観光
2024.03.01
日本1位の人気スポット!国内最大級の屋外植物園「東南植物楽園」で植物に魅せられ動物とふれあう
こんにちは!いつも沖縄本島南部へさんぽに行くことが多い、さんぽ好きのライター小鍋です。自然や動物が好きなので、今回は中部エリアまで足を伸ばして日本最大級の屋外植物園「東南植物楽園」に伺ってみましたよ!
約1300種、5万株以上の南国の植物たちの世界が広がるこちらのスポットは、トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイスアワード ベスト・オブ・ザ・ベスト ツアー・アクティビティ」において、「人気の観光スポット」部門で日本1位に選出されたほど人気な観光施設。
沖縄県民なら1度は来園したことがあるのではと思うほど、地元民にも長年愛されている植物園です。
園内はどこをどう切り取ってもフォトジェニックな風景で、改めて取材していてとっても楽しかったです。では張り切って取材レポートをお届けします!
目 次
日本一クラスのユスラヤシやバオバブが登場!植物園エリアへ
東南植物楽園は大きく分けて「植物園」と「水上楽園」の2つのエリアがあります。今回は植物園のほうから行ってみましょう!
今回ご案内・同行して下さったのは、東南植物楽園の学芸ガイド部ガイドチームの川添日香瑠さん、セールス・マーケティング部課長の長田奈美江さん、グループ会社「ネオパークオキナワ」から山﨑翔平さん。
鮮やかなブーゲンビリアに迎えられながら、植物園に入っていきます!
川添さんが最初に案内してくれたのは「ナツメヤシ」。第二次世界大戦時の台湾中部で機銃掃射を受け、幹には直径5センチほどの穴が10ヵ所以上も開いています。
戦災を受けてもなお東南植物楽園で生き続けるナツメヤシは、当時の凄惨さを物語っています。
こちらは「トックリヤシ並木」。50年以上も前につくられた古いスポットだそうで、今でも当時から変わらない風景が見られることに感動です!
実は植物園エリアは、東南植物楽園の歴史が見られる貴重なエリアとなっています。
木が逆さまになったようなシルエットの「バオバブ(ザーバオバブ)」。バオバブは、葉は野菜、根は薬、種はお菓子、幹は家の屋根などに使われたりと、色んな活用方法があることから「宝の木」としても呼ばれています。
東南植物楽園には総本数20本のバオバブがあるそうで、「こんなにまとまったバオバブを見ることができるのは、日本でここだけかも。東南植物楽園は、他ではなかなか見られない植物が見られるのが強みです」と、川添さんはにっこり。
筆者は、まさか沖縄でバオバブが見られると思っていなかったので、とてもびっくりしました!
来ましたよ、来ました!天空に向かって伸びゆくユスラヤシ並木です。
高さは約25mに及び、東南植物楽園のすごいところは、園内に、合わせると約3,000本以上ある「ユスラヤシ」を何十年もかけてかけて、ほとんど種から育ててきたところ。
「よ~く下を見てみると、ユスラヤシの種や芽吹いてからまだ1年たっていないユスラヤシの子供を見ることができます。『はじめまして、世界!』という感じでしょうか(笑)」。
他にもユスラヤシ並木では、くるっと回ったヤシや直角のヤシなど、数々の面白い光景に出会えます。こちらのスポットに来たら、上下左右あちこち見たり細道に入ってみたりと、探検してみましょう!
これにて植物園エリアのレポは終了。帰りにハイビスカスが見送ってくれました!
植物園のみどころは、まだまだいっぱいありますので、たくさん散策してエネルギーチャージしましょう!
鳥やカピバラたちに会いにいこう!周遊バスに乗って水上楽園エリアへ
お次は園内の周遊バス「ヤッシー号」に乗って「水上楽園」エリアを巡ります。音声ガイドは日本語、英語、韓国語、中国語の4言語対応。
周遊バスは、水上楽園を一周15~20分で運行。楽園内は歩いて周ると約1時間ほどかかる広さなので、うまく周遊バスを使って周りましょう!
