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観光

2019.07.24

沖縄県営の名護城公園が広〜い!遊具で遊び、史跡に触れて、カフェと展望台から名護市内を一望

名護城公園

名護城と書いて「なんぐすく」と読む。沖縄自動車道の終点・許田ICで下車すると、その一体が名護市です。沖縄本島北部では最もにぎやかな街。と同時に、海と山に囲まれた市街地には昔ながらのローカルスポットもあり、昭和レトロな雰囲気を残しています。

2019年に入り、急に名護市の町並みに興味を持ち始めた、二拠点生活フリーライター・編集者みやねえ(@miya_nee3)です。先日、名護の町並みフォトウォークをして、さらにハマっています。

名護城公園看板

名護市の公認キャラクター「名護親方」の案内看板。名護城公園が車で移動するほど敷地が広い!?と聞いて無性に気になりました。

車で移動できる公園なんて、沖縄では初耳!!

しかも沖縄県営の公園だったとは…。名護岳一帯の麓に広がる名護城公園は、なだらかに起伏した森の中に12カ所のゾーンを設けた、大人も子供も楽しめる自然豊かな公園です。

名護城公園マップ

敷地内への入り口は、北口と南口の2カ所。園内マップでは、A〜KとP(パーキングエリア)の12個のゾーンにわかれ、アルファベット順には並んでいない摩訶不思議なマップを凝視してみる。後から増設したスペースがあるのか、その真意をそのうち確認してみたい…。

ここは、一般的な公園とは何かが違う。そう感じたのは、実際に名護城公園を散策してみると、時折、御嶽や拝所などの聖域に遭遇したからです。

子供たちの遊び場でありながら聖域を持ち、沖縄の風習や歴史が刻まれた公園。名護城跡や名護神社などの史跡が残り、1月中旬から桜の名所になります。そんな名護城公園の快適な遊び場や特徴を、ひたすらに主観で紹介していきましょう!

冬の桜が見頃!名護城跡や名護神社が近い「南口」

南口

オリオンビール工場からほど近く、幸地川沿いを走行すると「名護城公園 南口」の駐車場が現れます。驚いたのが、10台程度で満車になるわりと狭めな駐車場。車で移動できる公園であることや、ゾーンごとに駐車場を完備しているため、南口の駐車場が小さいのです。

赤い矢印の方向に車で進みますよ。おっとその前に…!!

名護神社

駐車場奥の階段を上ると名護神社へと続き、ここは1月中旬から桜が咲き乱れる階段、つまりは桜の名所となる場所です。

1. 水辺・体験エリア/Iゾーン「せせらぎ広場」

せせらぎ広場

南口から入ると最初に現れるのが、Iゾーンの「せせらぎ広場」です。

炎天下が続く中、水量が少なくやや干し上がってましたが、敷き詰められた芝生と木陰、キレイな東屋が心地良い。小さな子供を遊ばせるには、目が行き届きやすい広さですね。

東屋

2. 歴史自然エリア/Fゾーン「名護城跡」

車で移動する途中、名護市内を一望する景色に出会います。左に東シナ海、右に本部半島の山、中央に名護の町並みを見下ろす爽快な風景。

護の町並みを見下ろす爽快な風景

いやあ、眺め最高っ!

じりじりと照りつける強い日差しの中、汗だくになりながらもこの爽快な景色を見て、不思議と心が洗われる感覚を抱きます。

鳥居

車で走行中、道路の左側に鳥居、右側には上り階段を発見。

階段を上がっていくと名護神社へ。この階段は、南口の駐車場から続いています。

階段

さほど段数は多くなさそうだと思った階段が、暑さのせいでしんどくて息ぜいぜい…。

ふう〜上まで来たぞう!

