食事
2020.06.05
沖縄土産にもおすすめ!アメリカを感じる沖縄の「缶詰」を紹介
沖縄は1945年から1972年5月15日の本土復帰までの27年間、米軍の統治下にありました。その頃に沖縄県民を食糧難から救ってくれたのが、米軍の軍用食料から供出された缶詰。
そのまま沖縄の食文化に根づき、沖縄の商店やスーパーには常時さまざまな缶詰が並んでいます。
各家庭には常にストックがあったり、缶詰の詰め合わせセットはお中元やお歳暮の定番と、戦後75年経った現在でも親しまれています。
今回は沖縄の家庭に常備される4つの定番の缶詰と、それを使ったおすすめメニューをご紹介します。
「ポーク缶」はスパムよりチューリップ派が多い?!
ポーク玉子おにぎりや、ゴーヤーちゃんぷるーに使われる具材「ポーク缶」。県外ではホーメルフーズの「スパム」という商品で知られているのではないでしょうか。
沖縄では、写真にある「チューリップ」のポーク缶も人気です。スーパーでSaleになると、お一人様2個までと制限がかけられるほど。
また缶詰の開け方も珍しく、巻き取り鍵を使います。缶についている鍵をくるくる巻きながら缶を開けていきます。
子供のころは、並行に巻いていくことが難しかったのを覚えています。
おすすめメニュー①おにぎりだけじゃないパンにも合うポーク玉子のサンドイッチ
ポークと玉子焼きの間にケチャップを塗って、焼いた食パンで挟んだサンドイッチ。我が家では、休日に父親が作ってくれる定番メニューでした。
シンプルだけど、ついついパクパク食べてしまう美味しさです。
おすすめメニュー②ポーク入り沖縄風ちゃんぽん
沖縄の食堂に行けば、必ず用意されているメニュー「ちゃんぽん」。
ちゃんぽんといえば「長崎ちゃんぽん」の麺料理をイメージするかと思いますが、沖縄のちゃんぽんはちょっと違います。野菜炒めを卵で溶じて、ご飯の上に乗せてスプーンで食べるのが「沖縄風ちゃんぽん」です。
先にポークをカリカリに炒めて、お皿に一旦取り出しておきます。野菜炒めを卵で溶じたあと、最後にポークを加えるとカリカリとした食感で美味しくいただけるので、ぜひ試してみてください!
味付けは、ポークに塩気があるので顆粒出汁を少々と最後に醤油ひとかけでOKです。
刻んだお肉とじゃがいもの旨味が詰まった「コンビーフハッシュ」
「コンビーフハッシュ」は、ほぐしたコンビーフと賽の目にカットされたじゃがいもの缶詰です。ポークと同じように、ちゃんぷるーに入れたり、焼きそばやオムレツなど何にでも合う食材です。
その中から、筆者がお気に入りの食べ方を紹介します。
おすすめメニュー①コンビーフハッシュとピーマン卵炒め
材料はピーマンと卵です。少量の油でピーマンを炒めて、火が通ったらコンビーフハッシュを入れ、最後に卵を入れて出来上がりです。
ピーマンは炒めすぎずシャキシャキ感が残っている方が美味しくいただけます。
沖縄ではストゥと呼ばれる缶詰「メイフェーア」
「メイフェーア」のビーフ&ベジタブルと書いてある缶詰。沖縄では「ストゥ」と呼ばれますが、どこにもストゥとは書いてませんし、缶詰の中身はビーフシチューです。そう、ストゥとはシチューのことです。
沖縄のおじーやおばーは、米兵の言葉を耳から聞いてそのまま発音していたため、お水のことはアイスワーラー、ツナ缶はトゥーナーと、やたらネィティブな発音なのです。
おすすめメニュー①ホウレン草入りビーフシチュー
ストゥ缶の中身は、牛肉に人参、じゃがいも、玉ねぎ、グリーンピースなどが煮込まれた素朴な味のビーフシチューです。そのままでも充分美味しいのですが、キャベツやホウレン草などの野菜を追加すると更に美味しくいただけます。
今回はホウレン草を追加しました。
ストゥをお鍋で温めて後からホウレン草を追加し、さっと煮て出来上がりです。
他にはカレールーを追加してビーフカレーにしたり、ヘチマと一緒に煮込んだりしても美味しいです。
沖縄のスープの定番!「キャンベルスープ」
お家で飲むスープといえば、キャンベルスープ。キャンベルスープの公式ページには沖縄地域取扱製品として紹介されるほど、ロングセラーで親しまれている缶詰です。
味の種類もいくつかあり、今回はホワイトソースでチキンを煮込んだ「クリームチキン」を紹介します。
作り方はスープのレトルトに缶1杯のお水か牛乳を加えて温めるだけです。
お水や牛乳の量は、お好みで調整してください。
おすすめメニュー①即席グラタン
ホワイトソースの代わりにキャンベルスープを使ったグラタンです。
冷凍野菜、えのき、キャンベルスープに牛乳を少し混ぜ、これらをグラタン皿に入れます。後はとろけるチーズを上に乗せてオーブンで焼くだけ。
具材はマカロニやシーフードミックスに変えても美味しいですよ。
沖縄で人気の缶詰を利用した簡単レシピはいかがでしたか。
沖縄のスーパーならどこでも手に入る身近な商品です。ぜひお土産に買って、沖縄とアメリカのちゃんぷるーな食文化をお家ごはんでお楽しみください。
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