観光
2020.12.07
学んで試飲して感動して…古酒泡盛の魅力に触れる「くぅーすの杜 忠孝蔵」の酒蔵見学に行ってきた
「夢航海ってめっちゃ美味しいよね」社内でそんな話が盛り上がり、早速お伺いしたのは沖縄県の南部、豊見城市にある「くぅーすの杜 忠孝蔵」。
沖縄では、3年以上寝かせた泡盛を「古酒(くぅーす)」と呼ぶそう。こちらでは、泡盛を寝かせるのに使う熟成甕の製作や古酒の保管、さらには貴重な古酒の試飲もやっているんだとか…。今回はそんな忠孝蔵の泡盛酒蔵見学に行ってきましたよ。
老舗の泡盛メーカー忠孝酒造の「忠孝蔵」
那覇空港から車で約15分、豊見城市伊良波の県道256号線沿いに忠孝蔵はあります。忠孝酒造の創業は1949年、沖縄県内を中心に今では全国でも愛される老舗の泡盛メーカーです。
「泡盛は日本における蒸留酒の元祖。世界に誇れるお酒です」とガイドの洌鎌さん。その泡盛の魅力を伝えるため、2011年にオープンしたのがこの施設です。
感染症対策もバッチリ!泡盛酒蔵見学
見学はショップのカウンターで受付。当日予約OKで空港からのアクセスもいいので、ホテルに向かう道中や飛行機に乗る前など沖縄観光の合間に行ってみるのもいいですね。
ちなみに、アルコール消毒と体温測定で感染症対策もバッチリ。使っているエタノールは、もちろん自社製の「CHUKO65%」。
エタノールって、あのツンとした匂いと手がカサカサになるのが嫌なんですよね。でもこの商品のベースは、なんとあの夢航海。飲むことはできませんが、香りが良くまるで化粧水のようにお肌がしっとりとしますよ。
施設を巡る前に、まずはギャラリーで予習。ここでは泡盛や忠孝酒造所の歴史、歴代の社長や職人たちの泡盛に対するこだわりや情熱を知ることができます。DVDや掲示物で分かりやすく説明してくれるので、泡盛初心者の方でも楽しめそうですね。
ギャラリーのすぐそばは手造り泡盛工場。ここでは、昔ながらの製法で泡盛を作っています。
以前は泡盛造りの体験もやっていたそうなんですが今は休止中とのこと、もし再開したらやってみたい!
(追記)手造り泡盛体験は2023年6月に再開されました
熟練の職人さん手作りの熟成甕
忠孝酒造の古酒熟成甕、実は自社で作っているって知っていましたか?ショップの隣は忠孝窯。「泡盛が生まれて600年以上、その歴史を語るうえで欠かせないのが熟成甕です」とおっしゃるのは3代目社長の大城さん。
いい甕があるから美味しい古酒ができる。こだわりの「琉球城焼」は、熟練の職人さんがこうして一つ一つ手作業で作っています。
琉球城焼の特徴は、この窯変と呼ばれる炎の文様。窯の中で木片から樹液が飛び散り、この文様を描くそう。深く艶めかしい色合いに、思わず目が奪われてしまいます。
古酒が眠る木造古酒蔵
忠孝蔵の敷地内でひと際目を引く建物が、この荘厳な雰囲気の木造古酒蔵。
蔵内には約800個もの甕がずらりと並んでいます。最長で20年以上熟成されているものもあるんだとか。ここから美味しい古酒が生まれるんですね。
古酒預かりシステム「オーナーズ」も人気。預かり期間は5年から最長20年。出産記念に預けて、子どもが20歳になったら一緒に20年物の古酒を飲むとかめっちゃロマンチックじゃないですか!?
新酒から15年物の古酒まで!泡盛試飲タイム
見学の後はお待ちかねの泡盛試飲タイム♪ショップではなんと、新酒から15年物の古酒までほぼ全てのお酒が無料で試飲できちゃいます。
中には泡盛鑑評会で優等賞を受賞したお酒も!ちなみにこのお酒は、ここでしか販売していない特別な一品です。
どこかで聞いたことのある「飲んで後悔、夢航海~」のフレーズ。「いやいや、今は違うんですよ」と洌鎌さん。
若者に人気の「夢航海」は青リンゴの香りをまとってさらに飲みやすくなりました。新しいキャッチフレーズは「夢に向けて航海する夢航海」。美味しいお酒を片手に、今夜はお互いの夢を語り合いませんか。
ショップのカウンターで泡盛の説明をしていただいたのは社長の大城さん。忠孝酒造所では、伝統の泡盛の継承と新たな泡盛の創造を目指しているそう。
その一つが、マンゴーから発見された酵母で作った「忠孝原酒三年古酒」。この泡盛からは、不思議なことにバニラのような爽やかな甘い香りがします。ほかにも、今までにはなかった新たな泡盛の発売を予定しているそうですよ。
[基本情報]くぅーすの杜 忠孝蔵
住所:沖縄県豊見城市伊良波556-2
電話:098-851-8813
営業:09:00〜17:30(見学最終受付は16:30迄)
定休日:木曜
駐車場:あり
クレジットカード:可
Wifi:なし
煙草:禁煙
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