ここ1、2年の間に、新しいお店が増えて賑やかになってきた沖縄市のパルミラ通り。地元の人たちにコザとの愛称で呼ばれる地域にあり、アーケードの商店街「一番街」や中央パークアーベニューからもほど近いストリートです。

お店が立ち並ぶなか、どのお店に入ろうかと考えながら歩いていると、ある一軒のお店から盛り上がっている歓声が聞こえてきました。

お店の看板には「スポーツ居酒屋」と書かれ、店内を覗くと、巨大なスクリーンを見ながらお客さんとスタッフが、試合を観戦しています。その楽しそうな雰囲気に誘われて、一緒にスポーツ観戦をしてきました。

今回は、家族で経営する「スポーツ居酒屋 ドラキン」をご紹介します。

家族で沖縄市を盛り上げる！スポーツ居酒屋 ドラキンをご紹介

オーナーともたかさん（写真右）と、お兄さん（写真左）

今から3年前の2017年、この建物の1Fが空き店舗になったのをキッカケに、沖縄市を盛り上げたいとの思いから、別の仕事をしていたご家族を説得して、2019年8月にご家族で経営する居酒屋をオープンされました。

オーナーともたかさんは、店の運営や集客、ホールでの接客を担当し、お兄さんは料理担当、ご両親は主に洗い場を担当をされています。

店名の由来は、15年前にご両親が同じ場所で、お弁当屋とゲームセンターを経営していた時の店名「ドラゴンキング」に起因します。その当時、お店に来ていた学生たちから「ドラキン」と略して呼ばれていたこともあり、地元の人たちに「ドラキンが復活した！」と思い出してほしいとの願いから、この店名に決めたそうです。

スポーツ居酒屋にした理由は、2002年のサッカー日韓ワールドカップまでさかのぼります。この時、地元の先輩がパルミラ通りでパブリックビューイングを開催し、普段は人通りが少ないパルミラ通りに大勢の人たちが集まり、とても盛り上がった思い出があったからだそう。

その時のように、多くの人たちと一緒にスポーツ観戦をして、仲良くなって楽しい空間を共有しながら、沖縄市を盛り上げていきたい！と思うようになり、スポーツ観戦ができる居酒屋にしたそうです。

ドラキンの自慢料理とお得プランについて

ドラキンでお酒と料理を気軽に楽しむなら「せんべろ」がおすすめ。飲み物2杯とおまかせおつまみ2品が提供されて、税込1,000円！です。飲み物はオリオンドラフト生、レモンサワーを選ぶ方が多いようです。

お客さんがよく注文する、ドラキンの自慢料理3品を紹介します。

1品目が、熱々の鉄板にのせられたあぐー餃子（税込700円）。

カリカリに焼かれた皮の中には、旨みたっぷりのあぐー（沖縄のブランド豚）のひき肉。とてもジューシーでビールとよく合います。

2品目は、でっかいエビマヨ（税込800円）。

注文を受けてから揚げる大きなエビの天ぷら3尾入り。サクサクした衣にたっぷりとかけられた甘辛マヨソースは、エスニック風の味付け。マヨソースはエビだけでなく、添えられたサラダにつけて食べてもおいしいですよ。

3品目は、スペアリブ（税込600円）。

豚肉が柔らかく煮込まれてケチャップソースで味付けされてます。お肉は骨からほろりとはずれやく、ここは手づかみで豪快に食べましょう。

ボリュームたっぷりのドラキンの料理をいろいろと食べてみたい方は、「食べ放題・飲み放題プラン」を利用してみてはいかがでしょうか。

平日の月・火・木に利用可能。料金は男性3,300円、女性2,420円（どちらも高校生以上）、中学生1,650円、小学生1,100円、3歳以下は無料となってます。（すべて税込み料金です）

食べ・飲み放題のメニュー表から料理とドリンクを選んで注文でき、制限時間は150分。食事のラストオーダーは30分前、飲み物のラストオーダーは15分前です。また、国産和牛は食べ放題メニューには含まれていません。

スポーツ観戦を通じて、沖縄の夜を満喫しませんか？

スポーツを通して同じ時間を共有して一緒に盛り上がり、スポーツ居酒屋ドラキンで楽しい時間を過ごすひととき。実際には、どのような雰囲気なのか？

12月7日（土）に開催されたbjリーグの試合「琉球ゴールデンキングス × 川崎ブレイブサンダース」のパブリックビューイングを体験してきました。

試合開始前から多くのキングスファンが集まり、店内だけでなく外のテーブルから応援する方もいました。司会の吉本芸人・ 空馬良樹（くうばよしき）さんがトークでお客さんを盛り上げていきます。

試合が開始されると手拍子の嵐。テーブルに置かれたマラカスや鈴で応援する方、シュートが決まると近くの人とハイタッチです。

全員でバンザイする場面も見られ、試合会場で実際に見ているような盛り上がりでした。

試合は逆転に次ぐ逆転で、ため息が出たり歓声が上がったりと目まぐるしいゲーム展開。ハラハラドキドキの連続で、選手の動きに合わせて一喜一憂する観覧者の表情も見逃せません。

この日の結果は、残念ながら僅差で琉球キングスが負けましたが、お店に集まった人の一体感を試合を通じて肌で感じ、楽しむことができました。

オーナーさんの話によると、2019年は、ラグビーのワールドカップやボクシング（井上尚弥×ノニト・ドネア戦）の観戦でも多くのお客さんが訪れて、立ち見が出るほど盛況だったそうです。

スポーツ観戦をキッカケに、初めて会ったお客さん同士が仲良くなれる場所を作りたいと考えていたからこそ、満員御礼の大盛況だった時には、「このお店をオープンして本当に良かった。あの時はとても嬉しかったですね」と笑顔で話すオーナーさん。

今後はどんなお店にしていきたいのかと質問したところ、「リピーターのお客さんに投票してもらい、多数決で放送するスポーツを決めたりとか、琉球ゴールデンキングスが勝った日は特別にサービスを提供したり、楽しい仕掛けを考えていきたいですね」と語ってくれました。

応援してるスポーツチームがどんどん強くなれば、自然とファンも増えていきます。ドラキンだけでなく、周りのお店も一緒になって「沖縄市には、にぎやかな場所がこんなにあるよ！」とアピールをして、多くの人が訪れる楽しい街にしていくのが、将来的な大きな目標だそうです。

スポーツ居酒屋 ドラキンはアットホームな雰囲気の中、大画面でスポーツ観戦を楽しみながら気軽にお酒とおいしい料理を楽しめるお店です。

沖縄に訪れて地元の方々とスポーツを応援しながら楽しい時間を過ごしてみたい。観光ガイドブックには載っていないディープな沖縄の夜を探している。そんな方は沖縄市のパルミラ通りにあるスポーツ居酒屋 ドラキンまで足を運んでみてください。

【基本情報】スポーツ居酒屋 ドラキン
住所：沖縄市中央1-17-19（パルミラ通り）
電話：098-937-6290
営業時間：17:00～L.O.24:00
定休日：水曜日
駐車場：なし
https://www.facebook.com/tomotaka.fukuhara

（文・撮影：浜比嘉、玉元／編集：OKINAWA GRIT みやねえ）