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食事

2020.04.22

那覇市内で楽しめる世界遺産「識名園」周辺の食べ歩き散歩スポット

那覇市内で楽しめる世界遺産「識名園」周辺の食べ歩き散歩スポット

こんにちは!沖縄出身・在住のライター小鍋悠です。

沖縄にある9つの世界遺産のうちの1つ、「識名園(しきなえん)」。国際通りから那覇バス「5番」「14番」にのって1本で行けるので、アクセスもしやすい観光スポットです。

周辺は琉球八社の「識名宮」や歴史街道「真珠道(まだまみち)」など、古の息吹が残るローカルエリアで、散策をする観光客も増えています。

今回は識名園周辺の町並みをウォッチングしながら、食べ歩き散歩ができる4つのスポットを紹介します。

ご紹介する店はすべてテイクアウト店。4つの店全てを制覇するのも良し!好きな店舗に行っても良し!

識名園をモチーフにしたスイーツや80種類以上のパンとケーキが揃う「いまいパン」

いまいパン

識名園から琉球八社の「識名宮」向けに約5分歩くと、右手に見えてくるのはブーランジェリーパティスリー「いまいパン」。

いまいパン

フランスの製法をベースにしながら、地元の食材を随所に取り入れた80種類以上のパンとケーキが並びます。

識名園をモチーフにした土産スイーツ「識名園るうまんぺい(浪漫餅)」は、平成29年全国菓子大博覧会名誉総裁賞等を受賞。店主の今井さんは、国内外のいろんなコンクールで優勝・入賞するほどの腕前です。

取材中もひっきりなしに地元客が訪れるほど人気が高い「いまいパン」。職人さんが真剣な眼差しで生地を作り上げています。

スタッフさんにオススメのパンを聞いてみると、クロムニッシュ(170円)と即答してくれました。

私も自宅用に購入してみましたが、シンプルな味わいのソースとハムとチーズの組み合わせがとっても美味!

食パンやハードパン、調理パンなど、たくさんのパンやケーキ、お土産スイーツが揃っているので、ぜひ寄ってみてはいかがでしょうか?

パン好きスタッフが多いという「いまいパン」。きょうも笑顔でお客様を迎えます。

[基本情報]ブーランジェリーパティスリー「いまいパン」(真地本店)
場所:那覇市真地12-4
電話:098-836-3008
営業時間:7:30~19:30
定休日:月曜日
URL: https://imaipain.com/

創業46年、手焼きの塩せんべいをつくる稀少な老舗「丸吉塩せんべい」

創業46年、手焼きの塩せんべいをつくる稀少な老舗「丸吉塩せんべい」

さきほどの「いまいパン」から徒歩約3分。識名園から金城ダムに繋がる古道に「丸吉塩せんべい」という看板を発見。

「丸吉塩せんべい」は、沖縄に昔からある伝統のお菓子「塩せんべい」を作る会社です。

手焼きで作る塩せんべいの貴重な老舗で、沖縄の若者なら一度は目にしたことがあるはずのお菓子「天使のはね」を製造している店です。

私もドライブをする時によく「天使のはね」を食べているので、もう感動!

丸吉せんべい本店

こちらの本店は、商品製造を行う「繁多川工場」としての機能がメインとなっているため、商品は無人販売。後日、のうれんプラザ(樋川)にある工場直売店カフェで、「丸吉塩せんべい」の詳しい話を聞いてみました。

MARUYOSHI CAFÉ

国際通りから徒歩約8分。のうれんプラザ1Fの正面玄関を入ると、すぐ左手に見えるのは「MARUYOSHI CAFÉ」。丸吉塩せんべいの工場から直送された焼きたてのせんべいが並びます。

ロングセラーの「塩せんべい」ほかキャラメル味、梅味、カレー味、薄焼きせんべいなど多彩な種類が並び、大きな袋に大量に買い込む観光客の姿も!

店内には、ソフトドリンクやアルコールのほか塩せんべいアイス(300円)、ピザせんべい(200円)など軽食メニューも豊富に揃います。

取締役部長の新田崇太さん

「直売店カフェは、実は本店より種類が多いんです。スーツケースにいっぱい詰めて帰られる観光客もいます」と話してくれたのは、「株式会社丸吉塩せんべい」取締役部長の新田崇太さん。

新田さんの祖母がはじめた「丸吉塩せんべい」は、創業46年。現在、新田さんの母親が2代目を務めます。

先代はもともと寄宮で雑貨などの商店を営んでいたそうですが、知り合いから機械を譲ってもらったことをきっかけに、塩せんべい作りをはじめました。

現在、県内に残っている塩せんべい会社は約10社。そのなかでも稀少な『手焼き』にこだわって来たのは、「人の手だからこそできる微妙な加減や調整」、「人の手だからできる味わいや温かみ」があるからと言います。

塩せんべい

「いま色んな美味しい食べ物が世の中にありますから、正直、塩せんべいはもう売れないんじゃないかとネガティブな気持ちになる時もあります。でもこの先、新しい商品をどんどん作っても、『塩せんべい』の46年の歴史を作ることは簡単じゃない。まさに『温故知新』。これからも先人に学んでいきたい」

「これからも祖母が継いできた昔ながらの味を軸にして、親しみやすさと新しい風を柔軟に取り入れていきたい」と、笑顔を見せました。

[基本情報]株式会社丸吉塩せんべい
場所:那覇市繁多川4-11-9(本店<繁多川工場>)
電話:098-854-9017
営業時間9:00~16:00
定休日:日曜日(不定休有)
https://maruyoshisenbei.com/

