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2021.09.21
いま長崎の「波佐見」がアツい!長崎在住ライターおススメの波佐見焼窯元とフォルムが可愛い陶器のお守り
長崎県のほぼ中央、長崎市中心部から車で1時間半の場所に位置する波佐見町。佐世保市に隣接しており、佐賀県との県境の町です。
やきものの町として有名な波佐見町は、今一番アツいと言っても過言ではない大注目のエリア。各お店やスポットがそれぞれ元気で賑わっており、町全体が盛り上がっている印象です。
是非とも訪れてほしい、ライターおススメの窯元と、ここでしか手に入らない波佐見焼のお守りやおみくじを購入できる金屋神社を紹介します。
ライターおすすめの波佐見焼 窯元「和山窯」
江戸時代から庶民の食器として親しまれてきた波佐見焼。今でもやきものの生産が盛んで、波佐見町内には数多くの窯元があります。その中から自分のお気に入りを見つけるのも、波佐見巡りの醍醐味です。
しかし、どこから回ったらいいの?とお悩みの方に是非ともおススメしたい、私が個人的に大好きな窯元、波佐見町折敷瀬郷にある【和山窯】をご紹介します。
和山窯は日用食器や業務用の器、全国各地で使用されている、磁器でできた給食用の器などを作られています。
オーブンや食洗器での使用も可能で、普段使いしやすい食器ばかり。店頭には1,000種類以上の商品の一部が並んでいます。
和山窯をおススメしたい理由の一つは、和食にも洋食にも合う器だという事。使い勝手も良く、普段使いからおもてなし料理用にまで使用できる食器ばかりです。
焼き物でできたアクセサリーや一輪挿しなどもあります。
和山窯の人気商品3選
シャビーシックスタイル
磁器なのに陶器っぽい表情を見せるシリーズ。軽さと独特の手触りが特徴的です。その手触りの秘密は、磁器の上に土と絵具を混ぜたものを乗せて焼き付けているから。
アンティークっぽい色合いも人気の理由の一つ。プレート、ボウル、カレー皿、茶碗、カップ、箸置きなどラインナップも豊富で、ついつい集めたくなるシリーズです。
フラワーパレード
北欧をイメージされている絵柄は、どこか懐かしさも感じるレトロな商品です。
料理を引き立ててくれるような色合いも美しく、女性に人気のシリーズ。磁器でできており、プレートや長皿、カップやマグなどがあります。
ワビカップ
持ちやすさ、握りやすさを重視した大人気のカップです。シャープなラインで口当たりもソフト。香りを逃さない構造、対流をつくりだす丸い底、内側には1cmごとにラインが入っており分量が分かりやすいなど、お酒を飲むのに(特に焼酎など)ピッタリのカップです。
色や柄、模様が違うので、一つ一つ違う表情、雰囲気を見せていますが、型は一つで削って模様を出しているのだそう。種類は40種類以上に及びます。
和山窯ショールームの横にはアウトレットショップも。
B級と言われる商品が、通常の半額以下の値段で販売されています。
少し傷があったり、土に黒い点が入っていたりするだけなのにこのお値段で…!という商品ばかり。是非こちらもチェックしてみてください。
今回特別に、工場内を見学させて頂きました。和山窯ファンとしては「あーー!あの商品が!この状態のあの商品を見られるなんて…!」と、感激しっぱなしでした。
職人さん達の手作業の技を目の当たりにし、より一層やきものを大切に扱いたいなと思いました。
こちらは窯。焼きあがったものが出てきています。最高温度1,300℃で焼かれるそうで、撮影した場所からの距離でも熱さを感じました。
強く丈夫な一面と、繊細で脆い一面のある波佐見焼。われものだからこそ大切に、ずっと長く使っていきたいと思えます。
波佐見町といえば【波佐見陶器まつり】が有名です。2021年4月29日~5月5日に予定されていた波佐見陶器まつりは、新型コロナウイルスの感染者増加に伴い延期になりました。なんと、2021年11月3日~11月7日に、これまでとはスタイルを変えた【あちこち陶器まつり】の開催を計画中なのだとか。こちらも必見です。
※新型コロナウイルスの状況では変更になる場合もあるので、公式サイトをご確認ください。
[基本情報]和山窯
住所:長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2200-1
電話: 0956-85-2471
営業時間:10:00~16:30(水・木は17:00まで)
定休日:不定休(ほぼ無休)
駐車場: あり
URL:http://www.wazangama.co.jp/
波佐見のパワースポット「金屋神社」
続いて、和山窯から車で5分程度の場所にある金屋神社へ参拝に行きました。金屋神社は奈良時代から続く歴史ある神社です。
五穀豊穣と地域の人々の幸せと平和を祈り続ける場所として、現在まで地域の方々に愛され続けています。
2022年の4月24日には、創建1290年の記念例大祭が開催予定です。
一枚目の写真の大きな鳥居から2.5㎞進んだ先に、神社はあります。境内やその周辺には杉の大木がそびえたち、すごい迫力。
金の神、建国神、結婚出産家庭円満、夫婦和合、その他諸々の守護神、政治の神、国土経営の神が祀られています。ご神体は300ⅿ離れた岩の洞窟に祀られており、お神輿行列で下の神殿へ運ばれ、そこで例大祭があります。氏子などの奉納演芸などが盛大に行われます。
境内は厳かですごいパワーを感じる場所でしたが、宮司さん曰くご神体が祀られている洞窟が更にすごいパワースポットなのだとか。
境内には「いろはもみじ」という楓の木があり、なんと樹齢700年!こちらも圧巻の大きさです。
ころんとしたフォルムが可愛らしい「波佐見焼」のお守りとおみくじ
金屋神社はその歴史だけでなく、ここでしか手に入らない波佐見焼きでできたお守りとおみくじも人気です。
お守りやおみくじを購入する前に、お参りをして日頃の感謝を伝えてくださいね。おみくじは一体500円。代金は賽銭箱に入れるシステムです。
江戸時代、醤油やお酒を輸出する際に使用されたコンプラ瓶をモチーフに作られています。ころんとしたデザインと色合いも可愛らしいお守りです。
こちらのお守りとおみくじを作られているのは、先ほどご紹介した和山窯。最初にお守りが作られ、続いておみくじができたそうです。
おみくじを引いた後は、一輪挿しやインテリアとしても人気です。
左から【黄色:家内安全、すみれ:恋愛成就、波:交通安全、雪:商売繁盛、うぐいす:健康祈願、梅:学業成就】のお守りです。500円で購入できます。
宮司の中山さんは、「波佐見町は、それぞれの分野や地域で個々に頑張っています。温故知新の精神で、これからも波佐見町は進化しますよ。」と話してくれました。
[基本情報]金屋神社
住所:長崎県東彼杵郡波佐見町金屋郷2493
電話: 0956-85-6728
駐車場: 有り
URL:http://hasami-kankou.jp/archives/1200
まさに温故知新。歴史ある先人の教えや伝統を守りつつ、新しいアイディア溢れる波佐見町。そんな波佐見町を散策する際は、和山窯と金屋神社も是非コースに組み込んでくださいね。
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