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2024.11.12

沖縄の食堂好きが選ぶ新しい!珍しい!沖縄そば店巡り(後編)「a la Bar.inc」北谷町

こんにちは!日頃リュックをもって沖縄中をさんぽしているライター小鍋です。

前編に引き続き「沖縄本島中部エリアの沖縄そば店」を巡る記事の後編をお届けします!

今回も1万8千人のメンバーが集まるFacebookグループ「沖縄食堂探検隊」の管理人、比嘉大志(ひが・たいし)さんオススメの新しい!珍しい!お店に伺ってみました。

北谷の優雅なBarで昼から楽しむ沖縄そばとは?!

前回は沖縄市でしたが、今回は西海岸に隣接する人気観光エリア北谷町(ちゃたんちょう)。

昼も夜も華やかな北谷町は、国道58号を境目に海側は観光エリア、山側は住宅エリアとザックリ分かれています。今回は住宅エリアにある隠れ家風のお店に行ってみました。

比嘉さん、今回もお世話になります。よろしくお願いします!

って事で到着したのは、2020年にオープンしたばかりの「a la Bar(アラバー).inc」。(以下、「アラバー」と省略)

比嘉さんより「いつもはバーとして営業しているお店ですが、日曜日だけ昼から営業していて、沖縄そばや沖縄そばカクテルが楽しめるんです」と教えてもらい、沖縄そばもさることながら沖縄そばカクテルとは何ぞや?と思い、訪れてみました。

はい。入店した瞬間、あまりの優雅な雰囲気に息をのんでしまいました。筆者は沖縄でライター業を17年やっていますが、昼からこんな贅沢な雰囲気のお店のなかで沖縄そばを食べたことはないので、キンチョーしてまいりました・・。

カウンターにいらっしゃるのが店長の松本圭一郎さん。比嘉さんがひっそり「松本さんは色んな受賞経歴があるんですよ」と教えてくれました。御本人にきいてみると、NBA日本バーテンダー協会のバーテンダー技能大会沖縄県大会での優勝経験や沖縄県泡盛コンペクション受賞などがあるそう。

「20年も前の話だから、もういいでしょ~(笑)」と照れます。

優雅な店内ですが、少しカジュアルなリビング風のソファ席も見つけました。夜のバーは敷居が高くて・・という人も、日曜日の昼営業なら気軽に利用しやすいですね♪

新感覚だけど古風!?沖縄そばに沖縄そばカクテル

さて、お待ちかねの沖縄そばです!アラバーの沖縄そばは「首里崎山そば1,000円」。

ツルっとモチモチ食感の麺で、ダシがきいているスープとしっかり濃い味の三枚肉。こぶりの沖縄そばに見えますが、深い器に入っているので量はガッツリとしています。

沖縄そばの提供は2024年の5月から始めたのだそう。

「ウチの沖縄そばは、実際の沖縄そば屋さんにレシピを習って開発しました。麺は全粒粉を使っているので、ツルっとモチモチした食感になっていると思います。沖縄そばは、飲んだ帰りでも小腹が空いたときでもサッと食べられるので便利ですよね~。観光客も地元客も気軽に食べられる食べ物でいいですし、バーの認知度upにもつながります(笑)」と松本さん。

こちらは沖縄そばカクテル「琥珀(こはく)1,000円」。沖縄そばをイメージしてつくった松本さんオリジナルのカクテルです。名前はオーナーさんがお酒の色を見て名付けたそうですよ。

琥珀は、大きくゼラチン部分とスープ部分に分けて作られています。

「ゼラチン部分」は沖縄そばの出汁、ジンジャービアー、瑞泉酒造(那覇市)の泡盛が入っています。ジンジャービアーは沖縄そばに入っている紅しょうがの役割に似ている感じ。

「スープ部分」は沖縄そばの出汁と沖縄県産黒糖、シークヮーサージュース、塩、醤油を織り交ぜています。

「琥珀は『食べる楽しさ』と『カクテルの面白さ』が一堂に味わえるカクテルなので、どうぞ楽しんでください」と細やかに教えてくれました。

比嘉さんは「これ、沖縄そばですね(笑)。シメの一杯のデザートでいけます。そばスティックも美味しい!」とニンマリ。

琥珀のそばに添えられた「そばスティック」は、沖縄そばの麺からつくったカリッと食感のおつまみ。食べやすいので、筆者がポリポリ食べていたら松本さんが「おかわりどうぞ」と追加してくれました♪

沖縄そばカクテルはまだあります。こちらは「茜(あかね)1,000円」。鰹ベースそばだしとトマトジュース、コーレーグース、泡盛、ウォッカを使用した一杯です。

試飲した比嘉さんは「泡盛とそばだしの香りがしますね。沖縄を感じるカクテル!」とコメントをくれました。

「だしとトマトって、パスタとトマトのように融合性があると思うんです。それぞれが絡み合うタイミングがあるので作るのが難しいですが(笑)、ぜひ夕日を見ながら飲んでくれたら」と松本さんは微笑みます。

いつもと違った北谷を楽しめる大人の隠れ家

取材も終盤になってきたので、松本さんに少しお話を聞いてみました。

「『沖縄そばカクテル』と聞くとだいぶ変わったカクテルのように見えますが、実は、ブイヨンとお酒を混ぜたり、スープにアルコールを入れた飲み物は昔からあります。だから、実はそんなに(世と)かけ離れていない飲み物です(笑)。県外の方は割とすぐ注文されますが、県内客はなかなか。抵抗あるみたいですね」と笑います。

「このあたりでバーを営んでいるのはウチだけかなと思います。ぜひ落ち着いた雰囲気のなかでお楽しみいただけたら。スタートでもシメでも。景色のグラデーションが楽しめるお店なので、気の合う仲間とぜひいらしてください。観光エリアから離れているお店ですが、逆にそれが良くて、観光エリアからわざわざ観光客がいらっしゃいます。旦那さんに子供を預けて女性客同士でいらっしゃる方もいますし、どうぞお気軽に」。

昼は港のハーバー、夕方はサンセット、夜は夜景と一刻一刻変わりゆく景色が楽しめるアラバー。

北谷という華やかな場所にありながら、地元の人が行き交う住宅街にある隠れ家風のお店には、今日もひっそり観光客や外国人が訪れます。

賑わう観光エリアも楽しいですが、いつもと違った北谷を楽しみたいという沖縄通の方こそ、ぜひアラバーへ。北谷の空と海と街並みを眺めながら、ワンランク上の北谷を楽しめますよ♪

今回取材の最後に比嘉さんが教えてくれたのは、この道から右が北谷町、左が沖縄市なんだとか。いや~これぞローカル情報!笑

地元民しかわからないような風景を見ることができるのは、まさにローカル旅の醍醐味ですね。

前編では沖縄市、後編では北谷町の沖縄そば店を訪れ、どちらも新しくて珍しいメニューがあって大変面白い沖縄そば店巡り旅になりました。

これも、沖縄本島中部を愛する比嘉さんのナビゲートがあってこそ。無事に終点までたどり着くことができました。比嘉さん、ありがとうございました!

比嘉さんが管理者を務めるFacebookグループ「沖縄食堂探検隊」(メンバー1万8千人)https://www.facebook.com/groups/1277746119074982/

[基本情報]a la Bar.inc(アラバー)
住所/沖縄県北谷町桑江1-9-37(10F)
電話番号/080-9508-6500
営業時間/日曜13:00~24:00 月曜~金曜 17:00~24:00 土曜17:00~27:00
定休日/木曜
https://www.instagram.com/a_la_bar.inc/

konabeharuka
この記事を書いた人小鍋 悠
沖縄出身、沖縄在住。ことば×音楽のライフワーカー。某テレビ会社とラジオ局勤務を経て、現在ライター&司会者。小さい頃はとにかく図書館が大好きで、大学ではびっしり沖縄民話の調査に当たり「取材」の原点を味わったことから、ライターへ。得意な執筆分野は「沖縄あるある」。趣味はJazzとピアノ。 このライターの記事一覧

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