お湯があればすぐにでも浸かりたい！温泉ソムリエの資格を持つライターの吉田です。筆者が以前から気になっていた温泉。それは鹿児島県いちき串木野市にある「くしき野白浜温泉みすまるの湯」と「市来ふれあい温泉」です。

いちき串木野市は東シナ海に面した場所に位置し、マグロ漁船在数日本一を誇る町。絶景を眺めながら歩くイベント「鑑真の道歩き」も行われています。これは絶景を眺めながらの入浴が期待できます！が、筆者が今回ご紹介したいポイントは館内のコーヒースタンド。入浴後のコーヒー牛乳は聞いたことがあるけれど、風呂上がりに飲める本格的なコーヒーはひと味違う予感！

今回は「温泉とコーヒー」にスポットを当てたいと思います。

開放感あふれる「SHIRAHAMA COFFEE STAND」（くしき野温泉みすまるの湯）

くしき野白浜温泉内にある「SHIRAHAMA COFFEE STAND」。魅力はなんといっても目の前に広がる海の開放感です。

外スペースのハンバーガーショップ、釜焼きピザはアメリカンな雰囲気。夜にはイベントが行われ、BBQもできます。汗をかいたら温泉に入り、お腹が空いたらハンバーガーに食らいつく。そして湯上りに海を眺めながら本格的なコーヒーを飲めるなんて、なかなかできない贅沢です。

アメリカで学んだセンスが開花！老若男女問わず楽しめる場所

そのセンスを発揮したオーナー冨永さんにお話を伺いました。冨永さんは地元いちき串木野市を離れ、東京〜アメリカに在住中に有名ホテルやカフェで働いていた経験を生かしました。

実家のくしき野温泉みす丸の湯を継いだのをキッカケにこのスタイルに変えたそうです。「初めは『そんな施設は流行らないよ。』と反対を受けましたが・・・形にして実際に利用してもらって、やっと伝わりました。今では年配者から若者にも喜んで頂いています。」

国を超えて、コーヒーを好むヨーロッパ系の観光客からも評判が良いようです。

浅煎り豆とイタリア製のエスプレッソマシンで淹れるコーヒーは、アイスはもちろん、湯上りでもホットでいけるほどさっぱりとした飲み口です。全国大会で入賞の腕前を持つバリスタが入れるカフェラテもおススメ。

「皆さん、温泉とコーヒーの組み合わせに驚かれますが、僕にとっては特別感はないんです。」

冨永さんのセンスを確かめに、ぜひ訪れてほしいコーヒースタンドです。

［基本情報］SHIRAHAMA COFFEE STAND
住所：いちき串木野市羽島265-1 （くしき野白浜温泉 みすまるの湯内併設）
電話：0996-35-0031
営業時間：8:00～22:00（L.O.21:30）
定休日：木曜日
駐車場：有り（無料）

ノスタルジックな昭和カフェ「ケントコーヒー」（市来ふれあい温泉）

市来ふれあい温泉は2019年3月に全面リニューアル。続いて「ケントコーヒー」が8月にオープンしました。こちらはSHIRAHAMA COFFEE STANDの2号店。

さわやかでフルーティーな浅煎りコーヒーは女性にも好評。近くに高校があるのも手伝って、若い客も多いそう。コーヒーフロートやクリームソーダも人気です。

アメリカンな雰囲気のSHIRAHAMA COFFEE STANDと打って変わって昭和っぽさを演出したケントコーヒー。ノスタルジックなFAEMAのマシーンが目を引きます。不揃いの裸電球もいい味を出しています。

店主のケントさんは1人で切り盛りしていますが、せわしなさは全く感じさせず、お客さんとにこやかに挨拶を交わしています。ケントさんに出会った客はみんな彼のファンになる。そんな店主の人柄も魅力なのです。

1日の終わりに見たい夕日がここにあり！

ケントさんのオススメは夕日が差し込む時間帯。湯上りの汗が引く間、コーヒーを飲みながら沈む夕日をぼーっと眺めていると1日の疲れがスッと消えて無くなりそうです。

外庭でもコーヒーが飲めるように、まだまだ開発中。今後の進化も楽しみなケントコーヒーです。

［基本情報］ケントコーヒー（市来ふれあいセンター内併設）
住所：いちき串木野市湊町1丁目100
電話：0996-21-5022
営業時間：11:00〜20:00
休館日：水曜日・第2月曜日
駐車場：有り（無料）

湯上りの定番はコーヒー牛乳だと思っていましたが、鹿児島県いちき串木野市で、新しいスタイルの「温泉とコーヒー」を体験してみてはいかがでしょうか？