のうれんプラザ店「MARUYOSHI CAFÉ」(工場直売)
場所:那覇市樋川2-3-1 のうれんプラザ1階
電話:098-987-0444
営業時間:6:30~19:00
店休日:正月三が日(不定休有)

15種類のマフィンとコーヒー!café nicoli繁多川店

15種類のマフィンとコーヒー!café nicoli繁多川店

さきほどの「丸吉塩せんべい店」から徒歩約10分。部活帰りの学生や地域の客に愛されるテイクアウトスイーツ店「café nicoli繁多川店」にやってきました。

ポップでオシャレな店内のカウンターには、15種類のマフィン(130円~)。

その側にはスコーン(130円~)やクッキー(420円~)、ベイクドチョコ(220円~)が並びます。

ギフトコーナーには、沖縄のサンゴを使って焙煎した琉球珊瑚珈琲(540円~)。

「ちゅらブレンド(マイルド)」と「ちゅ~ば~ブレンド(濃い目)」の2種があります。「沖縄の特産品を生かしたコーヒーを売りたかったんです」とスタッフはニコリ。

ドリンクメニューを見ると、スムージー(480円~)の種類の多さにビックリ!ザッと見ただけでもミルクベース、フルーツベース、コーヒーベースと合計約20種類。

ちなみに、コーヒー党の私が真っ先にチェックしたのはアイスコーヒー(200円)。沖縄のフルーツを味わいたい方はマンゴジュース(300円)がオススメ。

こちらの店は、コーヒー会社で働いていたスタッフが「手軽なスイーツを作りたい」と転身し、マフィンとコーヒーを楽しめる店として2018年にオープン。

全体的に甘さ控えめにしたスイーツは、前日に生地を仕込んで、当日の朝7時から一気に焼き上げます。来店するお客さんは女性が圧倒的に多いそうですが、部活帰りの学生は男女共に多し。

「まちやぐゎー(商店)感覚で気軽に来て欲しいなぁ」とスタッフは微笑みます。

客は「まとめ買い派」と「マフィン+ドリンク派」に分かれるとのことですが、会議用や出産祝い、お土産用に大量に購入する客も多いとか。

店が比較的空いているのは、平日も週末もおよそ午後2時以降。ぜひ狙ってみてはいかがでしょうか?

[基本情報]café nicoli 繁多川店
場所:那覇市繁多川5-17-8
電話:080-3189-8080
営業時間10:00~19:00
定休日:不定休
https://www.instagram.com/cafenicoli

1982年の発売から3世代に愛されるバナナケーキ本舗「いづみ洋菓子店」

最後にご紹介するのは、1970年創業の「いづみ洋菓子店」。さきほどの「café nicoli繁多川店」から徒歩約1分のところにあります。

こちらの店は、沖縄県民にはおなじみの「バナナケーキ」を作るお店。「バナナケーキ」といえば、旧盆など沖縄の行事でよく見られるオキナワンスイーツの1つです。

私も小さい頃から食べてきましたが、店舗に入るのは初めて。もうゾクゾクです!

バナナケー

いづみ洋菓子店の看板商品、バナナケーキ(1本/1,150円)。1982年の発売以来、同じ原料と製法で作っているというから驚きです。

「このケーキだけは食べられる!」と言う100歳のリピーター客や、小学生と幼稚園生の兄弟で来店する客など、3世代に愛される商品です。

人からもらった贈り物で初めてバナナケーキを食べて感動し、2回目は自ら買いに来る客も多いとか。ホールタイプ(1,300円)や半分サイズのミニ(670円)もあります。

チョコレートケーキ、キャロットケーキを加えた3本セットは3,450円、2本セットは2,300円。組み合わせは自由です。

「3本セットにするため姉妹商品を作りましたが、バナナケーキよりは売れない(笑)」とスタッフさん。

先代の創業者は、業者向けの講習会で聞いた内容をヒントとし、オリジナルの配合を考案。「とにかくシンプルな味」を追求し、1982年にバナナケーキを誕生させました。

創業時から同じ味、創業時から同じ包装紙。「お客様が一番の営業マン。客は『商品』についているから、味1つ変えるわけにはいかない」と話します。

バナナボート

実はバナナケーキより歴史が古いバナナボート(220円)。創業時に近い時期に作られた古株商品です。ほかにも各種ケーキ(220円~)が揃っています。

いづみ洋菓子店は全国発送も行っているので、旅行中に注文して、自宅で受け取ることも可能。

お客さんの用途はお祝い、行事用、ギフト用などそれぞれですが、きょうも純粋無垢に「美味しくな~れ!」とじゅもんを唱えて商品を作ります。

[基本情報]バナナケーキ本舗「いずみ洋菓子店」
場所:那覇市繁多川2丁目1-57
電話:098-855-0345
営業時間:9:00~20:00
定休日:なし(年始休、臨時休有り)

 

今回は、世界遺産「識名園」周辺の食べ歩き散歩スポットを4つ紹介しました。どの店もテイクアウト店なので、自分の好きなペースで食べて散歩できるのが醍醐味。

どこも国際通りから1本のバスで行けて、空港からも好アクセスです。

識名園周辺は神社や古道、古い井戸など歴史スポットもたくさんあり、歩いているとたくさんの歴史スポットの看板や地図があります。その案内を見ながら、ぜひゆっくりまったり散策してみてくださいね。

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この記事を書いた人小鍋 悠
沖縄出身、沖縄在住。ことば×音楽のライフワーカー。某テレビ会社とラジオ局勤務を経て、現在ライター&司会者。小さい頃はとにかく図書館が大好きで、大学ではびっしり沖縄民話の調査に当たり「取材」の原点を味わったことから、ライターへ。得意な執筆分野は「沖縄あるある」。趣味はJazzとピアノ。 このライターの記事一覧

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