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食事

2022.09.13

奄美大島南部の古仁屋「かめかめ食堂」で食す絶品!ソーキそば

奄美大島は鹿児島県に属する離島ですが、「南国の島」という点から、お隣の沖縄県とよく間違われます。しかし、隣り合った県の島々でも文化や言葉は若干違います。

例えば同じ食べ物でも沖縄の「ゴーヤ」は奄美では「ニガウリ」、沖縄の「そうめんチャンプルー」は奄美では「油そうめん」、豚の骨付きあばら肉は沖縄では「ソーキ」、奄美では「豚骨(とんこつ)」となります。

奄美とは呼び方も食べ方も違う「ソーキ」。ソーキを使った沖縄料理の代表ともいえるソーキそばの専門店「かめかめ食堂」が2019年2月、奄美大島南部の瀬戸内町古仁屋にオープンしました。一般的な「沖縄そば」といえば三枚肉(豚バラ肉の甘辛煮)が乗ったもので、ソーキが乗ったものが「ソーキそば」と呼ばれます。

奄美にある沖縄料理店は、パリにあるイタリア料理店のようなアウェー感もありながら、本格的なソーキそばとジューシーが「とてもおいしい」と地元の人にも人気です。

美味しいソーキそばを!店名の「かめかめ」に込められた思い

かめかめ食堂のある場所は、瀬戸内町役場の並び。事務所の多いエリアなので、お勤めの方や瀬戸内町役場に来た方などでお昼は大人気です。

お店の名前の由来ですが、奄美の方言で「かめ」は「食べなさい」という意味。親戚の家に行くと決まって「かめ、かめ」と言われるという話を聞きます。「どうぞ、美味しいソーキそばを食べて行ってください」。そんな思いから「かめかめ食堂」という名前を付けたそうです。

透き通ったスープの本格派!とろとろソーキそば

わたしは沖縄に行くと沖縄そば屋をはしごするくらい沖縄そば好きなのですが、コチラのソーキそばは、まさしく本格派。

透き通った美しいスープは、カツオ出汁ベース。かつおの香りが広がるあっさりとしたスープで、これだけでもお代わりしたいおいしさです。

麺は、硬めの平打ち麺。これでなくては沖縄そばとは言えません。特別に取り寄せているそうです。

そして、肝心のソーキをいただきます。5時間もじっくり煮込んで作っているそうで、とろとろに柔らかく仕上げられています。お箸だけでホロホロと崩れます。

薄目のスープに濃い味のソーキがベストマッチ。

名脇役のコーレーグースとジューシーも合わせて

それらを引き立てるのが、紅ショウガとコーレーグース。

紅ショウガの酸味とコーレーグースの爽やかな辛みでさらに味の変化が楽しめます。

沖縄そばのサイドディッシュといえば、ジューシー。沖縄風の炊き込みご飯ですね。コチラのお店では「本日のジューシー」があります。訪問した日は、鹿児島県産鶏肉のジューシーでした。やさしい味で、そばのスープと一緒にいただきます。

オーナーが海でタコを獲って来た日は、タコジューシーになることもあるそうですよ。

お店の一番人気メニューはやはりソーキそば。他にもソーキ油そば、ソーキ丼などがあります。ソーキがおいしいので、次回はどちらかを挑戦してみようと思います。

お持ち帰りもOK。景色の良いところでランチしたいと思ったときにも便利です。

ドリンク類もオリオンビール、さんぴん茶など沖縄らしいドリンクや南国らしい酎ハイなどが揃っています。

すっきりしたオリオンビールは、とろとろのソーキにもぴったり。

地元奄美の黒糖焼酎も揃っています。しかも、なかなか通なセレクトです。

ただ、2022年8月現在は、新型コロナウィルス感染防止対策のため、夜の営業はお休みしているそうです。再開されるのが楽しみですね。

沖縄そばを食べ歩いたオーナーが開いたソーキそば専門店

席はカウンター席、テーブル席、お座敷とありますので、メンバーに応じて座ることができます。

お店の方に「なぜ、奄美で本格的なソーキそばの専門店を開こうと思われたのでしょうか?」と聞いてみました。

「関西出身のオーナーが仕事で沖縄にしばらく住んでいたのです。その時に、沖縄そばが大好きになっていろいろ食べ歩き、いろいろ研究を重ねてこの味にたどり着きました。奄美でも是非皆さんに食べてもらいたいと思ってお店を始めたのです。」ということでした。

材料とレシピにこだわった本格的なソーキそば。奄美に居ても、郷土料理以外を食べてみたいときなど、たまには気分を変えて本場の沖縄にも引けを取らないソーキそばはいかがでしょう?

[基本情報]かめかめ食堂
鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋船津3-1
TEL:0997-76-3855
駐車場:あり
営業時間 11:00〜14:30(L.O. 14:00)
※2022年8月現在、ディナー営業を休業中、ランチのみ営業
https://www.instagram.com/kamekame_amami/

勝朝子
この記事を書いた人勝 朝子
東京出身。2012年から奄美大島と神奈川県湘南エリアとの二拠点居住。 奄美の自然・文化・人が大好きな私には、島は日々発見の宝庫!隅々まで探索中です! このライターの記事一覧

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