「せっかく沖縄に来たんだから美味しい泡盛が飲みたい、でもどこに行けばいいんだろう？」そんな経験をした方は結構多いんじゃないでしょうか。人によっては、何も分からないまま適当な泡盛を飲んで、そのまま遠ざかってしまうことも。

「でも丁寧に熟成させた泡盛の古酒（クース）は、世界的に有名な洋酒にも引けを取らないくらい美味しいんですよ」そうおっしゃるのは、那覇市「Bar Tasting Club（バー テイスティング クラブ）」オーナーの儀部さん。

オシャレな店内には、たくさんの泡盛やウイスキーが並んでいます。そのほとんどが、ほかのバーや居酒屋、スーパーでは見ないものばかり。

「泡盛以外も揃えているのは、飲み比べて泡盛の美味しさに気付いて欲しいから。だからお店の名前もTasting Clubなんです」

那覇市泉崎の隠れ家的バー

那覇空港から車で約5分、那覇市泉崎の静かな場所に立つマカライト泉崎ビルの4階にお店があります。

美味しいお酒を求めて歩いていると引かれるようにフラッと入ってしまう、そんな隠れ家的な雰囲気が魅力です。

小さいながらも大人な空気の漂う店内には、泡盛やウイスキー、ブランデーなど500本以上のボトルが。他では滅多に味わえないお酒ばかりで、中には通の人もビックリするほど貴重なボトルも並んでいます。

泡盛にもっと親しんでほしいと、お値段も1ショット700円からととてもリーズナブル。飲み比べにもオススメです。

オーナーが女性にオススメする泡盛3選！

米の旨みが増し香りが華やかになった古酒は、泡盛が初めての方や女性に特にオススメ。

数ある泡盛の中から儀部さんがチョイスしたのは、石川酒造所の10年古酒「琉球泡盛44（1ショット1,100円、税込）」。バナナのようなフルーティーな香りと、スッキリとしたまろやかな味わいが特徴。44度とアルコール度数は高めですが、古酒ならではの旨みと香りを楽しみながらゆっくりと呑める1本です。

2本目は恩納酒造所の「萬座（1ショット700円、税込）」。三年古酒と表記されていますが、2年前のものなので5年古酒。お米の甘みと、おこげのような芳ばしい香りが人気の秘訣です。女性にもオススメですが、お酒好きも納得の逸品。

3本目は2年ものの新酒、伊平屋酒造所の「たつ浪（1ショット700円、税込）」。なんとこの泡盛、琉球泡盛倶楽部と酒造所が共同で作った特別なもので、儀部さんは企画段階から携わったんだとか。古来の製法に近い荒濾過、さらには汲み水を少量に抑えたことで、本来の泡盛の味わいと、凝縮された米の旨みを楽しむことができます。

特別な泡盛を味わうには、もちろん雰囲気も大事ですよね。こちらは釉薬を使わず登り窯で焼き上げられた、榮用窯（えいようがま）のカラカラ。無駄な飾り気のない洗練された形、陶器から発生する遠赤外線が、お酒をより美味しくします。

「もっと泡盛の価値を高めていきたい」オーナーの思い

今回、泡盛を紹介してくださったオーナーの儀部さんです。お酒に夢中になるきっかけは、偶然入ったバーで飲んだ18年もののMACALLANだったとか。「それ以来、様々な洋酒を飲み尽くしました」その中には、超高級な70年もののMARTLACHも。

そんな儀部さんが最終的に行き着いたのが泡盛。
「倶楽部の設立記念会で飲んだ30年ものの泡盛に衝撃を受けました。私たちの足元にこんな美味しいお酒があったのかと」世界の銘酒を知るからこそ分かる泡盛の魅力。

しかし、その魅力に気付いている人が沖縄県内にほとんどいないと儀部さんは嘆きます。「もっと泡盛の価値を高めていきたい」そんな思いで始めたのがこのお店。琉球泡盛倶楽部で培った知識をもとに、美味しい泡盛の飲み方、選び方、そして感動の1杯を提供しています。

泡盛に迷ったら、まずは儀部さんオススメの1杯を味わってみてはいかがでしょうか。そこでハマったら他と飲み比べるのもオススメです。

ちなみに、儀部さんは「琉球泡盛倶楽部」という団体の理事も務めていらっしゃるそう。9月の古酒の日に合わせた試飲会では、琉球料理と合わせて40年古酒の泡盛も出す予定だそうですよ。気になる方は琉球泡盛倶楽部のホームページやFacebookなどをチェックしてください。

［基本情報］Bar Tasting Club（バー テイスティング クラブ）
住所：沖縄県那覇市泉崎1-12-4 マカライト泉崎ビル4-A
電話：070-6599-5691
営業時間：20:00〜01:00
定休日：火曜日
駐車場：なし
クレジットカード：可
Wifi：あり
煙草：可
URL：https://www.facebook.com/BarTastingClub/