目の前には、再び鳥居が出現し…

名護神社の拝殿

その奥に、名護神社の拝殿がありました。

この拝殿の裏側にはご本殿と参道が続き、散策路を登っていくと名護城跡にたどり着くとか。その事実をあとから知り、くぅーここまで来ておいて残念!と思ったものの、拝殿の周辺は、足を踏み入れるのを躊躇するくらいに青々とした木々や草がうっそうと茂り、ちょっとした密林のような状態です。

この先にFゾーンの「名護城跡」があったようですね。奥へと進む方は、どうぞお気をつけて…。参拝をして階段を下り始めると、再び名護市内の爽快な景色が広がっていました。

3. 名護岳のトレッキングコース!Eゾーン「名護青少年の家」

名護青少年の家

ここから名護岳のトレッキングコースに通じていると聞いて、Eゾーンの「名護青少年の家」まで来てみると、施設の裏側から名護岳の登山道へと通じているようです。

案内板

施設が指定する利用対象者であれば、大人子供関係なく、施設やキャンプ場を利用可能とのこと。事前予約が必要なため、気になる人は電話で要確認!驚きの価格で宿泊もできますよ。

4.球技に最適!ハイキングエリア/Jゾーン「ガンジュー広場」

ガンジュー広場

ガンジュー広場がとにかく広い。Jゾーンの「ガンジュー広場」を利用するならば、広いグランドを必要とする球技全般に向いています。あとあと…ピクニックにも良さそう!

遠くに遊具が見えたと思ったら、フィットネスのジムで見かけるような大人がトレーニングする健康器具類。Jゾーンの「ガンジュー広場」奥に自然散策路の入り口を見つけました。

5. ハブに注意!?Gゾーン「自然散策路(しいのみの森)」

ハブに注意

「ハブに注意」と注意書き。これを見てこの先に進める人はいるのでしょうか?

Gゾーンの「自然散策路(しいのみの森)」の入り口を進むと、自然観察園を通り抜けて、天上展望台まで続いています。この階段を見て、困難な道のりを勝手に想像してしまったのですが…(名護神社のように)真実はいかに…!?

6. 遊具の宝庫!レクリエーション広場/Bゾーン「ウーマク広場」

ウーマク広場

ここは子供たちが遊べる遊具だらけ!やっと公園らしい公園に来ました。Bゾーンの「ウーマク広場」は、まさに「ザ・公園!」な親子で楽しめる快適な場所。

ウーマク広場

遊具の多さと休憩所の東屋、ドリンクの自動販売機やトイレも近くにあって便利この上なし。平日に行ったためか、誰もいません。しかも暑かったし!

ローラー滑り台

長い長〜いローラー滑り台があったり、ターザンロープの遊具まで。

「ウーマク広場」から少し下ると、吊橋が見えます。橋の袂まで行き、さらに進むと「ノッポ椰子広場」に通じているらしく、私はうっかりして素通り。(やってもうた…)

さくらの橋

全長約100メートルの「さくらの橋」という吊り橋。橋の中央まで歩いて下を覗き込むも、樹木が豪快に茂っていて全く川が見えません。そして来た道を戻ってしまう失態。

この先に、ノッポ椰子の広場があったのに…。

7. ウーマク広場から近い!レクリエーション広場/Aゾーン「ノッポ椰子の広場」

ノッポ椰子広場

南口から入って名護神社の階段を通過後、すぐに「ノッポ椰子広場」の看板を目にします。

駐車場に車を止めて階段を降りると、そこはピクニック広場。その先100メートルほど歩くと、視界が開けた椰子並木のノッポ椰子広場に行けたみたいです。み、みたい…?

ピクニック広場の先に、沖縄の御嶽という拝所と茂る樹木に阻まれて、うわちょっと怖い…と引き下がりました。つまり、ノッポ椰子広場に行けなかったのです。が、それは正解でした。

ノッポ椰子広場に行くならば、俄然、ウーマク広場からのほうが近いんですよね。看板に惑わされないでください。

8. レクリエーション広場/Kゾーン「イジョーバル公園」

名護城公園を全制覇しようと張り切って行ったものの、やらかしました。気づけば、Kゾーンの「イジョーバル公園」を丸っと通過していたのです。

それもそのはず!調べたところ、車で行くには一度公園の敷地を出て回り込まなければ、イジョーバル公園の駐車場にたどり着かない仕様。やられました…。

名護城公園は侮れませんね!大樹を模した滑り台と古びた東屋、バスケットのハーフコートがあるようです。

9. 花木鑑賞エリア/Hゾーン「太陽の丘広場」

白鳥の日時計と2体のシーサー

白鳥の日時計と2体のシーサー。休憩所となる瓦屋根の東屋は風通しが良く、高台でさえぎるものがなく、すこぶる気持ちがいいんです。湿気と気温は高いですけども…。

Hゾーンの「太陽の丘広場」付近も、1月中旬頃から桜の名所になるのです。

10.花木鑑賞エリア/Dゾーン「さくらの園」

さくらの園

最もお勧めしたい絶景スポットがこちら!

