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2021.04.14

ファミリーにおすすめ! 学びにつながる沖縄市「沖縄こどもの国 ワンダーミュージアム」

ファミリーにおすすめ! 学びにつながる沖縄市「沖縄こどもの国 ワンダーミュージアム」

沖縄こどもの国の敷地内にある「ワンダーミュージアム」は、“理解と創造は驚きに始まる”をコンセプトにした遊んで学べる体験型博物館。2004年のオープンから17年目を迎える、子どもたちに人気のスポットです。

鈴木理美さん

「単に遊ぶ場所という訳ではなく、『あそびの中にあるまなび』を大切にしています」と語るのはオープ二ングスタッフで、現在も活躍中の鈴木理美さん。ミュージアムの魅力のひとつに、スタッフと来場者のコミュニケーションを挙げました。

「スタッフは教える立場というより好奇心を促しながら、一緒に遊ぶスタンスなんですよ」と鈴木さん。子どもたちと遊ぶスタッフをプレイヤーと呼び好奇心をくすぐるなどして、自発的に何かを発見することを見守っているのだそうです。

ワンダーミュージアム

そのような役割にこだわっているので、時には製作過程や仕組みなどあえて裏側を見せることも。完成したおもちゃや器具でただ遊ぶのとプロセスを知った上で遊ぶのでは、子どもたちの感じ方は確かに大きく違います。

「スタッフとのコミュニケーションを楽しんでいただきたいですし、知らない子ども同士がここで仲良くなることもあります。そういう光景を見るのはうれしいです」と鈴木さん。遊びながら出会えるミュージアムであることが伝わってきます。

ワンダーミュージアム

1FからB2Fまで、触れて・遊んで・体験できる展示やプログラムが本当にたくさん詰まっていますよ。移動する道のりさえも、秘密基地に忍び込んでいるようでワクワク。実際に遊んでみます。まずは1F「きづきの森」から。

きづきの森(1F

きづきの森(1F)

身近な不思議を見つけることが、この空間のテーマ。

筒状の「アイウエオン」は、空気を送ると何と「あ・い・う・え・お」と音がします。そして声が変わる「おもしろマイク」、キューブ状のモニターで映像を立体的に体感できる「ワンダービジョン」など、大人でも「え? どうして!?」と思ってしまう楽しい展示物ばかりです。

きづきの森(1F)

ついつい夢中になっていると「親御さんの遊び心に火がついて、子どもたち以上に楽しんじゃうこともあるんですよ」と鈴木さん。子どもたちが純粋に楽しむのはもちろん、大人も思わず童心に返ってしまう展示物がたくさんあります。

完全に心をつかまれたまま、B1Fへ。

にぎわい広場(B1F・特別展示スペース)

にぎわい広場(B1F・特別展示スペース)

自分の感覚で測ったり、触ったり、組み立てたりできる、たくさんの展示物があります。

「カウント10」、「ぴったり1メートル」、「のせのせ1キログラム」は感覚で単位ぴったりになるように挑戦するコーナー。なかなか上手くいかず、「惜しい」とか「うわ〜」とかエキサイトしてしまいました。そのほか丸くないのにスムーズに転がる不思議な「四角車輪」など、面白くて見たことのないものが盛りだくさん!

四角車輪

やっぱりここでも夢中になって遊んでいると(笑)、「遊びに来ていた子が、大きくなってアルバイトで入ってくることもあるんですよ」と鈴木さん。ここでの体験を胸に時を重ね、子どもたちと一緒に遊ぶ立場のプレイヤーになる。何ともすてきなエピソードですね。忘れることのない楽しい思い出なのでしょう。

ボールサーカス(B1F

ボールサーカス

同じくB1Fの「ボールサーカス」コーナーでは、ボールのさまざまな動きを試すことができます。

ボールが集まるのはパラボラ原理だと知る「パラボラゴール」、ロープで操る「ボールコースター」など、面白い上に子どもたちの「なぜ?」を引き出す趣向がこらされています。

まるで球技をやっているかのように、熱くなること間違いなしのコーナーです!

