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食事

2023.08.09

ゆいレール儀保駅から徒歩5分!首里城観光の途中に立ち寄りたい「caFe木箱」木のぬくもりに囲まれながら沖縄らしいランチとスイーツ

こんにちは!沖縄さんぽ好きのライター小鍋です。

先日お友達から紹介された首里城近くの「caFe木箱」に行ってみたらランチがとても美味しかったので、早速取材に行ってみました。

お店はゆいレール「儀保駅」から歩いて5分ほど。首里城にも徒歩約10分という距離なので、首里城観光の前後にサクッとランチや冷たい沖縄スイーツはいかがでしょうか?

茶を基調とした温かみのある店内は天井からインテリアまで遊び心いっぱい

「caFe木箱」があるのは、那覇市首里儀保の住宅街。ゆいレール「儀保駅」と首里城を結ぶ石畳道沿いにあり、どこかゆったりとした時間が流れる静かな佇まいの中にあります。

お店の向かいは「新垣カミ菓子店」。琉球王朝時代の王族や貴族が食べていた「ちんすこう」などの伝統菓子を販売しています。

駐車場はお店の裏側。住宅街である首里には駐車場がないお店も多いので、レンタカーで来られる人も安心です。

店内は、木のぬくもりいっぱいのカジュアルテイスト。飾られているのはミニチュア自転車、タイプライター、絵、アコーディオンなど、見ているだけでワクワク♪

よく見ると、店内の壁面がいろんな色!店主の真謝亜希子(まじゃ・あきこ)さんに聞いてみると、大工をしているご主人がほとんど手作りで作ってくれたのだとか。「本業の人のDIYです(笑)」。

「木箱」という店名は、ご主人や友人らが集めた木の廃材等で出来たこのお店が、びっくり箱のような皆が笑顔になるような「お楽しみBOXになれたら」と思って命名。

天井のデザインは、ご主人の友人のアート。木箱は床から天井まで面白いですよ。

お待ちかねの沖縄そばと沖縄ぜんざい!全メニューテイクアウトOK

木箱は「家族とたべたいおうちごはん」がテーマです。シークヮーサーソーダ(350円)は、昔食べたシークヮーサーの味そのまま。沖縄の人なら「そう、これ!」と思うような懐かしい味!

もちもち太麺の沖縄そば(650円)には、分厚い三枚肉がのっています。スープは鰹と鶏、豚を煮て作ったもので、あっさりとした味。

辛いものが好きな方は「コーレーグース」や七味を入れてみて。

コーレーグースは、島唐辛子を泡盛に漬け込んだ沖縄の調味料で、沖縄版のタバスコのような感じ。泡盛が入っているので、車の運転手は入れすぎ注意です!

沖縄そばを食べた後はやっぱりコレ、沖縄ぜんざい!体にやさしい黒糖を使った「黒糖ぜんざい」(450円)はふわふわしたかき氷の下に、甘く煮た大豆と押し麦がたっぷり。上には濃厚な波照間島の粒黒糖がかかっています。

コーヒー党の方にはコーヒー(400円)もあります。木箱はランチ使い、カフェ使いと自分の好きな用途で訪れることができます。

昼飲み向けにビール(オリオン)小瓶(600円、ノンアル(オリオン)小瓶(600円)もありますよ!

今回は定食が売り切れていたのでお目にかかれませんでしたが、以前に筆者が頂いたのはビネガーグリルチキン定食(1,050円)。ボリューミー&家庭的な優しい味でとても美味しかったです!一緒に行ったシェフ業の友人も太鼓判♪

カウンターでは日替わりスイーツも販売中。この日は玄米スコーン(250円)。旅土産や道中のおやつにどうぞ!

豪華な食事や変わったことはやってないけど心を込めて

取材中、地元の高校生2人組女子と地元客など、来客が途絶えなかったcaFe木箱。日によっては、客が並んでいるのを見て帰るお客さんもいるそうです。

それでも「全然お客さん来ない時もありますし、『ついに皆飽きたか!』と思う時もあります(笑)」と真謝さんは笑います。

caFe木箱は2023年でオープンから7年目。もともとはお店をやるつもりはなかったそうですが、家の近くでご主人の大工仕事の倉庫を探しているうち、お店をやることになったのだとか。

「子供がまだ小さくて5歳だったから色々心配はありましたが、いつかお店やりたいという夢はあったので、もう飛び込みました。」

栄養士5年、飲食業界の事務所で6年勤務という経験を活かし、caFe木箱もあっという間に7年。

「ホテルみたいに豪華なものや変わったことはできないけど、お客さんの心が安らいで、心も体も喜ぶお店にできたら」と目を細めます。

「多いときは30名の来店があるのですが、20~25食出たら『よし!』と思っています(笑)。ウチは結構ボリューミーだから男性客ばっかりの時もありましたが、最近は女性多めかな。観光客はカップルか親子連れの方が多いですね。

