観光
2019.06.04
ページをめくる、ドキドキする ここは絵本の世界への入り口 名護市「ちいさな絵本屋Polaris」
みなさんは、小さい頃に読んだ絵本を覚えていますか。素朴な絵とささやかな文章の中から、勇気や笑顔をもらって、時にはこわーいおはなしに震え上がったり。
そんな絵本に、大人になってもう一度触れてみたいと思い訪れたのが、沖縄県の北部、名護市屋部にある「ちいさな絵本屋Polaris」。お店の名前にもある通り、よく探さないと見つからないくらい小さなお店です。
「秘密基地みたいなお店でしょう、ふと思いついた時に来たくなるような」と語ってくれたのは、オーナーの上原さん。名護市では小中学校での絵本の読み聞かせが盛んらしく、そんな活動がずっと続いていけばという思いでこのお店を始めたんだそう。「あまり数はないんですけどね」それでも、地元のママさんたちの意見を取り入れながら上原さんが厳選した絵本が、この小さな絵本屋さんに詰まっています。
「無料で貸し出ししている絵本もあるので、絵本を読みに来るだけでも大歓迎ですよ」そんな上原さんの言葉に甘えて、ゆっくり絵本を読んで帰ることもできます。
場所は名護市屋部、国道449号線にある屋部のバス停を曲がった小道の先にお店があります。屋部親水公園を目印にすると分かりやすいですね。絵本の中にも出てきそうなこのステキなお店は、名護市で活動するHIGE PRODUCTIONが設計・建築したそうですよ。
小さなお店の中には、魅力溢れる表紙の絵本たちが行儀良く並んでいます。その数は約300冊。無料貸し出ししている絵本も100冊ほどあるので、親子で来店したら、心地いい風が吹くお庭でゆっくり読み聞かせしてみるのもいいですね。
オーナーの上原さんは名護市で活動する「音楽と絵本のBOKETTO」のメンバーでもあります。音楽に合わせた絵本の読み聞かせが、子どもたちに大人気なんですって。学校での読み聞かせのほか、名護市のイベントにも出演することがあるそうですよ。
BOKETTO イベント情報
(現在は終了しています)
cinema daycamp2019年の7月21日(日)にホテルゆがふいんおきなわにて「cinema daycamp」が開催されます。「沖縄を違う角度から見ることで、新しい魅力に気付いて欲しい」と上原さん。名護市を舞台にした映画を中心に、約6作品のショートムービーを上映する予定です。また、子どもたちが作った映画も上映。「この映画作りを通して、いつか名護市から世界に羽ばたく映画監督や俳優が生まれるといいな」とおっしゃってくれました。
秋の夕暮れブックピクニック11月には絵本のイベントも開催。名護市を中心に活躍する絵本の読み聞かせの団体が多数参加し、工夫を凝らした演出で子どもだけじゃなく大人までワクワクさせてくれるそう。もちろんBOKETTOも出演するそうですよ。古本市やさをり織り体験などのワークショップも。
上原 尚子 うえはら なおこ
1974年沖縄県名護市生まれ。長年演劇をされていたが、息子さんに絵本の読み聞かせをしたのをきっかけに絵本の魅力に気付き、「ちいさな絵本屋Polaris」をオープンさせる。演劇の経験を生かし、映画製作や絵本の読み聞かせ、それにちなんだ催し物の企画をしている。趣味はご自身がメンバーの「BOKETTO」での活動。
[基本情報]ちいさな絵本屋 Polaris
住所:沖縄県名護市屋部37
営業時間:10:00〜17:00
電話:080-6485-3739
定休日:水・金・日曜
駐車場:あり
クレジットカード:不可
煙草:禁煙
https://picturebook-polaris.amebaownd.com/
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