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2025.10.06

那覇空港から30分!海沿いのまち八重瀬町のローカル旅⑥ 山の上にあるグルテンフリーの自然派カフェ「うまちーカフェ」

那覇空港から30分!海沿いのまち八重瀬町のローカル旅⑥ 山の上にあるグルテンフリーの自然派カフェ「うまちーカフェ」

こんにちは!日頃リュックと水筒をもって沖縄本島中を散歩しているライターの小鍋です。

沖縄本島南部の海沿いのまち八重瀬町(やえせちょう)のローカル旅シリーズ6回目は、八重瀬町東風平(こちんだ)字当銘(とうめ)の山の上にある「うまちーカフェ」に行ってみました。

八重瀬の絶景が見渡せる「うまちーカフェ」

2024年3月にオープンした「うまちーカフェ」があるのは、八重瀬町東風平の西部プラザ公園のハーブ体験工房内。

360度自然に囲まれ、緑いっぱいの自然好きさんにはたまらないお店です! 

店内の大きな窓からは八重瀬の青空とまちなみ。山の上にあるのでさえぎるものがなく、飽きるまで180度広がる八重瀬のローカルな風景を眺めることができます。

お店のメニューは独自に開発した「マルゲリータ風とうふチーズピザ」、「うまちー胡麻だれ冷やし麺」、「2種類のハーブが選べるフォー」など全般グルテンフリー。

沖縄のよもぎやパクチー、イタリアンパセリなどハーブがたっぷり使用されており、女性客が大半だそうですが、どのメニューも男性も大満足のたっぷりとした量。

ピザ、カレー、スペシャルのメニューには嬉しい日替わり小鉢付き。取材時はパパイヤのシークヮーサー甘酢漬け、塩と昆布で漬け込んだパパイヤの漬物、島らっきょう漬物の3種が付いていました。

フードで使用している調味料はほとんど手作りだそうで「市販の調味料はそばだしぐらいです〜」と店長の石井さんは笑顔で話します。

店内にはテーブル席、座敷、カウンター席。自然を見たい人はカウンター席、子連れさんは畳間がおすすめ!畳間には子供向けのちょっとしたオモチャや本もありますよ♪ 

畳間には電源もあるので、店内のWi-Fiとあわせてコワーキングスペースとしても利用可能。スマホを充電したり、旅の途中で写真や動画を整理することができます。

筆者はライターという職業柄、県内各地の取材前後でよく電源カフェでPC作業しており、八重瀬町内の電源カフェはかなり貴重。「うまちーカフェ」さんがコワーキングスペースと電源の提供をしているという情報を見つけた時は「八重瀬にようやく!」と大喜びで伺いました。

町内の山の上から自然を見ながらワーケーション風でPC・スマホ作業できるのは、おそらく、こちらのお店さんぐらいではないでしょうか(取材時点)。

ハーブいっぱい!ボリューミー!グルテンフリー!店長さんおすすめのメニューをご紹介

店長の石井さんがFeel OKINAWAの読者向けに真っ先にオススメしてくれたのは、カリッともちっと食感の「マルゲリータ風とうふチーズピザ980円」。 

米粉を使ったピザには自家製トマトソースをふんだんに使用しており、チーズ風の豆腐やバジル、バタフライピーの花が添えられています。花は日々変えているそうで、春先はキンレンカなどが登場するそう。

濃厚な自家製胡麻だれとラー油がたまらないのは「うまちー胡麻だれ冷やし麺980円」。

イタリアンパセリとパクチーをふんだんに使用しており、上に添えられた鶏の胸肉は低温で柔らかく調理されています。 

皿のふちにはクラッシュナッツ、フライドオニオン、ローズマリーと唐辛子が入ったハーブのラー油。パクチーとレモンの香りが食欲をそそる一品です。 

こちらのメニュー、あまりにも美味しくて筆者は即完食してしまいましたよ。側のテーブルの男性客グループも注文していたようで「大満足で帰っていきましたよ~(笑)」と石井店長。

ぷりっとした鶏肉を大ぶりな一口サイズで仕上げた「唐揚げ 680円」は、オリオンビール(小)との「昼飲みセット1,000円」も提供。車の運転手を家族、友人にお願いできる日には、ちょこっと昼のみなどいかがでしょうか? 

期間限定の「唐揚げ定食 980円」もあります。 

筆者は最初にこちらのお店に来た時、唐揚げ定食を注文。米粉であげられたカリッとした大ぶりの鶏肉の食感が今でも忘れられません♪ 

番外編はこちらの「2種類のハーブが選べるフォー980円」。

惜しくも取材時の「店長おすすめメニュー」内には上がりませんでしたが、筆者がこちらのお店で食べた中でとても美味しかったので推薦させてください! 

