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2020.05.20

チャンスは年に数度!奄美大島の海に現れる幻のビーチ「かくれ浜」

チャンスは年に数度!奄美大島の海に現れる幻のビーチ「かくれ浜」

奄美大島の海が大好きなライターの勝です。

奄美大島には、年に数度だけ海の中にぽっかり現れる幻の白い砂浜があります。それは、通称「かくれ浜」。

海の中に現れる浜といえば、奄美群島最南端の与論島で「一度は行ってみたい」と大人気の「百合ヶ浜」や、ハワイでも大人気の「サンドバー」が有名です。

その「百合ヶ浜」や「サンドバー」のように、年に数度だけ海の中に現れる白い砂浜が奄美大島にもあるのです。地元の人たちは「ナーバマ」と呼んでいます。

今回はそんなとっておきのビーチをご紹介します。

喜瀬の「一集落1ブランド」にも認定された「かくれ浜」

かくれ浜があるのは、奄美大島北部の笠利町にある喜瀬集落の沖合。奄美市が喜瀬集落の「地域の宝」と定める「一集落1ブランド」としても認定されている美しい浜です。

喜瀬集落は、車で名瀬方面から40分、奄美空港からは15分ほど。龍郷町赤尾木交差点から北に向かって国道58号線を海沿いに10分ほど走ります。

すると「奄美市一集落1ブランド」「かくれ浜」「崎原ビーチ」という看板が見えてきます。この手前を左折します。

海沿いに1~2分走ると、左手の海の真ん中にうっすらと白くなった部分が沖合に見えてきます。すでに上陸している人たちもちらほら。そうです。ここが「かくれ浜」です。

潮が引いているので、海岸近くには砂浜に続いて珊瑚の岩と砂が混じったゴツゴツした海底が現れています。

ビーチサンダルでは歩きにくいので、滑りにくくて丈夫なマリンシューズを履いて、かくれ浜まで行ってみましょう。

海の中を歩いてかくれ浜へ

干潮のときは、海の中も浅くなっています。ゴツゴツしたところを抜けると、白い砂の海底になります。ここをジャブジャブと歩いていきます。

かくれ浜の近くでは、もずくの養殖をしている時もあります。養殖場はブイ(浮標)で囲まれているので、そこを避けて行きましょう。

途中、だんだんと海が深くなってきて、干潮の時間帯でも大人の胸や腹ぐらいの深さのところがあります。心配な場合は周りの人に聞きながら、浅い場所を選んで進みましょう。

海の中を歩いてかくれ浜へ

かくれ浜に近づくと、海がだんだん浅くなってきます。

膝ぐらいの深さになったところで、大きなヒトデを発見しました。体長40㎝ほどの巨大なヒトデ「コブヒトデ」です。

コブヒトデ

さらに浅くなったところにも別の色の「コブヒトデ」がいました。

形が可愛らしくて、まるで星形のクッションのよう。

かくれ浜に上陸

かくれ浜に上陸

岸から5分ほど歩くとかくれ浜に到着します。白い砂浜の周りは360度が海。まるで海の上に真っ白な砂浜が浮かんでいるようです。

砂には風が作った砂紋が縞模様のように続いています。かくれ浜の周りの海は透明度が高く、日が射すと白い砂にうっすらとかぶる海がまた美しい。

自分が海の中に立っているのが不思議です。これはまさに絶景。

チャンスは年に数度!奄美大島の海に現れる幻のビーチ「かくれ浜」

潮位が低いときには、もう一つ、別のかくれ浜が近くに現れます。

今回は完全には顔を出しませんでしたが、足の甲ぐらいの浅さになっていて、白い砂のうえに風で流れる波紋がとても綺麗でした。

かくれ浜

かくれ浜は、岸に近い側は非常に浅いのですが、反対側は急に深くなっているので、海の色が急に変わり、幻想的です。

ここをシュノーケリングで潜ったりしている人もいました。お子さん連れの方は、深さに気を付けてくださいね。

かくれ浜

潮が引けば引くほど、だんだんと浜が広くなってきます。

シュノーケリングをしたり、浅く水をかぶっているところに座ってリラックスしたり、子どもと水遊びをしたり、真っ白な砂で砂遊びをしている人も。上陸した皆さんは思い思いに遊んでいます。

かくれ浜

大潮が週末と重なると、かくれ浜が賑わっていることもあります。

私は海の中を歩いて上陸しましたが、ボートで上陸したり、SUP(スタンドアップパドルボード)で上陸している人もいました。

かくれ浜の上で過ごせるのは、その日の潮にもよりますが、だいたい1時間ほど

潮位が上がり始めたら、海が深くならないうちに早めに戻りましょう。

かくれ浜が見られるおすすめの時期は?

かくれ浜を見れるおすすめの時期は?

「かくれ浜」を見ることができるのは、1日の中での潮の満ち引きが非常に大きくなる「大潮」と呼ばれる時期。その中でも干満時に潮位がマイナスになる日がいいでしょう。

おすすめは4月~5月にかけての大潮。年によっても潮の高さは違いますが、昼間、干潮でマイナスの潮位になりやすい時期です。潮位を調べて、お天気が良さそうだったら行ってみましょう!

奄美大島の海の潮位を調べるには、気象庁のこちらのページがおすすめです。

かくれ浜に上陸するための服装は?

かくれ浜に上陸するための服装は?

海岸の砂浜からしばらくはゴツゴツした岩場のような場所を歩くので、マリンシューズを履くことをおすすめしします。ビーチサンダルでもいいのですが、途中の胸ぐらいの深さがある海中では脱げやすいので、マリンシューズのほうがいいですね。

そして、必ず濡れるので水着やラッシュガードなど濡れてもよい服装で。カメラやスマホは防水対策をしっかりしましょう。

天気が良い時は紫外線も強いので、日焼け止めを塗ったり、濡れてもよい帽子・サンバイザー、サングラスなどの準備もおすすめします。

かくれ浜地図

「かくれ浜」は奄美大島や喜瀬集落の人たちが大切にしている「地域の宝」です。車を停めるときなどは住民の邪魔にならないようマナーを守り、ゴミは必ず持ち帰りましょう。

めったに見ることができない幻の美しい浜。タイミングが合えばぜひ上陸してみてください。

勝朝子
この記事を書いた人勝 朝子
東京出身。2012年から奄美大島と神奈川県湘南エリアとの二拠点居住。 奄美の自然・文化・人が大好きな私には、島は日々発見の宝庫!隅々まで探索中です! このライターの記事一覧

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