エリア内のバス停どこで乗っても降りてもOKで、乗り放題なのが嬉しいポイントですね◎
スタッフの川添さんと長田さんは「バスに乗るのは久しぶりです!私たちスタッフは、入社したらまずこのバスで流れる音声ガイドを聞いて勉強するんですよ」と、にっこり。
横目にはチューリップの花園。「わぁ、キレイ!」と筆者が喜んでいたら「実は造花ですけどね(笑)」と長田さん。夜になるとイルミネーションで光り輝く花園なんだそうです♪
バスに揺られながらナンヨウスギ、タコノキ、ガジュマル、アコウの木、サトウキビ、ドラゴンフルーツなど、たくさんの熱帯・亜熱帯の植物を見ているうち、あっという間に降車の時間。
自然さながらに暮らす鳥たちを間近で観察できる「バードオアシス」に入ってみましょう!
すぐ出迎えてくれたのは「ウコッケイ」。愛嬌があってとっても可愛らしい鳥です♪
木の間でかくれんぼしているのは「ジュズカケバト」。筆者は普段、電柱や公園にいるハトやカラスぐらいしか出会わないので、木の間に隠れる鳥らしい生態を間近で見れて大興奮!
上には、お昼寝中のアフリカクロトキ。
「(このエリアでは)鳥たちの落とし物(フン)がいたるところに落ちていたり、降ってきたりすることもありますよ〜(笑)上も下も気をつけて歩いてくださいね。」と長田さんが教えてくれました。
優雅にゆっくり歩くのは「ホオジロカンムリヅル」。名前の通り頰が真っ白!冠も美しくて見とれてしまいます。
「カピバラ牧場」では、カピバラが日光浴しながら、気持ちよさそうにお昼寝中。
・・・と思いきや、おやつの匂いがしたらムクッと起きてきました!おねだりしている表情が愛らしすぎます。
「カピバラはとっても温厚で優しいんですよ。ぜひワシャワシャと触ってあげてください」と、川添さんはカピバラの頭やお腹、のど、背中の触り方を教えてくれます。
筆者はカピバラにふれるのは初めてでしたが、こんなお腹を見せられたら、たまりません。緊張しながら触ってみたところ、毛は堅くてその下の皮膚がとても柔らかく、気持ち良かったです!
足の指が可愛かったのでパチリ。なかなか日常では見られない足の裏もじっくり観察できます。実はカピバラには水かきがあるって知ってましたか?
カピバラをさわり、たくさん写真を撮っていると、「ハマりましたね~」とスタッフ長田さんにバレてしまいました(笑)
「カピバラ牧場」は出入り自由。近くではヤギも見ることができます。
水上楽園にきたら、ぜひ動物エリアまで足を運んでみませんか?身も心も癒やされて思わずニタっとなりますよ。
昆虫のお値段が分かる「せかいの昆虫展」と昆虫食!?
植物園と水上楽園を堪能した後は、東南植物楽園の正面出入口から入ってすぐ左手にある「ショップ&カフェ」の建物内で開催中の「せかいの昆虫展」に行ってみます。
このイベントでは「値段が語る昆虫の価値」をテーマに標本約3000点、生体約20種が展示されているとの事なので、とても楽しみです!
・・・と、ネタバレしそうなので、ここでは写真や説明は割愛します。数々の昆虫や蝶がとても美しくて、筆者は何度も見とれてしまいました。
子供にも大人にも人気な「ヘラクレス」の一種「ヘラクレス・ヘラクレス」は、何と最高取引額3,000,000円!!
昆虫に関するものを販売するエリアもありましたよ。「たべる」「まなぶ」「そだてる」などのテーマごとに色々なものが販売されていて、「昆虫食」のコーナーも!