トイレ

ふと横を見ると、トイレがあるのに気付きました。さすが、子どもたち中心に設計されたこのミュージアム。トイレは小さなサイズでかわいくて、授乳室がありフォトスタジオも完備されていました。ファミリーで訪ねても長時間過ごせる、安心の設備が整っています。

そうぞう工房(B2F

ドレミ階段

最後にB2Fへ。

「そうぞう工房」と名付けられたこの空間は、色や形を描いたり地球の不思議を感じたり、想像力を刺激するコーナーになっています。

なんと階段にも仕掛けが! 歩くと音がする「ドレミ階段」です。楽しくて何度も上り下りしたくなります。

雲のリング

ウキウキ気分で階段を楽しんだ後は、煙の輪を作ることができる「雲のリング」、光の絵が描ける「光のキャンバス」、地球を触って動かせる「触れる地球」が待っています。自然を感じ、原理や仕組みはどうなっているのだろうと考えるきっかけを与えてもらえます。

わじゃぶくろ

わじゃぶくろ

駄菓子屋さんでのお買い物感覚で、リサイクル素材を購入できるのが「わじゃぶくろ」。例えば予算100円で、完成品をイメージしながらどの素材がいくつ必要なのかなど考えながら購入。工作スペースを使って、自分の好きなものを作ることができます。

がんまり

その隣には「がんまり研究室」がありました。「がんまり」は沖縄の言葉でイタズラという意味。イタズラは遊び心の原石、というコンセプトでのネーミングとのこと。「もしここでハンズオン(体験学習)できる展示物を作るとしたら?」というお題を出し、子どもたちのアイデアを募っています。

がんまり研究室

「がんまりけんきゅうようし」に自由に書き込んだらポストに投函。自分のアイデアが採用となり展示されるかもしれない、と思うとワクワクしますね。お子さんと行った際にはぜひ投函してみてください。

触れる地球

「ここは子どもたちに遊んでもらう人材育成の場です」と語る鈴木さん。スタッフ間で日々意見交換をしながら、「毎日、ワンダー」を合い言葉に、「理解したい・創造したい」につながるきっかけ作りに努めています。

沖縄こどもの国 ワンダーミュージアム

その熱意が子どもたちに伝わり、遊ぶだけではなく学びの場として注目を集めるワンダーミュージアム。

「コロナ問題が収まった後、バージョンアップできればと構想中です。県外や海外からの来場者も交流できる、ミックスカルチャーのスポットに成長していきたいです」という国際色あふれる展望を、鈴木さんが最後に語ってくれました。

 

【入場料情報】
一般入場料(大人500円/中高生200円/4歳以上〜小学生100円/幼児(3歳以下)無料)に加え、ワンダーミュージアム入館料(大人200円/4歳以上~高校生100円/3歳まで無料)がかかります。

[ワンダーミュージアムをつたえるためのコラム/ワンダーなんだー]・日誌
https://www.okzm.jp/diary/wonder/

[基本情報]沖縄こどもの国 ワンダーミュージアム
住所:沖縄県沖縄市胡屋5-7-1
電話:098-933-4190
営業時間=冬時間(10月〜3月)9:3017:30(入場は16:30まで)
夏時間( 4月〜9月)9:3018:00(入場は17:00まで)
※ワンダーミュージアムの閉館時間は「閉園時間の30分前」です

定休日=火曜日・年末年始
駐車場=あり
URLhttps://www.okzm.jp

●執筆協力:Shotaro
●撮影・編集:饒波貴子

nohatakako
この記事を書いた人饒波 貴子
那覇市出身・在住。OL生活、週刊レキオ編集室勤務を経て、フリーライターに。現在は沖縄のエンターテインメントおよび店舗紹介を中心に取材・執筆。ウェブマガジン「琉球新報Style」、雑誌「porte」ほかで執筆中。 このライターの記事一覧

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