よもぎやパクチー、イタリアンパセリなど旬のハーブから2種類を選択でき、自家製そば出汁を使った体に優しいグルテンフリーメニュー。何より、野菜がモサっとたっぷり入っているので、ハーブをたっぷり食べることができますよ♪ 

うまちーカフェのごはんはどれもハーブがふんだんに使用されており、ハーブの苦みを感じないぐらい美味しく仕上げられています。もしもハーブを「苦い」などと敬遠していた方もきっとおいしく食べられると思います。ぜひご賞味くださいね。

食事かスイーツを注文した方はハーブティーやコーヒーが飲み放題の「ドリンクバー 500円」を300円で利用可(ドリンクバーのみの利用も可)。 

そのほか「デザート 250円〜」や、ハイビスカスやシークヮーサーを使った「ソーダ 300円」、地元八重瀬町の泡盛「南光」(各500円)など各種ドリンク、アルコールもあります!

ホテルでの晩酌やお土産にぜひ!うまちーカフェの物販コーナー

うまちーカフェは、レジ付近にお土産商品がたくさん販売されています。

オリジナル商品の「ぶっ飛びソルト 300円」や島らっきょうを使った漬物など、様々な種類のお土産が揃います。

「ぶっ飛びソルト」は塩とたっぷりのハーブを配合した自慢の自社製品。自宅に帰ってもうまちーカフェの味を楽しむことができる一品です。

商品の裏ラベルを見ると「ぶっ飛びソルト」も島らっきょう漬物もシンプルな調味料を使用。素材の旨味が引き立つよう丁寧に製造されているのがわかります。

ファンが来店するお店作り~ハーブを育てる大変さ、グルテンフリーを扱っているワケ〜

取材開始後、まもなくするとランチ客でいっぱいになった店内。接客の合間に、店長さんがインタビューに答えてくれました! 

「もともと製造工場がしたくてカフェをはじめたんです(笑)。飲食店ははじめての挑戦でしたが、製造業は私の以前からの夢だったので、回りの皆さんがたくさん後押ししてくれて。低予算でまずはできるものを提供したくて商品を作りました」。

「ウチは植物に詳しいスタッフがいますが、ハーブの収穫がうまくいかない時もあります。夏は本当にだめですね(笑)。沖縄の夏とハーブの相性が悪くて本当四苦八苦です。(だからこそ)ウチの店がふんだんにハーブを提供するのを見て『ここでしか食べられない!』と来店するハーブファンもいます。そういうお客様のためにも頑張りたいですね」。

グルテンフリーのメニューを作っている理由については「私自身お腹が弱く、元々家では焼き菓子やケーキは自分で作っていました。お店のスイーツは趣味の延長ではじめましたが、スタッフに料理上手な方がいて、メニューの提案や改良などを重ねてきました。ウチのスタッフは本当に優秀な方が多いんですよ」と話します。 

「お店は大変ディープな場所にありますが(笑)、360度緑に囲まれていて抜群のロケーションなので、私自身ひとめぼれでした。お客様には、お好きにゆっくり過ごしていただけたら嬉しいですね。私は見た目が学校の先生に似ているらしく話しかけにくい雰囲気があるらしいですが(笑)、実はゆるゆるです。お気軽に話しかけてください~」とチャーミングに目を細めます。

ベジタリアン、ヴィーガン、アレルギーの方なども「1つの食卓を囲める食事」をモットーに、食事を提供しているといううまちーカフェ。

「食べるものに困っているアレルギーの方も、パクチーファンも、車イスの方も、いろんな方が利用しやすいお店です。みなさんに少しの力添えができたら嬉しいです。お店から見る風景も、季節によって太陽の位置が変わって異なる風景が楽しめますし、お店は風水的にとてもいい場所にあるらしいですし、このロケーションの良さをぜひ味わいにいらして下さい」と石井店長は呼びかけます。

360度自然に囲まれたハーブ&グルテンフリーの自然派カフェ「うまちーカフェ」は、人里離れてぼーっとしたい方、ゆっくりとした沖縄時間を満喫したい方におすすめのカフェです。

ぜひ八重瀬ドライブの合間に、山の上からの絶景を眺めてまったりゆったりカフェタイムいかがでしょうか♪

歴史好き必見!写真で紹介する「うまちーロード」

「うまちー」という言葉が気になった読者もいるのではないでしょうか。

実は店名にもある「うまちー」とは、お店が位置する「ウマチーロード」の名前から由来しています。 

「ウマチーロード」は、お店のエリアである「字当銘(とうめ)」や周辺の小城(こぐすく)、志多伯(したはく)の共同による稲二祭(うまちー行事)の祭参道として利用されている「ウマチー道路(ロード)」にあることに由来しています。

歴史好きにはたまらない歴史道に「うまちーカフェ」はつくられています。浪漫を感じた方は、きっと同じ歴史好きですね♪ 

では、もっともっとうまちーカフェの魅力を伝えたい筆者の熱弁はここらへんで終わりにして、「ウマチーロード」を写真で紹介します!