興味がある人は、この機会に昆虫食に挑戦するのもあり!こちらの昆虫食フード、意外と売れているそうですよ~。
日本の昆虫食文化や、世界のスーパーフードとしての昆虫食などの紹介パネルもあります。
筆者は、沖縄の年配の方から「アリ食べたら声がキレイになるよ~」などと聞いたことはありますが、本当か否かは謎のままです・・・
他にも昆虫の図鑑や文具、グッズなどが販売されているほか、夏に人気という「生体販売コーナー」もありました。これにて、昆虫展の取材レポは終了!
【イベント】総額1000万!?値段が語る昆虫の価値「世界の昆虫展」
開催:~2024年3月10日(日)まで毎日
時間:9:30~22:00(最終受付21:30)
入場料:600円(4歳~大人)※3歳以下は無料/別途入園料有
会場:水上楽園のショップエリア内(屋内会場)
充実のショップ&カフェ!植物の息吹が香る月桃茶やハイビスカスティーにユスラヤシの種
ひととおりの取材が終わり、腹ペコの筆者はそのまま「ショップ&カフェ」でランチをすることに。グリーンいっぱいの爽やかなカフェ店内には、カウンター席とテーブル席があります。
筆者のおすすめはカウンター席。大きい窓から園内を見ながらランチやスイーツをいただくと、まるで散策途中のような感覚になります。
筆者が注文したのは、香り付けの月桂樹(ローリエ)が添えられた「植物園のカレーライス 800円」と、沖縄で親しまれている「月桃茶 350円」。カレーライスは甘口で食べやすく、月桃茶はクセがなく飲みやすかったです!
カフェスタッフに聞いてみると、食事系は「ビーフ丼 800円」や「肉まん&きのこスープ 500円」が人気だそうで、スイーツ系は「チュロス 400円」、「ソフトクリーム 400円」が売れ筋とのこと。
今回の取材中、スタッフからの差し入れで「ハイビスカスティー 350円」も頂きました。ハイビスカスの鮮やかな赤い色と、アセロラジュースのような甘酸っぱくて飲みやすい口当たりが印象的でした♪
南国感ある「ココナッツジュース 2,000円」も売られていました。沖縄で飲めることにびっくり!
カフェに隣接するショップでは、様々なグッズを販売しています。園内散策の前後にお土産探しに寄るのがおすすめです。
スタッフ一押しの商品は、月桃やユスラヤシなどの植物の種。園内で鑑賞を楽しんだ花や植物が、自宅でも楽しめるのは嬉しいですね。しかも嬉しいお手頃価格です♪
こちらもスタッフおすすめ。植物の美しさを楽しめるインテリア雑貨「ハーバリウム」のペン。キットを購入して自宅で作ることも可能で、ショップの「体験エリア」でセルフ体験もOK。
【ハーバリウム セルフ体験】
所要時間:20分~30分/1,200円(※予約不要)
「シーサー絵付け体験&動物絵付け体験」もできます。自分な好きな色で自分だけのオリジナルペイント!ジンベイザメが人気だそうですよ。
【シーサー絵付け体験&動物絵付け体験】
所要時間:平均60分/1,000円~(※予約不要)
ショップには他にも、東南植物楽園の地元である沖縄市知花の「知花花織」の各種商品や、ブーゲンビレアを使ったアクセサリー、手作り月桃せっけん、動物のぬいぐるみやタオル、シャツ、ティーパック、キーホルダーなど沢山のアイテムが販売されています。
取材のお楽しみスイーツとして、ショップ内で販売されている園内のブーゲンタワーをイメージした「パルフェ」(Mサイズ/950円)も食べました。
甘酸っぱくてふわっとモチっとしていて、色んな食感や味が最初から最後まで飽きずに楽しめるスイーツで美味しかったです♪
東南植物楽園の魅力はまだまだ!全国2位のイルミネーションと昼夜楽しめるガーデンレストラン
東南植物楽園の魅力はまだまだあります!東南植物楽園の夜の部では、沖縄県民にも毎年大人気のイルミネーションを見ることができます。
2023年「第1回インターナショナルイルミネーションアワード」の「イルミネーションイベント部門」で全国2位を受賞し、2022年の「沖縄三大夜景」にも認定された東南植物楽園のイルミネーション。今年度は2024年5月26日(日)まで開催中です。
今回のテーマは「輝く南国の花たち」。壮大な蓮の花イルミネーションをはじめ、ハイビスカスなど植物園ならではのモチーフが園内をいろどり、沖縄ならではのイルミネーションを演出します。
東南植物楽園のすごいところは、スタッフ全員が制作設置に参加していること。スタッフの長田さんは「ブーゲンタワー(2024年3月1日~5月6日 開催)で使っているブーゲンビレア約600鉢は、スタッフ総出で毎日交代制で水やりをしているんですよ~」と笑顔。
イルミネーションや昼の散策とあわせて楽しみたいのは、ガーデンレストラン「PEACE」。昼夜ともにオーダーバイキングで、出来立ての地元料理や自家製ハーブ料理などを好きなだけ食べることができます。
デザート・ドリンクバー、旬の食材を使用したサイドメニューも食べ放題!
