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2019.03.27

400年の歴史を誇る、薩摩焼の文化に触れる!気軽に体験できる窯元薩摩焼「玉陶山」の陶芸教室

日常が慌ただしく、気持ちに余裕がなくなると、筆者には通いたくなる陶芸教室があります。鹿児島市で薩摩焼を扱う、創業から60年弱の窯元「玉陶山」です。

薩摩焼の起源は1598年といわれ、薩摩焼は400年以上の歴史を誇る鹿児島の陶磁器です。総帥は現在15代目の沈寿官です。聞くだけで高級そうですが、薩摩焼には主に、藩主向けの御用窯「白薩摩」、大衆向けの雑器「黒薩摩」があります。

玉陶山 白薩摩 玉陶山 黒薩摩

この白薩摩や黒薩摩をお手頃価格で陶芸体験できるのです。例えば、1キロの土で花束を生けられるような花瓶と、直径20センチ程の皿が焼けます。体験料も合わせて2000円ほどです。

玉陶山を営む尾前政人代表が、陶芸の指導をしてくださいます。

「薩摩焼は、決して敷居の高いものではないので気軽に触れてほしい。この窯元から独立する方も多くいますよ」と話す、玉陶山代表の尾前さん。ここは、受け入れが容易で初心者でも訪れやすい工房なのです。

生徒の作品や購入できる薩摩焼が並ぶ、1階のアトリエへ

2018年、鹿児島を舞台にした大河ドラマ「西郷どん」でも使用された貴重な壺から、箸置きやコップなど安価な物が揃い、今から制作する薩摩焼の参考にもなります。

アトリエの作品を見ていると、どんな物を作ろうか?とワクワクしてきますよ。

陶芸体験スタート!希望を伝えると、先生が丁寧に指導してくれます

玉陶山 陶芸体験

今回、陶芸初体験の友人と4人で体験してきました。まずは先生が「どんなものを焼きたいか?」と希望を聞いて用意してくださいます。一般的な「ろくろ」を使うやり方から、紐のように伸ばした粘土をぐるぐると巻きつける「紐作り」というやり方など、いろいろあります。

私たちは遠慮なしに「色をたくさん使いたい」「クマさんが焼きたい」などと、自由に注文をしますが、先生は本人の希望を尊重しつつ、作りやすいようにアドバイスをしてくれます。

何とひとりが「白薩摩と黒薩摩を合わせたい」と窯元から怒られるんじゃないかと心配になるようなことを言い出しましたが、それさえも希望を聞いてくださり、「感性が豊かですね」と褒めてくださるのです。褒めると伸びるタイプなので、ありがたい。

ご指導が的確で安心して作品に取りかかれます。筆者は、ごはん茶碗と足型の箸置きを作ることに。友人は花瓶やお猪口を作るようです。

玉陶山 陶芸体験

とうとう先生に任せる私たち。とにかく自由です。頃合いを見て、先生がお茶とお餅を用意してくださいました。休憩がてらお茶を飲みながら、他の生徒さんとの会話が弾みます。

あっという間に時間が過ぎ、それぞれ納得のいく作品が完成!

玉陶山 陶芸体験

こだわり抜いた結果、制作時間は約4時間。作品は当日持ち帰るのではなく、さらに乾燥と焼きがあるので、アトリエに作品を預けます。出来上がりは約1ヶ月後。直接取りに行けない場合は、着払いで郵送できます。

玉陶山 陶芸体験

焼き上がりがこちら。色も鮮やかで納得いく仕上がりに。このお猪口で日本酒を飲むそうです。

特には時間制限もなく、事前に予約をすればいつでも工房は空いているそうです。鹿児島を訪れた際には、ぜひとも薩摩焼の文化に気軽に触れてみてください。

 

[基本情報]
薩摩焼窯元 玉陶山
鹿児島県鹿児島市与次郎1-5-32  
099-257-5400
営業時間:10:00~18:00
定休日:第3日曜日、年末年始、お盆
駐車場:あり
http://www7a.biglobe.ne.jp/~g13/gyoku103/index.htm

※体験は事前予約がおススメです

よしだゆみ
この記事を書いた人よしだ ゆみ
食う、寝る、遊ぶが大好きな本能系。 良いものは伝えたくなる性分で、ライター、料理講師、温泉ソムリエやってます。楽しいを求めて何処へでも走るライター♪ このライターの記事一覧

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