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2019.06.05

沖縄の国際通りで昼飲みやランチ!那覇の「第一牧志公設市場」周辺でグルメ散策とフォトウォーク(前編)

初めての沖縄観光。皆さんならどこに行きますか。海、ビーチ、沖縄そば屋、美ら海水族館、首里城……それからそれから、えっ。国際通りですか?

沖縄のライターコミュニティ「OKINAWA GRIT」代表、二拠点生活フリーライター・編集者みやねえ(@miya_nee3)です。那覇空港の所在地でもある那覇市の観光スポットといえば、やはり「首里城公園」「国際通り」でしょう。

「もう知ってる。行ったことあるから!」

ならば、なおさら行ってほしい場所があります。それは国際通りの中央あたり、アーケードの市場本通りに入って徒歩5分。昭和の時代から那覇の台所と言われてきた『第一牧志公設市場』です。

「そこも知ってる。行ったことあるから!」

大変失礼しました…。いやいやいやいや、ならば、なおさら行ってください!その理由は、2019年6月17日より、老朽化した市場の建て替え工事が始まるから。現在の『第一牧志公設市場』を見学できるのは、6月16日まで!なのです。

残り約2週間。見ておきたくありませんか、昭和の歴史に刻まれた市場の姿を!

『第一牧志公設市場』の周辺をフォトウォークしてきました。前編では市場とその周辺を、後編では穴場グルメから各商店街の様子をお届けします。

いざ、那覇の町並み散策へ!

国際通りに面したアーケードに3つの商店街!市場本通り・むつみ橋通り・平和通り商店街

『第一牧志公設市場』へ行くには、国際通りに面したアーケードの市場本通りに入ります。しかし今回は、珍百景(?)を楽しめるむつみ橋通りからご案内します。

むつみ橋通りと市場本通りの間に挟まれた建物は、水上店舗といわれ、建物の下に地下排水路のガーブ川が流れています。

「川の上に店舗が立ち並ぶ?」

そう考えると、不思議な感覚さえ起こります。このような裏側の背景に迫りながら散策できるのも、フォトウォークの醍醐味かもしれませんね。

狭い通路には、昼飲みができる飲食店がちらほらと。

 

むつみ橋通りを通る際には、

右見て、左見て、必ず上を見て!

オリイオオコウモリが上からぶら下がっています。

インパクト大!なキノボリトカゲ

アップで見ると…

本物もビックリ!? さすがの迫力です。しかもカワイイ…。

むつみ橋通りは、沖縄の生き物たちのオブジェが10体以上飾られていて、看板と一緒に撮影するとフォトジェニックな写真に仕上がります。

世界一大きな蛾といわれるヨナグニサンと華。

ハブの大敵マングース。沖縄本島北部や自然の多い地域で普通に見かけます。

「ブティックよし」の看板とカンムリワシ

「むつみ橋通り街」の看板と琉球アオヘビ

屋根と壁に囲まれてアート風に撮れた、沖縄のヒラタクワガタ

看板と一緒に撮影すると、ヤンバルテナガコガネキノボリトカゲも昭和レトロ風な写真になりました。

最後に紹介する沖縄の生き物シリーズは、飛べない鳥のヤンバルクイナです。

このヤンバルクイナは構図こそ考えましたが、実は赤青オレンジの派手な「ダイコクドラック」の看板上にいるんです。

見逃しそうなほど細い通路のむつみ橋通り。沖縄の生き物たちを探しながらカメラワークを決めて写真撮影を楽しんでください。昼飲みできる飲食店もありますよ。

市場本通りと市場中央通り!?「第一牧志公設市場」を境界線に商店街の名前が変わる

ムワッとする蒸し暑さとアジアの独特な空気が入り混じる雑踏の中、海外から訪れた観光客の話す多言語が異国情緒を漂わせる那覇のアーケード商店街。『第一牧志公設市場』を取り囲む周辺の地域は、戦後の復興とともに昭和の時代に歴史を刻んだ風景が色濃く残っています。

初めて沖縄を訪れた人ならば、この光景を見て心の中がザワザワするはず。小さな店が密集した商店街の通路にごちゃっと所狭しに並んだ商品や衣類。ここで商売をする人々の姿にも独特な沖縄の文化が息づいています。