ランチ時は、ヤシの木が生い茂る南国らしい風景を大きなガラス張りの窓から見ることができます。東南植物楽園は植物園と水上楽園あわせて東京ドーム3つ分の広さなので、レストランで途中休憩を入れながらのんびり園内を散策するのがおすすめです♪
〈昼の部〉入園券+ランチ料金
大人(18歳以上)3,100円(定価3,840円)
中人(13~17歳)2,800円(定価3,350円)
小人(7~12歳)1,800円(定価1,950円)
小人(4~6歳)1,250円(定価1,400円)
3歳以下無料
夜は、大きな窓から幻想的なイルミネーションを見ながら、パスタ・中華料理をオーダーバイキングで好きなだけ楽しめます。夜は自家製ハーブ出汁を使用したしゃぶしゃぶ・点心が登場!デザート、ドリンクなども食べ飲み放題。
〈夜の部〉入園券+ディナー料金
大人 5,850円(定価6,350円)
中人 5,000円(定価5,450円)
小人(7~12歳)2,500円(定価2,850円)
小人(4~6歳)1,850円(定価1,900円)
3歳以下無料
日本最南端の都道府県で、周囲を360度海に囲まれた沖縄県。
東南植物楽園は日本1位の人気スポットだったり日本2位のイルミネーションだったり、「世界一うつくしい植物園」のアジア40選に選ばれたりと、自然豊かな沖縄で世界に誇れる底知れない魅力満載の観光スポットです。
植物も動物もイルミネーションも贅沢に見て丸一日過ごすのもOK!昼だけ、夜だけと自分の好きな時間だけスポット的に訪れるのもOK!
レストランのランチだけを目的に入園することもできますし、自分の好きな形で様々な植物たちに囲まれる事ができるのも、東南植物楽園の魅力。
筆者は今回、大はしゃぎで写真を撮りすぎて、一眼レフの全てのフィルムが切れてスマホも充電が切れました(笑)。
東南植物楽園は蓮や睡蓮、ヒスイカズラなど、年間を通して様々な植物が開花し、それに合わせたイベントも開催されています。年中いつ来ても楽しめる面白い観光スポットですので、沖縄本島中部エリアの観光に来たらば、ぜひ訪れてみてください!
[基本情報]東南植物楽園
住所/沖縄県沖縄市知花2146
電話/098-939-2555
営業/9:30~22:00(入場締切21:30)
※2024年5月26日まで(他イベントにより営業時間がことなります)
昼の部/9:30~17:00
夜の部/17:00~22:00
〈入園券〉※全て当日券
大人(18歳以上):昼の部1,540円/夜の部2,150円/1日入園券2,800円
中人(13~17歳):昼の部1,050円/夜の部1,250円/1日入園券1,500円
小人(4~12歳):昼の部600円/夜の部750円/1日入園券1,000円
3歳以下:無料
定休日/なし(施設メンテナンスのため年1~2回休園となる場合がございます)
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