くらし
2019.03.20
奄美大島から屋久島へのフェリーが就航!世界自然遺産を一挙にふたつ味わえる船旅に密着
奄美大島と神奈川県藤沢市の二拠点で生活をしているライターの勝です。2020年に世界自然遺産登録を目指している奄美大島。そして、1993年に日本で初めて世界自然遺産に登録された屋久島。ふたつの地域を1回の旅行で楽しめる船旅として、新しくフェリーが就航したので、さっそく乗船してみました!
奄美大島から屋久島に行けるのは、A”LINEの「フェリー波の上」。
鹿児島~沖縄までの島々を結ぶ航路は、那覇→鹿児島の上り便のみ、屋久島に寄港します。これにより、奄美大島から屋久島まで直接行けるようになりました。
名瀬港(奄美大島):21時20分発
宮之浦港(屋久島):翌4時40分着
奄美大島を夜出発し、寝ている間に屋久島に着いてしまう、嬉しいダイヤですね。
屋久島行きのフェリーは必ず予約を!
屋久島行きのフェリーに乗るためには、乗船日の1ケ月前~4日前(17時00分)までに電話での予約が必要です(完全予約制)。屋久島で下船する人数が2名以上になると、屋久島への寄港が決定します。1名だけか、もしくは誰もいない場合には、船は屋久島には寄らずに奄美大島から鹿児島へ直行となります。
夜20時ぐらいになると、「フェリー波の上」が名瀬港に入港してきます。名瀬港の待合所から、ブリッジを渡って船へ。
完全バリアフリーの船内
船に乗り込むとすぐに上りエスカレーターがあり、それで客室フロアーへGO!「フェリー波の上」は完全バリアフリー対応とあって、車椅子の方のためにエレベーターもあります。
2等客室を利用して屋久島まで行く人は、「屋久島」と書いてある部屋へ。
靴を脱いで上がると、ずらりとマットレスが並び、毛布と枕が置いてある大部屋です。一人ひとり仕切られた枕元のスペースは、隣の人には見えない仕組み。枕元にはハンガーがひとつ用意されています。仕切りの上には荷物を置けるスペースも。
貴重品の入ったバッグを枕元に置いておくこともできますが、心配な人は、案内所の横にある貴重品ロッカーを使うといいでしょう。大部屋が苦手な人には、1人用、2人用の個室もありますよ。
無料のWi-Fi、テレビもあり、ゆったりくつろげます
船内は明るく、トイレ、シャワールームも綺麗です。石鹸、シャンプー、タオルなどはないので、持参しましょう。また、ゆったりとしたパブリックスペースでは、テレビを見ることもできます。
船内の無料Wi-Fiは、階段付近のパブリックスペースやレストランなどで使うことができます。客室の中は電波が弱く、2等客室ではコンセントも少ないので、スマホなどはパブリックスペースで使うといいですね。
出発前にデッキに出てみると、船尾ではコンテナを積んだトラックが出入りして、島の生活物資などの荷物をたくさん積み下ろししていました。
酔い止めの薬だけは乗船前に!
船内にレストランはありますが、夕食は18:00~19:00の営業です。売店や自動販売機にも食べ物はありますが、だいたい皆さん夕食を済ませてから乗船するようです。
波が荒いときには船も揺れることがあるようですが、この日は全然揺れませんでした。
船内の売店では酔い止めの薬は売っていないので、もし船酔いが心配な場合は、乗船前に用意しておきましょう。
名瀬港の夜景と宮之浦港の日の出。二度味わえる美しい景色
いよいよ時間になると出発です。
デッキに出ると、小さくなっていく名瀬の市街の夜景がとてもきれい。
港を出発してしばらくすると2等客室は消灯され、屋久島に到着する少し前に「屋久島」の客室だけ電気がつけられます。その客室の全員が屋久島で降りるので、寝坊して降りそびれる心配がなく安心ですね。
翌朝4:40。屋久島の宮之浦港に到着。まだ日の出前で真っ暗です。船を降りますが、港も道も真っ暗なので、気を付けて歩きましょう。
宿泊するホテルなどに入って、夜明けを待ちます。
そして、夜明け。宮之浦港に昇る朝日が美しい!早く到着したからこそ見ることができる景色です。港に出入りする船のシルエットも素敵。
この就航スケジュールは、早朝、屋久島に到着するので、その日まるまる1日観光に使えてお得です。みなさんも奄美と屋久島とを一度に巡るフェリーでの旅、いかがでしょうか?
[基本情報]
マルエーフェリー株式会社予約センター
099-226-4141
料金:奄美大島→屋久島 ¥8,470~(2等客室)
公式サイト:https://www.aline-ferry.com/
※屋久島に寄港する日程は、サイトでご確認ください。
Keyword: