「波照間島」は沖縄県の八重山諸島にある、日本最南端の有人島です。「果てのウルマの島」が名前の語源で、サンゴ礁（ウルマ）が隆起してできたそう。人口は約480人。独特の青さを持つ美しい海や熱帯魚だけでなく、南十字星が見えることでも有名ですね。

ここでは波照間島について、観光スポットをはじめ、さまざまな情報を紹介していきます。海・星・風と大自然の神秘的な島、波照間に旅行してみませんか？

波照間島のアクセス

波照間島には、石垣島の離島ターミナルから定期便の船で行けます。所要時間は60～90分ほど。料金は大人（中学生以上）が片道4,070円で、往復7,830円。小人（小学生）は片道2,040円、往復3,930円かかります（2021年12月時点）。夏以外の季節は1日に3本、夏場は1日4本の便数です。 

当日の海の状況で到着時間は前後しますし、季節によっては運休・欠航することも。移動する前は、あらかじめ船を運航する「安栄観光」のホームページを必ず確認してくださいね。事前予約も可能。

波照間島の観光スポット

ニシ浜

波照間島でとても有名なビーチが「ニシ浜」。八重山屈指の透明度を誇り、波も穏やかで泳ぎやすい極上ビーチと評判です。ハテルマブルーと呼ばれる独特の青をした美しい海と、サラサラなので裸足でもOKの真っ白な砂浜が出迎えてくれますよ。

ここは波照間島では唯一遊泳可能な場所でもあるため、トイレとシャワーの設備があります。シュノーケルも可能で、道具やパラソルなどをレンタルしたければ、近くに建つペンションのショップへいきましょう。

星空観測タワー

波照間島は日本では珍しく南十字星が見られる島ですが、星空観測に最適なのが「星空観測センター」です。屋上には開閉式の天体ドームがあり、巨大な望遠鏡が設置されています。4月下旬から6月中旬までであれば、開館時間内に南十字星を観測できますのでぜひ訪れてください。

2階には資料室、1階には売店や日本最南端の自動販売機があります。

底名溜池展望台

波照間の集落から少々離れたところにある「底名溜池展望台」。ここは街灯もないため、夜になると真っ暗になって絶景の夜空を見られるスポットです。

周囲はサトウキビ畑しかなく、案内板もないため少し場所が分かりづらくなっています。まずは溜池に向かい、その脇道を登ってください。

波照間酒造所

1953年創業以来、「泡波」という泡盛一筋の「波照間酒造所」！家族5人で手作りしているため生産量が多くなく、“幻の泡盛”と呼ばれるほどレアです。島の外ではあまりお目にかかることはないはず。

少し塩を含んだ波照間の水から作られた、度数30度の爽やかでまろやかな味わいのお酒です。見学は不可。お土産に泡盛を探している方は、近くの泡波酒店にぜひ立ち寄ってみてください。

［基本情報］波照間酒造所
住所：沖縄県八重山郡竹富町字波照間156番地
電話：0980-85-8332

高那崎

波照間空港の南側にある「高那崎」。約1kmも続く断崖絶壁の海岸線で、近くには「日本最南端の碑」があります。

琉球石灰岩が侵食してできたところで、荒波が打ち付けるさまは大迫力！断崖の上は比較的平な部分も多いですが、サンダルでは危ないため注意してください。南側にはどこまでも広がる青い海が見えますよ。

波照間島観光の前に知りたい5つのこと

波照間島観光の移動手段は？

波照間島には、バスやタクシーはありません。レンタサイクルやバイク、車で島内を移動してください。レンタカーは数が少なくて乗れないこともありますので、免許を持っているならバイクがおすすめ。

波照間島はけっこう高低差がありますので、自転車でまわると良い運動になります。体力に自信がない方は、電動自転車を借りましょう。

波照間島にコンビニや商店、飲食店はある？

島には本州でいうようなコンビニはありませんが、集落に「共同売店」があり、日用品など大体のものは販売されています。お弁当などは手作りで美味しく、ボリュームが多いという口コミも。

食堂やカフェ、居酒屋は複数ありますので、ランチや休憩に利用しましょう。

波照間島土産は何がおすすめ？

波照間島のお土産としては、もちきびや黒糖、前述した泡盛「泡波」などがおすすめ。

特に女性におすすめしたいのが「もちきび」。美容や健康によいスーパーフードで、全国1位、2位を競うほどの生産量を誇っているのが波照間島です。もちきびは、ごはんに入れて炊いてくださいね。

島のあちこちにヤギ！？

波照間島でよくみかける生き物は、なんとヤギ。食用で、刺身やヤギ汁などにしてふるまわれます。

島で飼われているヤギと野生のヤギがいますが、集落では繋がれていても南部ではほぼ自由に歩き回っています。車や自転車の運転には支障がなく、人慣れしているヤギなら触れ合いも可能です。

波照間島の伝統行事「ムシャーマ」

「ムシャーマ」は毎年旧暦の7月14日に行われるお祭りで、先祖を供養し豊作や安全を祈願します。仮装行列とともに多彩な芸能が1日中繰り広げられ、島を離れている人も帰省して参加するため、波照間島で1番にぎやかな日です。

島はこの時期非常に込み合いますので、旅行計画は慎重に行ってくださいね。

波照間島観光におすすめ！「ホテルオーシャンズ」

2008年にオープンした「ホテルオーシャンズ」は、波照間島では珍しいバス・トイレ付のホテル。島の中央付近にあります。

洋室が11室、和室が3室です。部屋はシンプルで清潔。全室クーラーやTV、冷蔵庫付きで、レンタカーやレンタサイクル（電動）、ランドリールームもありますよ。

夜9時頃までオープンしている商店や居酒屋が近くにあるため、買い物にも便利です。屋上では満点の星空が楽しめます。

［基本情報］ホテルオーシャンズ
住所：沖縄県八重山郡竹富町字波照間78-2
電話：0980-85-8787

日本の有人島では最南端！ハテルマブルーと呼ばれる独特の美しい青色をした海に囲まれた島が、波照間島です。こぢんまりとした島ではヤギや牛がのんびりと草を食べ、風と美しい景色が楽しめますよ。

石垣島から1時間半ほどかかりますが、1度は足を運んでみてください。海で遊び泡盛を堪能し、星空に癒されにいきましょう。

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