空港から直行でモノレールで儀保駅まで来て、ランチを食べて首里城観光に行かれるお客様が増えました。」

お客さんが帰るとき、必ずというほどお見送りする真謝さんは「私が家族にしたいことを、お客さんが私にしてくれる」と言います。

でも「お腹空いたでしょ」と筆者にまかない飯をふるまってくれた取材先は、ライター15年で初めての体験でした。きっと真謝さんが優しいから、みんな優しいのでしょう。

「私あまり丁寧に作ってないわよ。大ざっぱ。心だけは込めてる(笑)」と、今日も真謝さんのナチュラルな笑顔がお客さんを迎えます。

首里城観光の前後にに立ち寄りたい「caFe木箱」でおいしいごはんはいかがでしょうか?どこか懐かしい木の温もりに囲まれて、コーヒーや沖縄ぜんざい、沖縄そばでリラックスタイムを過ごしに来てくださいね♪

【番外編】caFe木箱はお店の外も楽しい!食後に楽しみたい歴史のまち首里さんぽ

お店を取材後、観光客にまざって木箱から首里城に向かう道をさんぽしてみました。

caFe木箱から出て左手に30秒ほど歩くと、右手に見えてくるのは「宜湾朝保(ぎわんちょうほ)生家跡」。琉球王国最後の三司官の1人、宜湾朝保の生家跡です。

宜湾は、琉球国王・尚真(しょうしん)の長男、尚維衡(しょういこう)の十一世の子孫。名門の家に生まれ、幼い頃から一門の期待をうけ、人一倍勉学に励み、特に和文学には非凡な才能を発揮しました。出世も早く、40歳の若さで王府の実質的な最高職「三司官」にのぼりつめました。

1867年に江戸幕府が滅び、新たな明治政府がうまれた際には、維新政府を祝う使節として東京へ派遣されました。日本政府が琉球を日本の1つの藩として取り扱い、当日の琉球国王・尚泰(しょうたい)を藩王に命じる詔勅を下した時には、すみやかに朝命を遵奉させました。琉球王国は局面展開を遂げさせられたため、宜湾は琉球最後の政治家といわれています。

また和歌の才能に恵まれ「沖縄集」や「沖縄集二編」などの歌集をつくり、王国時代を代表する歌人といわれています。

今度は、木箱から右手のほうに向かうとすぐ見えてきたのは、儀保川にかかる「上之橋(うえのはし)」。琉球王朝時代は石敷道で整備され、浦添間切(うらそえまぎり)や中城(なかぐすく)間切へとのびる宿道(しゅくみち)だった場所です。

※宿道=王府のある首里を起点として地方にのびる公道で各間切(現在の各市町村)の番所(現在の町村役場)と番所を結んだ主要な道路

「上之橋」があるなら「下之橋」もあるのではと思い、橋を渡って右手の横道を進むと…ありました!同じ川でも橋から見る風景がまた異なって面白いです。

日が暮れてきたので、早道で住宅街を抜けます。木箱から首里城まではまっすぐの一本道なので、とても分かりやすくて有り難いです。

当蔵(とうのくら)交差点までくれば首里城はもうすぐそこ。交差点を渡って直進します。

右手に「弁財天堂(べんざいてんどう)」や「円鑑池(えんかんち)」が見えてくるので、さらに先を進むと首里城の正門「歓会門(かんかいもん)」や「守礼門(しゅれいもん)」につながります。

バス派の方は、当蔵交差点付近にあるバス停「当蔵」を使うと便利です。首里城公園入口に行けるバスや那覇バスターミナルとの往復に便利な市内線「7番」など、木箱と那覇のメインエリアの往復に便利なバスがたくさん通っていますので、安心ですよ。(バス料金250円 / 市内線)

[基本情報]caFe木箱
住所/沖縄県那覇市首里儀保町1-8宮城アパート1F
電話/070-1945-8908
営業/11:30~16:00(変動あり)※最新情報はお店のInstagramを要チェック
店休日/土日、祝祭日
駐車場/2台
クレジットカード/PayPay等キャッシュレス、各種クレジットカードOK
その他/禁煙、全メニューテイクアウトOK

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この記事を書いた人小鍋 悠
沖縄出身、沖縄在住。ことば×音楽のライフワーカー。某テレビ会社とラジオ局勤務を経て、現在ライター&司会者。小さい頃はとにかく図書館が大好きで、大学ではびっしり沖縄民話の調査に当たり「取材」の原点を味わったことから、ライターへ。得意な執筆分野は「沖縄あるある」。趣味はJazzとピアノ。 このライターの記事一覧

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