食事
2021.02.18
お魚好きよ!集まれ!奄美の美味しい地魚料理なら龍郷町の「漁師料理 番屋」へ
海の幸が大好きなライター勝です。
「奄美の地魚が食べたいとき、どこに行ったらいい?」と奄美を訪れた人に時々聞かれます。そこで今回は、地元の人が行くおすすめの老舗店をご紹介しようと思います。
目 次
御主人が漁師だから魚の鮮度、目利きは間違いなし!龍郷町の「漁師料理 番屋」
奄美空港から国道58号線を南下して名瀬市街地に向かうと、ちょうど中間地点にある龍郷(たつごう)町。国道沿いの龍郷町役場の手前で右折して笠利湾沿いに5分ほど車を走らせます。
西郷隆盛が奄美大島に初めて上陸したときに舟を繋ぎとめたという「西郷松」の跡地のすぐ先に「番屋漁港」が見えてきます。その目の前にあるお店が、今回の目的地「漁師料理 番屋」です。
番屋とは、漁師が漁のあいだ泊まったり作業をしたりする小屋のことを指しますが、この番屋のある地域の地名も「番屋」といいます。
「漁師料理 番屋」のご主人である岩崎 勝(いわさき まさる)さんは現役の漁師さん。勝さんの釣ってくる新鮮な魚が、お店の目の前の番屋漁港で水揚げされます。
「漁師料理 番屋」はそれをリーズナブルな価格で食べることができる、まさに漁師料理のお店なのです。
いざ、お店の中へ!店内は禁煙、感染症対策もバッチリ
「番屋」は創業1971年。地元で50年も愛され続けている老舗です。
今回はランチにお邪魔しました。ランチは予約なしでOKですが、夜は予約したほうが確実です。
レジカウンターの上にはガラスの浮き玉。下には伊勢海老の入った生簀。夜光貝の入った水槽もあって、本物の漁師料理への期待が高まります。
改装されて明るくなった店内にはテーブル席、座敷席、個室があります。現在は新型コロナウィルス感染防止対策のために、座席を大幅に制限して窓も開け放ち、換気を非常によくして営業しています。
お客様にも以下の協力をお願いしているそうです。
・入店時のマスク着用・手指消毒
・食べる前後は、できる範囲でマスク着用
・長時間の利用は避ける
店内はすべて禁煙なので、妊婦さんやお子様連れの場合も安心ですね。
自慢の伊勢海老はシーズンを狙え!生け簀も楽しいよ!
窓の外を見たら、大きな生け簀がありました。
ここは、ご主人の勝さんの釣った魚や伊勢海老、水揚げされた海ぶどうなどを入れておく生け簀だそうです。
いましたいました、大きな伊勢海老たちが!
奄美大島の伊勢海老は禁漁期間があり、5月~8月頃は食べることができません。しかし、番屋には大きな生簀があるので、そこに伊勢海老が居る限り新鮮な伊勢海老料理を食べることができます。
だいたい、毎年7月初旬ぐらいまでお店で食べることができるそうなので、お店に聞いてみてください。
伊勢海老に興味津々で生け簀の中を覗き込んでいたら、赤い縞模様の魚(センネンダイ)が水面から顔を出しながら寄ってきました。なんだかペットのようでかわいいです。
気になる方は生け簀も覗いてみてくださいね。
旅行客・地元客 それぞれの人気メニューを調査
どれも美味しそうで決まらないので、厨房担当の岩崎 恵一(いわさき けいいち)さんに人気メニューを聞いてみました。
「旅行のお客様に人気なのは、いろいろな地魚が少しずつ入っている「海鮮丼」ですね。地元のお客様には、伊勢海老汁や魚のアラ煮なども人気です。」とのこと。
そこで、早速、海鮮丼と魚のアラ煮定食を注文。たくさんある定食のうち、伊勢海老汁定食以外は「マダ汁」(いかすみの味噌汁)がついているのですが、プラス1,000円で「伊勢海老汁」に変更することができます。
ちなみに、店内のメニューはランチでもディナーでも同価格で食べることができます。
実食!魚介のプロが旨さを引き出す見事な漁師料理
こちらが海鮮丼(1,400円/税別)。マダ汁を伊勢海老汁に変更しています。(プラス1,000円)
本日の海鮮丼は、ソジ(白身)、キハダマグロ、ミズイカ、島ダコ、夜光貝、海ぶどう。内容はその日の漁の水揚げによって変わります。
奄美でしか食べられないものがいろいろ載っていて、旅行客に人気なのも納得です。
海鮮丼の具はどれも肉厚で新鮮。伊勢海老の味噌汁も、伊勢海老の出汁がとても甘く感じられて濃厚です。これはおいしい!
小鉢はパパイヤの漬物と、イユ味噌(魚味噌)。どちらも奄美の島料理です。
こちらは、魚のアラ煮定食(1,100円/税別)。大きなお皿にこんもり盛られたアラの量にびっくり!
刺身に使った魚のアラを甘辛い醤油味に煮つけたもので、プリっとした白身魚のアラに濃いめのタレがちょうどよく合い、箸が止まりません。
セットになっている黒い味噌汁は、マダ汁。マダ=イカの墨袋のことで、マダ汁とは、地元のミズイカを使ったイカ墨の汁のことです。イカからとてもいい出汁が出ていて、これはやはり何度食べてもおいしい!
獲れたての新鮮な魚介類がこんなにボリュームたっぷりで、リーズナブルな価格で味わえます。やっぱり人に教えたくなくなってきました。
観光のお供にも!人気のテイクアウトメニュー
人気メニュー(単品)はテイクアウトすることも可能。
テイクアウトは、調理に時間がかかるので、事前にぜひお電話を。
写真には載っていませんが、「番屋鍋」は、鍋材料の食材とだしのセット(1人前 3,000円/税別)で、冬に特に人気だそうです。
料理の素材は御主人の岩崎 勝さん、厨房担当はおかみさんの岩崎 恵子さん(中央)と息子の恵一さん(左)、フロア担当は奥様の智華子さん(右)。一家で営む温かい雰囲気も人気の理由です。
奄美大島に来たら、ぜひ地元で獲れた魚を食べに「漁師料理 番屋」に寄ってみてはいかがでしょうか。
[基本情報]漁師料理 番屋
住所:鹿児島県大島郡龍郷町龍郷8−2
TEL:0997-62-2125
営業時間:11:30~14:30(L.O.14:00) 17:00~20:00(L.O.19:30)
定休日:水曜・日曜夜
駐車場:あり(10台)
クレジットカード・キャッシュレス決済:2021年1月現在不可。現金のみ。
URL (Instagram):https://www.instagram.com/banya_amami/
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