うまちーカフェは全1.8kmの「ウマチーロード」の丁度真ん中あたり。そのため、駐車場からお店に向かう時にすぐ散歩道が左右に見えてきます。左に行くと「東門」、右に行くと「西門」へ行きます。

取材時は、とんでもなく暑いギラギラとした晴天日。途方もなく遠いウォーキングになる事を覚悟していましたが、あっけなく中央にあるウマチーロード「正門」エリアに到着。

地図を見てみると、ウマチーロードは歴史に残る道というだけでなく「自然生態散策園路」として、とても大切にされていることが判明。人が入れる部分と入れない部分があるようですので、ウマチーロードから外れて進まないように気を付けましょう。

自然が好きな筆者。草木や花や昆虫などを観察しながら進んでいくと、朱色の屋根がある東屋が見えてきました!

東屋があるエリアは「馬ンザ広場」。説明板によると「5月・6月のウマチー行事には、「ノロ(村落の神事祭祀を司る神女)が乗馬で殿(とぅん)回りをした」という場所だそうです。(殿について語ると長くなるためここでは割愛)

右を見ると「テミグラグスク(城)」。このあたりを収めていたお偉い方の城跡だったのでしょうか。テミグラグスクにはたくさんの拝所があり、こちらのグスクについては諸説あるようです。

それこそ歴史浪漫!興味がある方は歴史本などを開いてみてくださいね♪

立派な石段があるのは「小城馬場広場」。龕(がん)の年期祭の奉祝行事として旧八月十日、タカマチ棒やシダイグヮー踊りの村芝居がある「小城馬場広場」。(※龕=遺体を納めた棺箱を墓まで運ぶ神輿) 

ちょうど取材の時間は、旧盆の行事が行われる直前だったようで、車両通行止めになるところでした。

これは偶然?必然?歴史好きな筆者はこういう場面によくぶち当たります。たまらない偶然!

ウマチーロードの石畳にはたくさんの美しい階段があります。今回は時間オーバーにつきここまで。 

とても写真では伝えきれないような絶景がたくさんあって、いやもう、歴史好きの筆者は大満足の大満足!! 歴史好きさんはぜひ、うまちーカフェの利用前後にゆっくり散策してみることを激推しします! 

ただし、自然が大切にされている散策路ですのでハブなどが出没する恐れもあります。うまちーカフェの石井店長からも「複数人で行ってくださいね~」との事ですので、「帽子、日傘、日焼け止めクリーム、複数人での行動」など必須の上、どうぞ安全に、歴史のロマンを感じながら体中で自然の空気を吸ってリフレッシュしてみてください。

取材が終わるころ、夕方の穏やかな八重瀬の風景と心地よい風が筆者を見送ってくれました。 

これにて八重瀬町東風平の山の上にある「うまちーカフェ」のご紹介は終了です! 

一歩踏み込んだ沖縄のローカル風景を楽しみたい。 

沖縄のハーブ&グルテンフリーの料理を楽しんでみたい。 

自然をぼーっと眺めてゆっくりしたい。 

八重瀬の山の上から絶景を見てカフェタイムしたい。 

そんな方はぜひうまちーカフェを訪れてみてください。そして今度は「うまちーカフェ」のレポを綴るのは貴方かも。ゆっくり「うまちーカフェ」を楽しんでくださいね。  

[基本情報]うまちーカフェ 
住所/沖縄県島尻郡八重瀬町当銘282 
営業/10:30~16:00(L.O.15:30) 
定休日/土曜 
その他/駐車場約20台、禁煙、身障者用トイレ、おむつ替え台有

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この記事を書いた人小鍋 悠
沖縄出身、沖縄在住。ことば×音楽のライフワーカー。某テレビ会社とラジオ局勤務を経て、現在ライター&司会者。小さい頃はとにかく図書館が大好きで、大学ではびっしり沖縄民話の調査に当たり「取材」の原点を味わったことから、ライターへ。得意な執筆分野は「沖縄あるある」。趣味はJazzとピアノ。 このライターの記事一覧

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