ※店舗によって定休日有り
駐車場/57台(100円/1時間)※いとま~る利用者は1時間無料
※全館フリーWi-Fi完備
https://www.itoman-itomaru.okinawa/
https://www.instagram.com/itoman_market_itomaru/


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