くらし
2019.11.07
2019年10月ついにゆいレール延伸!新設した4駅と駅周辺を紹介
皆さんこんにちは。ライターのヨシカワアヤカです。2003年に開通以来、沖縄県民に欠かせない移動手段となった沖縄都市モノレール(通称ゆいレール)は、2019年10月1日に延伸し、新たに浦添市に4つの駅が増えました。
そこで今回は延伸区間に乗車し、各駅や周辺の様子を紹介します。
目 次
ゆいレールでの移動なら便利な1日乗車券がおすすめ
今回はゆいレールを何度か乗り降りするので、お得な1日乗車券を購入することにしました。
購入方法は、駅の自動券売機にて「1日券2日券を買う」を選択し、予定に合わせて「1日フリー乗車券」か「2日フリー乗車券」を選択するだけ。
ゆいレールの1日乗車券は24時間有効。昼に購入しても、翌日の昼まで乗車することができます。沿線の移動に大変便利なのでおすすめ。
また「首里城」や「那覇市立壺屋焼物博物館」など、フリー乗車券を提示することで割引を受けられる施設もあるようです。
今回の出発地点は首里城公園の最寄り駅である「首里駅」です。以前は終着駅でしたが、今は線路が延伸しています。
駅前広場は工事中 徒歩圏内に店舗が多い「石嶺駅」
首里駅を出てから3分、まずは石嶺駅に到着しました。早速、駅周辺を歩いてみましょう。
駅前広場はまだ工事中でした。
完成すると写真のようにバスやタクシーを乗り入れられるようですが、現時点ではタクシー乗り場はありません。最寄りのバス停は道路沿いにある「石嶺団地入口」になるようです。
駅の階段を降りてすぐの場所に惣菜店と洋菓子店がありました。最寄りの交差点にはラーメン店や居酒屋もあります。
程なくして「首里伝統菓子」と書かれた看板を見つけたので入店してみます。
「安室」は、さーたーあんだーぎー専門店。味は白砂糖を使った「はくとう」と黒砂糖を使った「こくとう」の2種類で、それぞれ普通サイズとプチサイズがあります。プチサイズはどこにも卸しておらず、店頭でしか買えないとのこと。
「こくとう」のプチサイズ(280円)を1つ購入して、石嶺駅を後にしました。
住宅街としてますます発展しそうな「経塚駅」
石嶺駅から2分乗車し、経塚駅に到着しました。こちらは「JICA沖縄国際センター」の最寄り駅となります。
高台にあるため、ホームから海が見えます。
駅前には「乗降場」と書かれた看板が立っているだけで、広場などもありません。最寄りの大型商業施設であるサンエー経塚店へは距離にして650m、徒歩8分で着くようです。
周りには建設中のマンションがいくつもあったので、駅が新設されたことで今後新興住宅地としてますます発展していくのでしょう。
浦添大公園の最寄り駅「浦添前田駅」
経塚駅から2分乗車し、浦添大公園の最寄り駅である浦添前田駅に到着しました。
浦添大公園は丘陵を利用した総合公園で、国指定史跡「浦添城跡」や県特別重要文化財の「浦添ようどれ」という王の墓があります。駅から徒歩10分程度で到着するので、ゆいレールが延伸したことで観光する人が増えるのではないでしょうか。
なお、東京ヤクルトスワローズの春季キャンプ地である「浦添市民球場」へは1.3kmと徒歩圏内。ゆいレールでの移動なら道路渋滞に巻き込まれることもありません。キャンプ見学の際にもぜひご利用ください。
浦添前田駅の駅前広場も整備中でした。浦添市は駅近くに「にぎわい交流拠点施設」を整備する計画とのことです。
駅近くには有名な沖縄そば店「そば処玉家 前田店」や、「玉城朝薫(琉球の歌舞劇である組踊の祖)の墓」があります。
パークアンドライドのための「てだこ浦西駅」
首里駅から10分で到着しました。ゆいレールの終点、てだこ浦西駅です。
てだこ浦西駅の特徴は、駅直結の大型立体駐車場が併設され、パークアンドライドが可能な点。
沖縄県土木建築部都市計画・モノレール課によると、パークアンドライドとは、「自宅から自家用車で最寄りの駅またはバス停まで行き、自動車を駐車させた後、公共交通機関を利用して目的地に行く方法」のこと。那覇市内の渋滞を避けるために推奨されている取り組みです。
ロータリーが整備されており、一般車両の乗降場に加えてタクシー乗降場があります。取材日は平日の昼間でしたが4台のタクシーが客待ちをしていました。
駅前はご覧の通り広大な土地が広がっています。大型商業施設「(仮称)イオンスタイル浦西」の誘致が決定しており、2022年4月の開業を目指して着工するとのこと。駅を中心に人の流れが大きく変わりそうです。
各駅のチャイムとステンドグラスにも注目
ゆいレールでは各駅停車前に駅ごとに異なる車内チャイムが流れ、乗車時の楽しみの一つとなっています。
石嶺駅「ちょんちょんキジムナー」
経塚駅「はべら節」
浦添前田駅「めでたい節」
てだこ浦西駅「ヒヤミカチ節」
沖縄の民謡やわらべうたをアレンジした各曲です。
また、駅舎内にはステンドグラスが掲示されています。沖縄の風土や文化などがモチーフとなっていますので、乗車時の楽しみ方の一つとしてぜひ注目してみてください。
私のお薦めは、てだこ浦西駅ステンドグラス「てぃーだ未来線地球号」です。他の駅は壁掛けのステンドグラスが多い中で、てだこ浦西駅のものは天井に飾られており、また、大きいため存在感があります。
延伸したことで市民の日常を支える移動手段として一層期待されるゆいレール。今後は駅周辺が整備され、駅を中心とした町作りが進められていくのが楽しみです。
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