食事
2019.06.21
そのスープに店主の生き様を込めて まいにち食べても「美味い!」沖縄そばを 読谷村のまいにち食堂
ここは沖縄県中部の読谷村。ドライブ中の道沿いに小さな看板を見つけたのが、このお店に行くきっかけでした。細い道の先に見えてきたのは、アパートの一角でひっそりと営業する沖縄そば屋さん「まいにち食堂」。
外も中もカラフルでオシャレ。カフェと間違えてしまいそうなこのお店を営むのは、若い頃に沖縄そばにどハマりして以来「人生の最後に食べたいと思えるほど美味しい沖縄そば」を探求しているという伊波さん。
「正直、自分のために沖縄そばを作っています。だから手抜きなんて一切できないですよね」味にこだわるあまり、今ではスープを仕込むために朝の3時から厨房に立っているんだとか。食材の分量や油分、糖度などを正確に記しながら今でも色々チャレンジしていて、理想のスープができなかった時には、お店を閉めちゃったことも何度かあったそう。
「自分の味覚が変わらないよう、亜鉛などのサプリメントを摂ったり、1日に飲む水の量も決めてたりしています。沖縄そばのための人生って感じですね」そこまでストイックに追求する、芸術品並みの沖縄そばを味わってみてください!
お店は那覇空港を出発してから約1時間くらいの場所。看板を目印に曲がると、その奥にマンションが見えてきます。「まいにち食堂」はそのマンションの1階にあります。
「ダサいと思うものはとにかく省いた」という店内。カラフルな椅子にライト、店主のセンスが光る小物類。温もり溢れる店内は、まるでオシャレなカフェのよう。「小さい子にもうちの料理を食べて、本当の沖縄そばの味を知ってほしい」と店主。子連れのお母さんが来店してもゆっくり過ごせるように、席の間のスペースを十分に確保し、キッズスペースも用意しています。
出てきた瞬間にアーサの香りがふわ〜っと漂ってくるのは、店主イチオシの「生アーサまいにち食堂そばセット1,090円(税込)」。生アーサの香りを邪魔しないように、お肉は炙って臭みを取っています。生アーサはうまみが強すぎて沖縄そばとは合わせづらいらしいのですが、この繊細なあっさりスープとの相性はバッチリです。世界一美味しいと噂のジューシーと一緒に召し上がれ。
そばの味を変えてみたいと思ったら、テーブルの上にあるこのフーチバーや山椒など7種のスパイスをブレンドした「緑の七味」を使ってみましょう。フーチバーのさわやかな苦みと香りで、そばやジューシーの味わいがガラリと変わります。600円(税込)で販売もしています。
こちらは「二十時間水出ししたアイスコーヒー」。「炭火焙煎工房 琉球ワールド」のコーヒー豆を店内で挽いて水出ししています。雑味のない軽やかな苦みと香り、綺麗なこの色。手をかけた新鮮な豆だからこそ抽出できる1杯です。取材中に琉球ワールド代表の具志堅さんもいらしてました。店主の伊波さんを通じて豆を購入することもできるそうですよ。
店主 伊波 和晃 いは かずあき
沖縄県沖縄市出身。学生の頃に勤めていた沖縄そば屋でマネジメントの重要性を知り、大手飲食店で8年間店舗管理の仕事に携わる。その経験を生かして、清潔でオシャレなお店と、「美味しい沖縄そばと言えばここだよね」と地元の人に言ってもらえるような料理を作っています。
その他メニュー:軟骨ソーキそば730円、塩三枚肉そば730円、三枚肉そば730円、ゆし豆腐そば700円、アーサそば700円 (一例、税込)
[基本情報]まいにち食堂
住所:沖縄県中頭郡読谷村喜名390
営業時間:11:30〜16:00(L.O.15:00、売り切れ次第終了)
電話:098-958-7250
定休日:水曜
駐車場:あり
クレジットカード:不可
煙草:禁煙
Keyword: