食事
2024.07.08
知ってると自慢できる隠れ家みたいな「牧志下町屋台村-酔夢芝居舞クヮラクヮラ」〜いねとジュンコの酒場放浪記その8〜
ハイタイ!沖縄在住の地元ライターオオシロジュンコです。梅雨が明けた途端、一気に夏がやってきました。まさにオリオンビールの美味しい季節到来です!
2024年5月23日、那覇市牧志の希望ヶ丘公園近くに「牧志下町屋台村 – 酔夢芝居舞(すいむしばいまい)クヮラクヮラ」(以下、牧志下町屋台村)がグランドオープンしました。
地産地消に根ざした17の店舗が軒を連ねています。また、地域活性化を目的に県立芸術大学の学生がロゴや装飾などのデザインに関わっています。壁画・彫刻・シーサーなど見るのも楽しみ方のひとつ。
牧志界隈は私の生まれ育った場所でもあるので、どんな屋台村ができたのかワクワクしながら取材させていただきました。
目 次
「花笠食堂」の看板と店舗案内が目印!通り抜けた道の奥には…
牧志下町屋台村は、那覇市の中心地にある国際通りからアクセスできる商店街「平和通り」の筋道に入った奥にあります。
目印は黄色い「花笠食堂」の看板と、屋台村の店舗案内が掲示されている立て看板。
学生の頃によく通っていた花笠食堂の裏と言えば、希望ヶ丘公園への入口のはず。こんなところに?と、疑心暗鬼になりながら奥へと進みました。
ガジュマルの木の横を抜けると賑やかな提灯がお出迎え
存在感のある大きなガジュマルの木の横を更に奥へと進むと、オリオンビールの提灯が見えてきます。知らない街に辿り着いた様で、ワクワク感が高まります。
「クヮラクヮラ」とは 沖縄の方言で日が照り輝く様子のこと。夜の街を人々の笑顔で照らし出すようになって欲しいという思いからつけられたそうです。美味しいお酒と美味しい食事と出会えるこの場所にぴったりのネーミングですね。
牧志下町屋台村内のお店は全部で17店舗。全てのお店の席数や広さは同じです。オープンの時間は店舗によってまちまちですが、お昼12:00から営業開始するお店もあります。17:00には全店舗オープンし、夜12:00までの営業となります。
それぞれ沖縄料理をはじめ、県産食材を使ったメニューも豊富でお寿司に中華料理、串焼き、他県の名物料理と沖縄のコラボメニューなどジャンルも多彩。県内外の誰でも楽しめる空間となっています。
では早速、お店を回っていきましょう。
沖縄の地魚と県外の新鮮なお魚で職人さんが握るお寿司「琉球SUSHI」
最初に伺ったのは、沖縄の地魚と県外の旬な魚が食べられるお寿司屋さん「琉球SUSHI」 。
かりゆしウェアを着た店主がお寿司を握ってくれる、一人でも気軽にふらっと入れそうなカジュアルなお店です。
沖縄県は近海に漁場があることから全国的にも有数のマグロの産地でもありますが、マグロ以外にも美味しい魚があるんです。
本日おすすめしてもらったメニューはこちら。
「琉球 5貫(1580円)」のお寿司、アカマチ、ミーバイ、イラブチャー、グルクン、漬けマグロの大東寿司。
「刺身3点盛り(1280円)」は、メバチマグロ、アカマチ、リュウキュウスギでした。
沖縄県の県魚グルグンやミーバイはどれも美味しくて、次から次へと箸が進みます。また、初めて食べるリュウキュウスギは程よい脂がのってコリコリした食感がたまりませんでした。
さすが県産魚、キンキンに冷えたオリオンビールにも良く合います。
お寿司やお刺身の他にも一品料理もあります。うにといくらのパフェが気になりました。
ドリンクは、泡盛、オリオンビール、ハブ酒、日本酒、焼酎など各種あります。店主にお寿司それぞれのおすすめのお酒を聞いてみるのも良さそうです。
沖縄の魚の美味しさを世間に広めたいという思いで、この地にお店を構えたという店主さん。
お得なランチタイム60分お寿司食べ放題 5,980円の提供もあります。沖縄旅行の際のご褒美ランチにもおすすめです。
[基本情報]琉球 SUSHI
住所:沖縄県那覇市牧志3丁目2-48-4 牧志下町屋台村 店舗番号4
電話:080-6482-1101
営業時間:ランチ / 12:00-14:30 ディナー / 17:00-23:55 土・日 / 15:00-23:55
定休日:月曜日
沖縄と名古屋の美味しいものいいとこどり!「おきなご」
2軒目は、沖縄と名古屋のコラボ料理が楽しめる「おきなご」。
名古屋と言えば味噌を使った料理や手羽先が思い浮かびますが、どんなコラボメニューがあるのか興味津々で入店です。
店内へ入るとまず目に飛び込んでくるのはインパクト大のハブ酒!
