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2021.06.17

衝撃的な海の色に絶景の宝庫!地球の鼓動を感じる硫黄島(1)

衝撃的な海の色に絶景の宝庫!地球の鼓動を感じる硫黄島(1)

みなさん、硫黄島という島をご存じですか?

硫黄島と聞くと、伊豆諸島の南の先にある無人島であり、自衛隊基地がある硫黄島(いおうとう)を思い浮かべる方は多いと思います。

ですが、鹿児島県にも種子島の西に浮かぶ硫黄島(いおうじま)があって、東京都の硫黄島と区別するために「薩摩硫黄島」と呼ばれることもあります。

硫黄島は、コンパクトな中にいろいろな景色が詰め込まれた、まさに絶景の宝庫。数々の離島を巡ってきたわたしの中でもイチオシの島です。離島マニアや温泉マニアの方にも人気の島ながら、一般の方にはまだ馴染みのない硫黄島を今回ご紹介します。

(*2021年6月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、観光目的での来島は自粛を要請されています。

鹿児島県の「硫黄島」とはどんな島?

硫黄島マップ

薩摩半島の最南端から南へ約40km、鹿児島港からフェリーで4時間。竹島、硫黄島、黒島の三つの島からなる三島村という村にあり、61世帯126人が住む小さな島です。

約7300年前の超大規模噴火で出来たカルデラの淵の部分に位置しており、なんと今も元気に噴煙を上げています。歴史的に見ると、出来立てホヤホヤの新しい活火山の島です。

以前は島の名前にある通り硫黄を産出することで栄えていましたが、今は閉鉱。現在は畜産が主な産業です。

俊寛が船を追う姿の像

歌舞伎の演目としても有名な「俊寛(しゅんかん)」。

平安時代末期、平清盛への謀略を企てた僧の俊寛らが清盛によって島流しにされた話で、その俊寛らが流された薩摩国の「鬼界ヶ島(きかいがしま)」は、硫黄島であったと言われています。

硫黄島港を臨む公園には一人島に取り残された俊寛が船を追う姿の像が立っています。

ジオパークを勉強してから行くと数倍楽しい

ジオパークを勉強してから行くと数倍楽しい

硫黄島は「三島村・鬼界カルデラ ジオパーク」という日本ジオパークに認定されています。

「ジオ」は地球、「パーク」は公園、つまり地球のことを知る地質学的に貴重な場所なのです。風景として見るだけでなく、地球のしくみやそこに生育する動植物、そしてそこでの人びとの暮らしという視点で見ると、数倍楽しめます。

硫黄島は世界でも滅多にない特殊なフィールド。事前にジオパークのことを勉強してから行くと、地形や地層の見方、噴出物の見方が変わってとてもいいですよ。

硫黄島へのアクセス方法

硫黄島への行き方は二通り。

鹿児島港からのフェリーか、鹿児島空港からのセスナ機です。

フェリーは片道3,660円、セスナは片道30,000円で乗客は3名までなので、通常はフェリーの利用がおススメ。(2021年5月現在)

波の穏やかな錦江湾の中を2時間クルーズし、そこから竹島を経て硫黄島までさらに2時間。錦江湾の中は全然揺れないので、とても快適。意外と近く感じます。

フェリー「みしま」

フェリー「みしま」は、令和2年5月にできたばかりのピカピカの新造船。ファミリー向けの部屋や授乳室、キッズルーム、セミナー室もあって、明るく綺麗で快適な船内です。

ラウンジには電子レンジや自販機、お湯などもあります。

船内は無料のWiFiが飛んでいるので、ネットにつないで仕事をしている方もいました。

ブルーじゃない?!海の色にびっくり!

島がまるごと火山の硫黄島

海の真ん中にいきなり突き出る火山。煙を噴く何とも荒々しい岩肌は、まるでSF映画の世界。これが、島がまるごと火山の硫黄島。

島に近づいてくると、何やら海の色が違います

島に近づいてくると、何やら海の色が違います。岸に近づくほど海の色が白っぽくなっています。

これは、湧きだした温泉水が流れ込み、その成分が海水と反応して色が白く変化したものです。

さらに港に近づくと、港内の海水は真っ茶色!

さらに港に近づくと、港内の海水は真っ茶色!これは衝撃的でした。

この色は鉄分の多い海底温泉水が海水と混じって反応したもの。青い海水と茶色の海水の境界線は意外とはっきりとしていました。

潮の流れや風によって、色の広がり方は毎日変わるとのこと。こんな色をしていても、魚は生きているそうです。

島に溶け込んだ異国文化!ジャンベ&アフリカンダンスでお出迎え

恒例のジャンベ&アフリカンダンスでお出迎え

フェリーが入港すると、島の人たちがジャンベとアフリカンダンスで大歓迎!

ジャンベの世界的奏者であるママディ・ケイタさんが1994年に硫黄島を訪れ、島の人たちにジャンベを教えたことから、ジャンベが島の生活に溶け込み、受け継がれています。

2021年5月現在、フェリーの入出港時のジャンベとアフリカンダンスは、硫黄島学園の子どもたちと先生が土日のみ行なっているそうです。

島を闊歩するのは、なんと野生の孔雀!!

集落内の巨大なガジュマル

硫黄島には集落が一つだけ。ブラブラ散歩してみると、色々な発見がありました。

集落内の巨大なガジュマルから生命力を感じていると「クオーン!!プウー!」というおもちゃのラッパのような音が!何度も聞こえてくるので、そちらに行ってみました。

野生の孔雀

道を歩いていたのは、なんと孔雀

以前、島にあったリゾート施設で飼っていた孔雀が野生化して、島のアチコチにいるそうです。

野生の孔雀

普通に集落内の道・草原・校庭を闊歩していました。現在は30羽ほどいるそうです。

白い孔雀を見つけると、いいことがあるそうですよ。

衝撃的な海の色に絶景の宝庫!地球の鼓動を感じる硫黄島(2)」に続きます。

[基本情報]
三島村公式サイト
http://mishimamura.com/

フェリーみしま
http://mishimamura.com/ferry/

勝朝子
この記事を書いた人勝 朝子
東京出身。2012年から奄美大島と神奈川県湘南エリアとの二拠点居住。 奄美の自然・文化・人が大好きな私には、島は日々発見の宝庫!隅々まで探索中です! このライターの記事一覧

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