食事
2020.02.15
珍しい木灰そばが食べられる!那覇空港近くの沖縄そば屋「とらや」
あっさりスープの沖縄そばが好き、ライターのヨシカワアヤカです。今や沖縄でも珍しい木灰そばのお店が那覇空港の近くにあると聞き、食べに行ってきました。
木灰そばとは?
沖縄そばの麺は通常、小麦粉と塩にかん水を加えて作られますが、戦前はかん水の代わりにガジュマルやデイゴなどの樹木を燃やしてできる木灰を使っていたそう。その木灰を水に入れた上澄み液(灰汁)を使って作られたそばを、木灰そばと言います。
那覇空港近くの沖縄そば屋「とらや」
かん水が簡単に手に入るようになった今では、手間のかかる木灰そばを出す店は珍しくなりました。そんな木灰そばを食べられる数少ない店の一つが、那覇空港から2km、ゆいレール小禄駅から徒歩3分の「とらや」です。
駐車場は数台分ありますが、少し止めづらい印象を受けました。店舗のすぐ傍にある大型の時間貸しパーキングに駐車しても良いかもしれません。
店内は小上がりが3席とカウンター16席となっています。
そばは2種類のみ 平日はセットメニューがお得!
入店するとすぐに券売機があります。メインメニューは「本ソーキそば」と「沖縄そば」2種類のみと、いたってシンプル。麺は中細麺と平麺から選べるので、お店おすすめの中細麺を選択しました。
平日限定のセットメニューは、そばに「きんぴらのせご飯・ひじきのせご飯・じゅうしい」のいずれかがついて100円引きとなります。
注文を終えるとすぐにサーブされる自家製のお漬物が美味しい。食べながらそばを待つこともできますし、そばを食べている最中の箸休めにもぴったりです。やちむんの器がかわいい!
カツオだしのスープに、ほのかに香る木灰の風味が絶品!
「本ソーキそば(中)+じゅうしい」セットです。
スープを口にしてすぐに、本ソーキが別皿で提供された理由が分かりました。カツオだしベースのスッキリとしたスープに、本ソーキの濃い味が移らないようにするためでしょう。上質なお吸い物かのような印象を受けるあっさりとしたスープです。
かん水の代わりに木灰を使ったそばは、かすかに独特の風味がします。とは言っても気になるほどの風味ではなく、ほんの少し香ばしさを感じる程度です。
木灰そば自体初めて食べるのでどんな味なのかドキドキしていたのですが、とても美味しいです!
ジューシーは沖縄そばのスープでご飯を炊く、沖縄ならではの炊き込みご飯です。
「スープでご飯を炊くんだから、スープが美味しい店のジューシーは美味しいに決まっている」と沖縄在住の友達が言っていましたが、その言葉の意味のよくわかる、優しいけれども味わい深い炊き込みご飯でした。
唐辛子・コーレーグース・紅ショウガと、調味料は一通り揃っています。
スープの味わいが完成されていて何かを加えるのはもったいないと今回はそのまま飲み干しましたが、味変するのも楽しそう。
食後のお口直しにどうぞと置かれていた黒糖。スープの味わいもさることながら、気遣いも優しいお店でした。
今では沖縄でも珍しくなった木灰そば。伝統的な製法で作られたそばを味わい、沖縄そばの歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
[基本情報]自家製麺 木灰そば とらや
住所:那覇市赤嶺1-5-14
電話:098-858-2077
営業時間:11:00~16:30
定休日:火曜日
駐車場:あり
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