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2021.02.15

人生観が変わる大感動!!冬の奄美で人気沸騰中のホエールスイムとは?

人生観が変わる大感動!!冬の奄美で人気沸騰中のホエールスイムとは?

(撮影:佐藤拓磨さん)

奄美での海遊びが大好きなライター勝です。

奄美大島の冬のアクティビティで、最近人気急上昇中の「ホエールウォッチング」。今回は、そのさらに上の感動を体験できるという「ホエールスイム」に挑戦してきました。

冬の奄美の海にクジラたちがやってくる!

夏は北極近くの海にいるクジラたちが、冬になると出産や子育てのために沖縄近海まで大海原を南下してきます。奄美大島近海は、南北に移動するクジラたちの通り道となっています。

そのクジラたちを船に乗って見に行くのが「ホエールウォッチング」。クジラたちが北の海と南の海を行き来する1月から3月限定のアクティビティです。

年によっても日によっても違うのですが、奄美群島近海では、なんと90%ぐらいの高確率で遭遇できるそうです。

もっと近くでクジラを見られる!迫力満点の「ホエールスイム」

もっと近くでクジラを見られる!迫力満点の「ホエールスイム」

(撮影:佐藤拓磨さん)

近くで見るだけで大感動なのに、さらに奄美には「ホエールスイム」といって船上から見るだけでなく、海に入って海中からクジラを観察できる体験プログラムがあるのです。

奄美群島の島々のガイドの方々がクジラたちの生態の研究と学習、ツアーの安全性、クジラたちへの配慮を考えながら観光メニューとして開発されたものです。

私は以前、小笠原諸島の父島で「ドルフィンスイム」を体験しました。その時、手で触れるのではないかと錯覚するぐらい近くまでイルカが泳いできてくれた衝撃が忘れられず、今度はクジラを海中で見てみたい!とツアーに参加しました。

ホエールスイムに参加するには

ゴリマリンさん

今回ホエールスイムのツアーをお願いしたのは、奄美大島の南部、加計呂麻島にあるゴリマリンさん。

クジラが見られる冬の奄美の海は、荒れていることも多いのが難点。また深い外洋の海に入るので、海に慣れた人でも注意深く行動することが必要とされます。

ホエールスイムは安全のため、シュノーケリングやダイビングに慣れた人のみ参加できるツアーとなっています。

多くのツアーでは、ダイビングのライセンス(Cカードなど)を持っていることや、事前の講習を受けることが条件となっています。

ホエールスイムに参加するには

(今回のツアーメンバー)

集合は古仁屋港に朝8時50分。9時に出発して、午後3時寄港予定の6時間のツアーです。お昼は、船の上で簡単に食べることのできるお菓子やおにぎりとドリンクを持参しました。

当日はちょっと風が強く、海が少し荒れぎみと聞いていたので、私は乗る前に酔い止めの薬を飲みました。長時間の航行となるので、船酔いが心配な方は飲んでおきましょう。

出航前の大切な事前レクチャー

出航前の大切な事前レクチャー

船長はゴリマリンの武 夏樹たけ なつき)さん。

まずは、船にのる前に夏樹さんからクジラの生態とツアー上の注意点の説明があります。

乗船者全員で協力してクジラを探すこと。方位は時計の針の方向で示すこと。そしてクジラを驚かせないための注意することを5つ。

・潜水はしない
・急な動きや、バタバタしない。水泡を立てない
・できるだけシュノーケルの先を海上に出しつつ横泳ぎで静かに泳ぐ
・海に入るときも飛び込まず、そっと入る
・クジラを追いかけたり向かって行ったりしない

いよいよ出航!その時は、突然訪れた!

いよいよ出航!その時は、突然訪れた!

古仁屋港を出航して1時間ほど大島海峡を西側へ航行。

「いないなあ。今日はダメなのかなー」と思っていると、他の船から目撃情報が入りました。そちらの方向へ船を向けます。

船の正面の1kmあたり離れた所で、大きな黒い物体がそそりあがり、沈んだと思ったら白い水柱が「ドカーン」と上がりました。

すると、船の正面の1kmあたり離れた所で、大きな黒い物体がそそりあがり、沈んだと思ったら白い水柱が「ドカーン」と上がりました。

「おーー!ブリーチング(大ジャンプ)してる!」「2頭だ!」と、船長の声。そのあと何度も2頭はブリーチング。

ブロー(クジラが背中の穴から勢いよく水を噴き上げること)

船を走らせて近づいていくと、こんどはブロー(クジラが背中の穴から勢いよく水を噴き上げること)が。と思ったら、その近くからもブロー!もう少し離れたところからもブロー!