『第一牧志公設市場』の周辺は、観光客や人混みで最も賑わう場所。2階建ての市場を境界線にして市場本通り市場中央通りにわかれます。

建物の外周で販売する野菜や果物を見て満足してはいけません。メインは建物の中!鮮魚と精肉と惣菜を販売する1階で冷やしレモンも飲んでいただきたい。

市場の建物四方に「公設市場入口」の看板を発見したら、建物内に入ってみましょう。1階に魚・精肉・惣菜売り場、2階には食堂がずらり。主には沖縄料理のグルメたちが食堂で待ち構えてます。

惣菜売り場前を通りかかると、店員さんから「これ食べてみてー」と声がかかります。一口試食をしたら最後、穏やかな笑顔で「買ってってー」とセールスされます。でも島らっきょう食べたいですよね?

ほぼ毎回、手が伸びて試食してしまうんです。買わないけど(どうもすみません…)

沖縄で日常的に使われている液状唐辛子のコーレーグースは、沖縄そばにかけて食べますが、少量でも辛いのでドバドバッ!との大量投入に要注意です。

瓶詰めのスクガラスは、アイゴの稚魚を塩漬けした珍味。人によって好き嫌いの好みがわかれますね。

ポークランチョンミートを略して、ポークとも呼ばれているデンマーク産の「TULIP」とアメリカ産の「SPAM」は沖縄で人気の高い商品です。

炒め物のチャンプルーや味噌汁の具材にも使われ、そのままカットしてこんがり焼いて食べてもおいしい。卵焼きを添えるとポークたまご定食の出来上がり。ポークはカリカリに焼く派です。

鮮魚売り場に来ました。

沖縄方言で「アバサー」と呼ばれるハリセンボン。皮を剥がれて少し痛々しい姿に…。赤と黄色の魚はシマハタ。えび味噌たっぷりの伊勢海老の奥には、唐揚げで提供される沖縄の県産魚ぐるくんが並びます。

爪の大きなワタリガニのガザミ。

「オジサン」という魚をご存じでしょうか。青い魚イラブチャーの奥、口を開けた赤い魚が「オジサン」です。バター焼きにするとおい。ですから定食屋では…

「オジサンのバター焼きください!」

と注文します。普通に聞いたら「はっ?」と驚きますよね。

キラキラと輝くターコイズカラーの魚がイラブチャー。

豚の足を沖縄の方言で「てびち」といい、豚の顔を「チラガー」と呼びます。沖縄グルメの1品として、いかがですか?

チラガーは、味つけされた状態。細切りにカットすればすぐに食べられますよ。豚タンも酒のつまみにおすすめしたく、ラフテーこと豚の角煮(真空パック入)もお土産の定番です。

そして最もお勧めしたいのが、このスポット!

市場1階で「冷やしレモン」の看板を発見したら、必ず立ち寄りましょう。(おすすめ度強め)

この店はコーヒースタンド小嶺さん。店名の看板がどこにもないため、冷やしレモンのお店と認識してる人もいるはず。

コーヒーも冷やしレモンも1杯120円。レモン味の正体は、沖縄産のシークヮーサーでした。その場で飲むならグラスで提供。テイクアウトなら紙コップに入れてくれます。

冷やしレモンを並べると絵になる!

市場を見学後、休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

那覇の第一牧志公設市場の見納めは、2019年6月16日まで。2度3度と訪れた方でも建て替えすると聞けば、感慨深くも感じるでしょう。当分の間は、ふれあい広場の仮設店舗で営業を続けるそうです。

3年後に新しく生まれ変わる第一牧志公設市場。今のうちに、昭和の歴史を刻んだ那覇の市場までぜひ足を運んでみてください。

後編では、市場周辺の路地裏散策と食堂やグルメたちをお届けします。

みやねえ
この記事を書いた人みやねえ
埼玉出身、沖縄移住組。二拠点生活(沖縄と埼玉)で活動するフリーライター・編集者。2015年からWebライティング「みやねえ講座」を開催し、「#ライター交流会 in 沖縄」を企画・運営。2018年、沖縄のライターコミュニティ「OKINAWA GRIT」を立ち上げ。エッセイ、インタビュー、イベントレポート、Webコンテンツの企画・執筆・編集を得意とする。 このライターの記事一覧

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