屋台村ではどのお店でも、オリオンビール、泡盛、ハブ酒を楽しむことができます。ハブ酒はテキーラのようにショットで飲むのも人気ですが、炭酸で割ってハイボールの様に飲むのもおすすめとのこと。
今回は女性でも飲みやすいというハニーハブ酒の炭酸割りを注文しました。
店主のおすすめメニュー、ゴーヤーチャンプルー、もずくの天ぷら、島豆腐の薄揚げの3品をいただきました。
ゴーヤーチャンプルーは、名古屋の味噌と沖縄の出汁で味付けをしているそう。
島豆腐の厚揚げならぬ薄揚げは、食べやすい厚みになっており、おつまみにぴったりのメニューです。紅生姜とかつおぶしのトッピングが味のアクセントにもなり、彩りもきれいです。
もずくと紅生姜の天ぷらは、外はカリッと中はもちっとした衣が絶品。食感が楽しめる様に工夫して揚げているそうです。
すっきりとしたハブボール(ハブ酒の炭酸割り)との相性も抜群でした。
お店は屋台村入口すぐ左手の入りやすい場所にあり、気さくな店長とスタッフが迎えてくれます。
海ぶどうやジーマーミー豆腐にポーク玉子など、定番の沖縄メニューも充実。一方でどて煮や手羽先など、名古屋らしいメニューもありました。
今後は、アグー豚の味噌カツなど名古屋と沖縄のコラボメニューを追加していく予定とのこと。沖縄にいながら名古屋めしを食べられるのは、ちょっとした特別感がありますね。
[基本情報]おきなご
住所:沖縄県那覇市牧志3丁目2-48-4 牧志下町屋台村 店舗番号13
電話:080-8724-2972
営業時間:17:00-23:55 土・日 15:00-23:55
定休日:年中無休
鶏じゃないやきとり?!室蘭やきとりが食べられる「北海道串焼き たなか」
今回、取材依頼を快く引き受けてくださいました牧志下町屋台村商店会の副会長、 田中さんのお店「北海道串焼たなか」。北海道の室蘭やきとりと、そこから派生した沖縄やきとりが食べられるお店です。
やきとりと言っても、室蘭やきとりとは鶏肉ではなく豚肉を使用しています。豚肉と玉ねぎが交互に刺さった串を甘辛のタレで味わいます。この室蘭やきとりに対し、沖縄のアグー豚を使った串を沖縄やきとりとして提供しています。
まずは、地元のアグー豚を使用した沖縄やきとり。旨味たっぷりの脂に、柔らかくてジューシーな味わいです。
室蘭やきとりも負けずに柔らかくジューシー。間に挟まれた玉ねぎがいいアクセントになっています。北と南の豚で作った「やきとり」は、甲乙つけ難くどちらも美味でした。
北海道のポテトやラムの串もあります。北と南のメニューを堪能しつつ、お酒は地元の泡盛やオリオンビールで乾杯するのも良さげですね。
優しい笑顔で出迎えてくれた田中さん親子。那覇の松山で北海道産の海鮮グルメと豚ホルモンが味わえる「北海道豚ホルモン 炭火居酒屋たなか」というお店も運営されています。
沖縄でこだわりの北海道グルメを味わいたい時におすすめのお店です。
[基本情報]北海道串焼たなか
住所:沖縄県那覇市牧志3丁目2-48-4 牧志下町屋台村 店舗番号8
電話:050-8883-0325
営業時間:13:00-23:55
定休日:年中無休
学生の創作アート作品にかこまれた舞台の様なおもてなし空間
屋台村に入ってすぐのところには、沖縄県立芸術大学の学生が描いた鮮やかな壁画があります。後ろに覗く立派なガジュマルの木と相まって、幻想的で沖縄らしさが伝わる作品です。
また、入り口には可愛らしいシーサーも飾られていたりと、施設内のアート作品がところどころでおもてなししてくれました。
もちろん施設内にはトイレも完備。営業時間中は自由に出入り可能とのことなので、お土産ショッピングの途中に休憩場所としても利用できますね。
訪れてみると、えっこんなところに?!という場所にある牧志下町屋台村-酔夢芝居舞クヮラクヮラ。筋道に入る前の立て看板には「進むに迷うことなし 道はその奥に続く」と、思わず背中を押される様な言葉が書いてありました。
12時から営業しているお店やハッピーアワーを実施しているお店もあります。今後はスマホ決済サービスや県内の酒造所とタイアップしたイベントも計画中とのこと。地元出身の筆者も街が活性化するのは嬉しく、地元客から国内外の観光客で賑わう屋台村に期待です。
知っていると誰かに自慢したくなる、隠れ家的雰囲気が漂う那覇の新しい観光スポットへぜひ訪れてみてください。
[基本情報]牧志下町屋台村 酔夢芝居舞クヮラクヮラ
住所:沖縄県那覇市牧志3丁目2-48-4 牧志下町屋台村(平和通り「花笠食堂」裏)
営業時間:12:00-24:00
定休日:年中無休
https://makisiyataimura.com/
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