黒い背中も!背びれも見えました!どうやら3頭いるようでした。

尾びれ

尾びれを見せながら、海に入っていくところも。でも、近くに行ったら深く潜ってしまったらしく、姿を見失ってしまいました。

次々と南下するクジラたちに出会う!

さらにクジラを探し続けます。あっ!近くに親子クジラの姿が!

あっ!近くに親子クジラの姿が!

今度はゆっくりと泳いでいます。しばらく泳ぐ姿を船の上から観察します。

そこにとどまってくれそうであれば、ウェットスーツを着て準備し、海に入ります。

この親子は海面をゆっくりと泳いでいたのですが、深く潜ったのか、いなくなってしまいました。そのまま海面近くにいてくれたらスイムができたのですが、いなくなったので次を探します。

クジラはやはり性格にも個体差があって、船が近づくとすぐに遠くに行ってしまうものもあれば、そのままそこにとどまってずっと居てくれるものもあるそうです。

ホエールスイムは、人を嫌がらずにずっとその場所にとどまってくれるクジラを探し、大丈夫そうなクジラがいたら、海に入って海面近くから静かに見ます。

いざ、クジラと一緒に泳ぎに海へ!?ところが…

またブローを発見!今度はかなり近いです。マスクやシュノーケルをつけて海に入る準備をします。

ふと海を見ると、船のすぐ横にクジラ!近い!

船のすぐ横にクジラ

船長のGOサインで海に入ります。片足ずつ静かに入り、スタッフについて船から離れます。

海の水がものすごく透明。深く青いガラスのようです。

透明度がとても高いので、クジラがいたら少し距離があっても見えるそうなのですが、クジラの姿が見当たりません。ついさっきまで居たのに遠くに行ってしまったようです。残念。船に戻ります。

ホエールスイム

(撮影:佐藤拓磨さん)

クジラがいたらこんなふうに見えるそうです。写真は同乗の佐藤拓磨さんから頂きました。

イルカの大群がお出迎え

と、そのとき船長から「あ、イルカイルカ!すごい大きな群れ!」との声が。本当だ!イルカがあちこちで海の上を跳ねながら泳いでいます。あっちもこっちも!

だんだん近づいてきました。

イルカの大群がお出迎え

船のすぐ前や横に来たのが20頭ほど。ハシナガイルカという種類だそうです。右に左に泳ぎながら、船と同じスピードで横についてきます。

イルカの大群がお出迎え

今度は10頭ほどが船の前に出てきて、船と戯れるように泳いでいます!

船に轢かれるのではないかとハラハラしましたが、イルカは遊んでいるようでとても楽しそう!見ているだけで私も楽しくなってきました!

ああ、残念!スイムできないこともある(泣)

ということで、今回は残念ながらクジラたちと泳ぐことはできませんでした。これもホエールスイムという自然相手のアクティビティの宿命です。

でも、5回ほど船上からザトウクジラを見ることができました。

別なポイントではマッコウクジラの目撃情報もありましたよ。

ホエールスイム

(撮影:佐藤拓磨さん)

運よく船の近くでとどまってくれるクジラを見つけたときは、こんなふうに観察できるそうです。うらやましい!

こんなに近くから見られたら人生観が変わりそうです。

みなさんも、冬の奄美でホエールスイムという貴重な体験はいかがでしょうか?

ダイビングライセンスをお持ちでシュノーケリングに慣れた方なら、ぜひぜひ体験をおすすめします! わたしも、今度絶対リベンジします!

[基本情報]ゴリマリン
住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町生間
TEL::080-6966-6313(武 夏樹)
URL:https://gorimarine.jp/

ホエールスイム料金:一日 24,200円(税込) / 1名
開催時期:1月〜3月末まで
持ち物:酔い止め、飲み物や簡単な食べ物、防寒具(濡れても大丈夫なもの)、カメラ等、ダイビングのCカード、タオル
レンタル:ウェットスーツ 1,500円(税込)
     マスク・スノーケル・フィン・ブーツ 各¥600(税込)

勝朝子
この記事を書いた人勝 朝子
東京出身。2012年から奄美大島と神奈川県湘南エリアとの二拠点居住。 奄美の自然・文化・人が大好きな私には、島は日々発見の宝庫!隅々まで探索中です! このライターの記事一覧

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