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2019.12.24

【琉球八社】那覇の神社「沖宮」!沖縄モチーフのお守りにも注目

那覇市にある奥武山公園内の天燈山(てんとうざん)に鎮座している「沖宮」。季節ごとの祭典のほか奉納舞台でのイベント、学び舎という講座、沖宮モーニング(曜日限定)もあり、多方面から神社に親しみをもつ機会があります。

創建当初は三重城に向かう途中の海中道路上にあり、沖宮と臨海寺(沖宮の神宮寺)が隣接していましたが、那覇港整備のため明治41年、沖宮は真和志村安里(現:那覇市安里)、臨海寺は那覇市住吉町にそれぞれ移転しました。

昭和10年に国宝に指定されましたが、先の大戦で消失、戦後は昭和36年に通堂町に仮遷座、昭和50年より現在の那覇市奥武山に遷座しました。

奥武山公園にある天燈山一帯が境内となっており、本殿・拝殿のほか御嶽や末社を合わせて参拝することができます。

末社も含め、天燈山を一周しながら参拝しましょう

沖宮境内図

沖宮の創建は不明ですが、源為朝時代との記録もあります。現在は琉球古来より聖地であった天燈山(黄金森)に鎮座し、年間を通して多くの参拝客で賑わいます。

境内末社も含めた参拝路の案内がありますので、それに従って参拝しましょう。天燈山の頂上は地上120メートルの場所にあるので、那覇の街を一望することができますよ。

「奥武山公園駅」からみた沖宮

写真はゆいレール「奥武山公園駅」からみた沖宮の赤い鳥居です。

中央に鳥居があるのがわかるでしょうか。今は周りに高い建物が立ち並んでいますが、明治以前の奥武山は国場川に浮かぶ島で、天燈山はもっとも高い場所でした。

王国時代は海上にあり、航海安全の祈願に多くの人が訪れた

王国時代は、外国への玄関口であった那覇港から琉球を出発する旅人の見送り・出迎えに多くの人が訪れたとされます。

1609年の薩摩侵入以降、琉球王府は江戸幕府の将軍と琉球国の国王が代替わりした際に江戸に使節団を派遣するようになり、それを機に日本人向けの琉球舞踊が作られるようになりました。当時の沖宮は「沖の寺」(うてぃのてぃら)と呼ばれ、「上り口説」(ぬぶいくどぅち)という舞踊曲の中に登場します。江戸上りのため首里から那覇港に行き、薩摩に向けて船出をする王府役人の道のりが歌詞となっており、「連れ立ってきた家族が沖寺の側で旅立ちの別れに涙する」という場面が歌われています。

奥武山公園に設置されている案内板で沖の寺の位置を確認したところ、1700年頃の図では整備された海中道路上にありますが、それ以前の古海岸の図では、なんと離れ小島になっています。当時は船で島に渡り参拝していたのでしょうか。今では想像もつきませんね。

北斎も憧れた!!江戸時代の琉球ブーム

沖宮

琉球からの使節団は1634年の家光時代(3代将軍)に始まり、1872年の尚泰時代(琉球19代王)で幕を閉じました。江戸では1800年代に空前の琉球ブームが巻き起こり、琉球関連物が多く出版されました。

当時沖宮があった三重城近辺は「臨海湖声」(りんかいこせい)、現在沖宮がある奥武山周辺は「龍洞松涛」(りゅうどうしょうとう)として葛飾北斎が描いています。

北斎は実際に琉球を訪れておらず、1832年の江戸上りにあわせて、琉球国志略という書物の挿図を元に浮世絵を作製したと言われています。

沖宮オリジナルの御朱印帳は2種類あり、北斎が描いた琉球八景がデザインとなっています。こちらもぜひチェックしてみてください。

授与所では御朱印帳のほか、琉球モチーフのお守りや、境内で取れたはちみつなどもありますので見ているだけでも楽しいですよ。 

沖宮モーニング

早朝の参拝には「沖宮モーニング」もおすすめです。

参拝するには、ゆいレール「壺川駅」か「奥武山公園駅」で下車、徒歩10分程です。

歴史が好きな方は、ゆいレール「旭橋駅」から明治橋を渡り、那覇港と奥武山を眺めながら向かうのがお勧めです(徒歩20分程度)。王国時代から現在に至るまでの移り変わりを感じることができるでしょう。

 

[基本情報]沖宮
住所:沖縄県那覇市奥武山町44番地
電話:098-857-3293
営業時間:社務所:9:00〜17:00
定休日:なし
駐車場:あり
http://okinogu.or.jp/

この記事を書いた人あーきーぐゎー
海、島、猫、歴史、伝統芸能、着物が好きです。お出かけはフィールドワーク型で、気になる場所があれば、どんなところでも一人で向かいます。 五感を全開にして、自由気ままに旅してます。最近、着物旅を始めました。 このライターの記事一覧

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