天上展望台に向けて山道を上がっていくと、急に視界が開けて眼下の絶景が顔を出します。ここは、Dゾーンの「さくらの園」。駐車場がないため、道が広めに取られていて駐停車できます。

名護城公園で最も絶景を一望できる場所

なんだこの絶景!と、わくわく指数が一気に急上昇。名護城公園で最も絶景を一望できる場所です。きれいな海の写真を撮るなら、順光の午前中に訪れてみてください。

11.花木鑑賞エリア/Cゾーン「管理事務所」/なかゆくい広場/ビジターセンター

ビジターセンター

Cゾーンの「管理事務所」には、なかゆくい広場と2階建てのビジターセンターSubaco、トイレは右側の白い建物です。誰でも無料で利用できるビジターセンターは、1階に小さなカフェ、2階に休憩室があります。

ビジターセンターSubaco

飲食の持ち込みが自由という太っ腹さ。クーラーが効いた室内は気持ちよく、快晴ならば窓越しに見える景色に感動しますよ。

なぜならば…

まるで絵画のようだから。

涼んで、素晴らしい景色を眺めて。さほど施設内は広くありませんが、ビジターセンターSubaco良き!ここでひと休憩してみてください。

沖縄本島北部の名護城公園へ!山と海を眺望するカフェ「ビジターセンターSubaco」

12. Pゾーン「パーキングエリア」/天上広場/天上展望台

パーキングエリア

ラストに紹介するのは、天上広場こと、Pゾーンの「パーキングエリア」です。駐車場の奥に見える天上展望台名護岳の登山道入り口があるのです。

天上展望台

3階建ての天上展望台。もう見るからに、良さげ!な気配しかしません。階段を上ると風通しが良すぎて、帽子が飛ぶわ、清々しいほどに愉快な展望台でした。

展望台

逆光で全く景色写らず。3階からの眺めよ…。お弁当持参でのんびりしたい。かなり暑かったけれど…。午前中、順光の時間帯に来ればキレイな写真が撮れますね。

登山道入り口

展望台の下、名護岳の登山道入り口を発見すると、車で通行できそうな道もあった!

しかし、よく見るとその先の道が急に細くなっていて、もし万が一、行き止まりだったらバックで来た道を戻るのかと想像しただけで冷や汗もの。危ない…危ない。うかつに山道に入ると、ドキッとする心臓に悪い瞬間がありますからね。

最終地点の北口

そして、やっとこさ最終地点の北口へ。近くに車3〜4台が駐車できるスペースあり。

広かった…。とにかく想像以上に広い名護城公園でした。

 

特徴をザッとまとめると、各広場に駐車場とトイレ、ドリンクの自動販売機が設置されていて、その点は全く問題ありません。が、しかし、自動販売機を発見したときにドリンクの購入をお勧めします。ここ大事!テストに出ますよ〜

特に夏場は熱中症対策が必要ですから、あとでと言わず、自販機を発見したら即購入。その後に備えてください。今回、何も持たずに名護神社の階段を上って「水、水をくれ…」と脱水症状気味。また、強風時にもご注意ください。いろいろと飛ぶので。そうそう、ハブにもですね。

沖縄本島北部まで来たなら、大人も子供も楽しめる名護城公園でレッツエンジョイ!!

名護城公園

【基本情報】名護城公園(なんぐすくこうえん)
住所:沖縄県名護市名護5511
電話:0980-52-7434

みやねえ
この記事を書いた人みやねえ
埼玉出身、沖縄移住組。二拠点生活(沖縄と埼玉)で活動するフリーライター・編集者。2015年からWebライティング「みやねえ講座」を開催し、「#ライター交流会 in 沖縄」を企画・運営。2018年、沖縄のライターコミュニティ「OKINAWA GRIT」を立ち上げ。エッセイ、インタビュー、イベントレポート、Webコンテンツの企画・執筆・編集を得意とする。 このライターの記事一覧

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