食事
2022.02.22
【閉店】自慢のあんだんすーや新鮮島野菜が具材!豊見城市のポーク玉子おにぎり専門店「沖縄おにぎり キング」
※2022年をもちまして閉店いたしました。
沖縄のソウルフードとして知られるポーク玉子。県民にとっては食卓でも食堂でもおなじみで、コンビニでも売られています。他県の方は沖縄に訪れた時に食べてみたいと思うのではないでしょうか。
今回は県民でも観光客でも、ポーク玉子が気になる方にオススメのお店を紹介します。
そのお店は豊見城市「道の駅 豊崎」、JAおきなわ食菜館・菜々色畑の敷地内にあるポーク玉子おにぎり専門店「沖縄おにぎりキング」。市内をはじめ那覇市他近郊の常連さんが多く、また空港から近くレンタカーの営業所も付近にあるため他県や外国からの観光客も訪れるなど、気軽に立ち寄れておいしいと評判の人気店です。人気の秘密をチェックしましょう!
自慢の油みそ、こだわり具材がおにぎりに
「沖縄おにぎりキング」はテイクアウト専門店で、運営しているのは「みそのこ食品」。沖縄県推奨優良県産品に認定されたあんだんすー(油みそ)の「みそのこ」で知られる会社です。自慢のあんだんすーを使ったおにぎりは、おいしさの保証付きといったところ。
そして地産地消にこだわった食材の使用も、おいしい理由です。隣にある生産者直売所「食菜館 菜々色畑」から、米・卵・野菜などを仕入れているそうですよ。安心安全の新鮮な食材を使っているのですね。
おにぎりメニューはポーク玉子をベースに、プレーン 240円・みそのこ 250円・にんじんシリシリ 290円・ちきなー(からし菜)310円・ゴーヤー 310円・ツナマヨ 260円・梅しそ 280円の7種類。沖縄らしさを感じるメニューです。
店長の永山恵美子さん(左)に話を聞くと、「玉子焼きに力を入れています」とのこと。ポークとごはんと合わせた時の食感のバランスを考え、玉子焼きは厚くフワッと仕上げます。そしてポークの味に負けないよう、濃い目のだしで味付けしているそうです。
「誰が焼いてもポークの味は変わりませんし、おにぎりを巻くのりには味が付いています。だからこそ玉子焼きを工夫しました」と語る永山さん。オープン当初は焼き方に苦労することもあったそうですが徹底的にこだわり、スタッフの新城さんはじめ全員が同じように焼けるようになったそうです。
絶妙!カリふわのポーク玉子
看板メニューの「みそのこ」は粒立ったごはんとカリカリポーク&ふわふわ玉子の間に、具だくさんのあんだんすーが入り絶妙な味のハーモニーです。
ちなみにパック入りで販売している「みそのこ」は、県産豚の背脂とゴロゴロとしたお肉たっぷり入った油みそ。一度食べるとそのおいしさにファンになり、ごはんのお供におにぎりの具にと購入していく方が多いそうです。保存しやすく日持ちもいいのでお土産にもいいですね。
実は「みそのこ」を作っているのは、永山さんのご主人。子どものころから食べ親しんでいたお母さんの手作り油みそが大好きで、その味に近いものを商品化したそうです。ご主人の母の味がおにぎりキングを代表するメニューとなり、多くのお客さまに愛されています。「みそのこ」というかわいらしいネーミングは、奥様である永山さんによるものだそうですよ。
みそのこの他にも沖縄の食材をたっぷり使ったおにぎりメニューをそろえるこのお店のオープンのきっかけは、道の駅を活性化したい思いから。ご主人の会社「みそのこ食品」の油みそを使った商品を販売しようというアイデアで、「沖縄おにぎり キング」としてスタートしたそうです。
「もうテナントを借りたからよろしくと、主人に言われたんですよ」とオープン当時を振り返る永山さん。子育てに励んでいた時期で、「どうしようかと震えましたよ」と笑顔で語ります。試作を重ね、コンビニはじめ他店のポーク玉子おにぎりを分解し、研究したなどのエピソードも。おいしいと納得できるポーク玉子おにぎり作りに奮闘したそうです。
その努力が実り、おいしさと食感のバランスが整ったおにぎりが完成。みそのこはじめ、多くのレシピを開発しました。特に観光客には、野菜系のおにぎりが人気とのことです。
「糸満の名産、美らキャロットを使ったにんじんシリシリはとてもおいしいですよ。糖度が高いので甘みがあるんです」と永山さん。
野菜はやはり旬の味が格別ということで、その時々に合ったものをオススメするのだそう。夏はきっとゴーヤーが最強でしょうね。
お店としては、県産のおいしい野菜を具材にすることにこだわっていますが、天候により仕入れができない日も。「そのような時は提供できませんのでご了承ください」とのことでした。
そして定番の人気を誇るのはプレーン・みそのこ・ツナ。隠し味が入っているツナは重たくなく、サラリと食べられるのがポイントだそうです。
新商品の「梅しそ」は梅肉と大葉に加えカリカリ梅も入り、さっぱりとした味わいと食感が特徴。じわじわと人気が高まっているとか。このメニューが完成した時に永山さんは、「絶対に売れる!」という確信めいたものを感じたそうです。
おにぎりの味を引き立てる、ごはん&沖縄そば
永山さんが最も気を付けているのは、「どのスタッフが作っても同じ味」になること。そのために安定した食材を使い、シンプルでおいしい味付けを心掛けます。
細かなこだわりはお米の炊き方。季節によって水の量を変え、おにぎりにした時のポークと玉子とのバランスから硬めに炊くのだそうです。ポークはカリカリに焼き上げるのが、おいしくなるコツだそうです。
他にも注文を受けてから作り始める、ごはんは温かいものと冷めたものを使い分けるなど、おいしく食べてもらうための工夫がいたるところに生かされています。
注文から出来上がりまでに約5分かかりますが、作り立てを提供。すぐに食べるのか時間を空けて食べるのかでごはんを使い分けます。
接客に余裕がある時は、ハーフサイズへのカットもサービスでやっているそうですので、シェアして食べたい時など頼んでみてください。
サイドメニューはとんこつ味の「カップそば」のみで、150円。麺は長くてコシが強い亀浜製麺所の沖縄そばで、ネギとかつお節がたっぷり入っています。おにぎりの味を引き立て、ちょっとだけ食べたい時はカップそば単品で注文するファンもいるそう。ちなみにおにぎりとセットにすると20円引きでお得です。
「一口目からおいしいと思ってもらえるように、心を込めて手作りしています。沖縄に来た時、近くを通った時はぜひ、おにぎりを食べにお立ち寄りください」と永山さんからメッセージ。
店舗の周りにあるベンチですぐにいただくこともできるので、街中とは違うほのぼのとした雰囲気での食事もたまにはいいですね。
お客さまへの心遣いを感じるお店の沖縄名物「ポーク玉子おにぎり」、ぜひ味わってみてください。
※2022年をもちまして閉店いたしました。
[基本情報]沖縄おにぎり キング
住所:沖縄県豊見城市豊崎3-86 「道の駅 豊崎」JAおきなわ食菜館「菜々色畑」敷地内
電話:080-3907-8543
営業時間:9:00~17:00(ただし売り切れ次第終了)
定休日:火曜日・水曜日
駐車場:あり
<公式サイト> https://onigiriking.net
●執筆協力:Shotaro
●撮影・編集:饒波貴子
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