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食事

2019.02.22

沖縄文化を感じるAランチ、タコライスは常連スタイルで!気取らずに味わいたい名護市辺野古の「イタリアンレストラン」

イタリアンレストラン外観

のんびりした集落でありながら、その風景の中にアメリカ文化の影響も感じられる名護市辺野古のアップルタウン。沖縄ではよく見かけるのどかな町並みの中に、独特の存在感でたたずむレストランがあります。

大きく書かれた「イタリアンレストラン」の店名とは裏腹にギャップのある外観と、少しばかり色あせたPIZZAとTACOSの文字。この場所で歴史を重ねてきたであろうその風貌に想像をかきたてられ、店内へと入りました。

レストラン?食堂?呼び方にはこだわらずに味のある風景を楽しみたい

イタリアンレストラン内観

「イタリアンレストラン」の扉を開けると、そこには沖縄でよく見かける食堂の風景。4人がけのテーブル席が2つに座敷席、カウンターに椅子が3席並んでいます。広々とした明るい店内で、優しそうなお母さんが迎えてくれました。

清潔に整えられた卓上を見てほっとします。年季が入っているテーブルなだけに、長年親しまれてきた感じが伝わります。

気になるイタリアン料理は?ブレックファストにステーキ、中華、メキシカンまで豊富なメニュー

イタリアンレストランのメニュー

青い表紙のメニューを開くと、ブレックファーストの玉子料理から、ステーキ、中華料理にメキシカン料理と多国籍なメニューが並びます。それぞれ種類も豊富。店名から期待したイタリアンのメニューは、残念ながらいまは提供していないとのこと。

PIZZA TACOSの文字

以前、唯一のイタリアン料理として提供していた手作りピザは、好評だったけれど仕込みが大変だったとお母さんが話してくれました。

現在、キッチンを担当するご主人の両親から「イタリアンレストラン」を引き継ぎ、時代ごとにメニューを変えながら今は金額の記載があるメニューのみを提供しています。先代が営んでいた時代から考えると、創業してからもう半世紀近くになるんじゃない?と長い歴史をさらりと教えてくれました。

現在の人気メニューは、日本料理のカテゴリにあるA・B・Cのランチ。「ランチ」との名称がついていますが、オールタイム注文可能です。沖縄の食堂では馴染みのある「ランチ」文化。フライやライス、スープなどをセットにしたいわゆる洋食プレートで、大体金額の高い順からAランチ・Bランチ・Cランチとなります。

Aランチ

「Aランチ」のラインナップはこちら。

スープ・サラダ・ライスに、エビフライ・ハンバーグ・フライ2種類・フライドポテトなどの惣菜に、デザートのパイナップル付き。1200円のプレートは、かなり食べ応えがありました。

「Bランチ」は、上記のセットからエビフライを外した1000円のプレートランチ。「Cランチ」は、さらに軽めの食事がしたい人向き。スープ・サラダ・ライスにハム・卵焼き・トンカツ・フライドポテトがのって700円です。

一見、「日本料理」のカテゴリから想像する和食とはかけ離れたメニューですが、アメリカの影響を受けてきた沖縄の食文化の中で、ステーキなどと並んで県民に親しまれてきた洋食が「Aランチ・Bランチ・Cランチ」です。

外国人ファンもいる!タコライスには、手作りハットソースをかけるのが常連スタイル

タコライス

イタリアンレストランのタコライスは、まずご飯にチーズをのせ、その上にひき肉とキャベツを炒めた具材がのっています。レタスだと水っぽくなるため、歯応えのいいキャベツが一番良さそうだと思い、試行錯誤の末、このオリジナルレシピにたどり着いたとお母さんが教えてくれました。

タコライス

この味に惚れ込んだ在沖アメリカ軍のお客さんが、帰国後に自分で作れるようになりたいと何度もお店に通いレシピを覚えていったんだとか。

ハットソースかける?とお母さんに聞かれ、ハットソースという初耳の単語にそれは何かと尋ねたら、手作りのホットソース(Hot Sauce)のことでした。なるほど。外国人が多く住むエリアでは、ちょっとした英単語もネイティブに近い発音で話しています。

オリジナルホットソース

この手作りソースやマヨネーズをかけて食べるのが常連さんの食べ方だとか。濃いめの味付けのタコライスに、爽やかな辛さのソースがよく合います。

豊富なメニューをお持ち帰りできる!手のひらサイズのチーズバーガー400円

手のひらサイズのチーズバーガ

ご近所さんがよくテイクアウトを利用するらしく、事前に電話で注文していたメニューを持ち帰るお客様の姿も見かけました。

Aランチとタコライスでお腹いっぱいになりながら、他のメニューも食べてみたくてハンバーガーの中で一番人気のチーズバーガーをテイクアウト。ずっと変わらない味を提供し続けているチーズバーガーの値段は、手のひらを覆うほどの大きなサイズで400円です。手作りハンバーグにチーズとマヨネーズだけの味つけは懐かしい味がしました。

メインストリート

イタリアンレストランが位置する通りは、その昔、辺野古集落では飲食店が立ち並ぶメインストリートだったそう。ずっと気になっていた店名の由来は、この店舗を譲り受けた時からすでに「イタリアンレストラン」という看板になっていて、そのまま変えずにいるのだとか。

独特の存在感を放ちながら、のんびりした辺野古集落の雰囲気にも溶け込んだ「イタリアンレストラン」は、気どらずに味わえる「町の食堂」でした。

 

[基本情報]イタリアンレストラン
住所:名護市字辺野古355-2
電話:0980-55-2143
営業時間:11:00頃〜13:30頃、17:00頃〜20:00頃
定休日:火曜日(都合で変わります)
駐車場:なし

この記事を書いた人いね [Feel沖縄 編集部]
奄美大島生まれ。10年ほどまえに沖縄に来ました。 おもに那覇で過ごしているので、石垣島で満天の星空を見るのがいまの目標。 このライターの記事一覧

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