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2022.01.24

見たことあるかも?!有名メーカーとのコラボからオリジナル商品まで、沖縄グッズ製作の名護市「琉球ワークス」

見たことあるかも?!有名メーカーとのコラボからオリジナル商品まで、沖縄グッズ製作の名護市「琉球ワークス」

シーサーや紅型模様など沖縄のシンボルをモチーフにした雑貨、沖縄を代表するメーカーや施設のグッズを目にしたことはありますか?

南国をイメージさせる華やかさやデザイン性の高いスタイリッシュなものもあり、カラフルですてきなものばかり。これらのグッズはどこが製作しているの!?と気になり調べてみました。

手にしたグッズの販売元情報を頼りに、訪問したのは名護市に本社がある「琉球ワークス株式会社」。

琉球ワークス

「琉球ワークス」のホームページにアクセスし実績を確認すると、オリオンビール・沖縄美ら海水族館・ブルーシール・御菓子御殿・首里城公園・琉球ゴールデンキングス・オクマプライベートビーチリゾートといった、施設や有名メーカーのグッズを手がけてきたことが分かります。

どのような経緯でグッズ製作に取り組んできたのでしょうか。代表取締役社長の岩月昭雄さんにお会いし、話を伺いました。

「沖縄美ら海水族館」のグッズ製造きっかけに会社設立

岩月社長

愛知県出身で地元企業に勤めていた岩月社長ですが、その企業がグッズを企画し製造・販売を行う会社だったとのこと。「20数年前から、沖縄美ら海水族館のグッズ製造の営業で沖縄に来ていました」と語ります。

2000年前後だった当時は全国の水族館がこぞってリニューアルをしていたころで、岩月社長が勤務していた会社がグッズを担当する機会があったそう。その実績やノウハウをもとに、新設される沖縄美ら海水族館に足しげく通って企画書を提出。しかし横のつながりを重んじる沖縄の土地柄もあり、契約にはなかなかいたらなかったとのことです。

名護イメージ

「本土の企業が沖縄でやっていくのは難しい、と言われていました。他県ではそんな風に言われるケースはありません。だからこそ提案できることがまだたくさんあると思い、踏ん張りましたよ」と笑顔を見せる岩月さん。

リニューアルした他県の水族館は客足を一気に増やしている背景を説明しつつ、沖縄にしかいない生き物にフィーチャーしたグッズ製造を推そうと工夫をこらし、百科事典のような分厚い企画書を持ち歩いて提案する日々が続いたのだそうです。

全国で事業展開をしてきた実績を生かしながら、「これまで沖縄になかったモノや売れ筋のモノを作りましょう」といくつものアイデアを届けた結果、沖縄観光の目玉である施設・沖縄美ら海水族館のグッズ製造を担当することに。今から20数年前、本土企業が大型施設の商品販売に参入するには、かなり大変だったことでしょう。グッズのアイデアやデザインだけでなく、岩月さんの情熱も加わった上でのサクセスストーリーだろうと思えるエピソードです。

名護イメージ

努力が実り、沖縄美ら海水族館のグッズの売り上げが好調な中、岩月さんの中で生まれた思いがありました。

「県外業者が大きな利益を出していることに違和感を覚えました。それで現地に還元したい思いから沖縄に子会社を作ろうということになり、2015年に設立したんです」と語る岩月さん。勤務していた愛知の会社の子会社として、琉球ワークスが誕生しました。

地元・地域との「共存共栄」をモットーに

設立当時は一人で業務をスタートしました。全国各地への出張を続けながらの運営でしたが、徐々に沖縄の現地スタッフを増やし約30人の大所帯に。本社勤務を続けていたら次期社長候補だったようですが、一念発起して沖縄へ移り住むことを決めました。

「移住した当初はカルチャーショックでいっぱいでした」と話す岩月さん。

「居酒屋で飲んでいたら、同席した人に踊りをやっているから一緒に出掛けようと誘われ、一緒に公民館に行きビールを飲んだこともありました」など朗らかなエピソードに始まり、仕事では関わりのない20年来の飲み友達がいるなどなど。出張で沖縄に来始めたころから名護市民を中心に、ウチナーンチュとの交流を大切にしてきたそうです。

親しみやすい人々と土地柄に段々と惹かれていったことが、沖縄に住む決意を固めた大きな理由だったのですね。

琉球ワークス株式会社

2018年には親会社の出資を解消し、岩月さん自身が経営する「琉球ワークス株式会社」として新たなスタートを切りました。

地元の人たちと触れ合い、地域の空気感を大切にする岩月さんのモットーは「共存共栄」。「グローバルになるためにはまずは地元から、と考えています」と語ります。その思いはそのまま社風となり、前社で培ったグッズ開発の実績も生かしながら次々と商品化を進めます。

沖縄テイストあふれる魅力的なグッズ

地元にこだわる「琉球ワークス」のグッズの数々を紹介しましょう。おみやげにオススメです!

BLUE SEAL/ブルーシール

BLUE SEAL/ブルーシール

南の島で常夏イメージのある沖縄で食べたいスイーツといえば、アイスクリーム。そして沖縄のアイスクリーム・ブランドといえばブルーシールです! 品数豊富なグッズはトロピカル感がありポップ。

BLUE SEAL/ブルーシール

Tシャツやタオルなど旅行中に使える物から、クリアファイルやボールペンなどの文具類もあり。自分用に購入する人も多いようです。おみやげとしても幅広い層の人に喜んでもらえそうですね。

オリオンビール

オリオンビール

沖縄のビールメーカーとしておなじみのオリオンビールのグッズも盛りだくさんです。Tシャツにタオル、ショッピングバッグはオリオンのロゴが目を引きおしゃれです。

オリオンビール

ビール好きの方は、グラスやタンブラーがおすすめ! 注いで飲むオリオンビールの味は格別なはずです。

シーサーシリーズ

シーサーシリーズ

シーサーシリーズ

愛らしさたっぷりのシーサーを沖縄のおみやげに。お茶碗やお箸などの食器類、シールやスタンプの文具系などお子さま向けのグッズも豊富に展開しています。

他にもジンベイザメなど海のなかまシリーズ、実用的なコースターやミニタオルなど沖縄を感じるオリジナルグッズの数々も気になるところです。ここで紹介したのは一部ですので、沖縄にお越しの際にお気に入りのグッズをぜひ探してみてください。県内各地のおみやげ店などで購入できます。

Nago Grocery Store

地域に根ざした商売のあり方にこだわり、地元の名護に愛されながら成長を続ける「琉球ワークス」。グッズの製造を手掛けるだけではなく、工芸品や特選品のセレクトショップ「Nago Grocery Store(ナゴグローサリーストア)」も運営しています。名護市から沖縄のカルチャーを発信する企業として、今後も注目したいと思います。

[基本情報]琉球ワークス株式会社
住所:沖縄県名護市大東1-1-7 2F
電話:0980-43-5191
<公式サイト> http://ryukyuworks.com
<Amazon「名護商店オンライン」>
https://www.amazon.co.jp/s?me=A31QWGVJI2XZ1F&marketplaceID=A1VC38T7YXB528

●執筆協力:Shotaro
●撮影・編集:饒波貴子

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この記事を書いた人饒波 貴子
那覇市出身・在住。OL生活、週刊レキオ編集室勤務を経て、フリーライターに。現在は沖縄のエンターテインメントおよび店舗紹介を中心に取材・執筆。ウェブマガジン「琉球新報Style」、雑誌「porte」ほかで執筆中。 このライターの記事一覧

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