観光
2019.09.10
子どもたちに大人気!奄美海洋展示館でウミガメと友達になろう
海好き、南国好きの人たちに不動の人気のウミガメ。みなさんは近くで見たことはありますか?
奄美の海には、たくさんのウミガメがいます。シュノーケリングをしていると、目の前を泳いでいくことも。
そのかわいい姿につい触りたくなりますが、野生のウミガメは、ストレスを与えてしまわない様に触ってはいけないと言われています。ハワイでは昔から「海の守り神」と言われ慎重に扱われている為、ウミガメに触ると罰金を取られるそうです。
そんな中、奄美大島には保護され飼育下にいるウミガメにエサやりをしてふれることもできる貴重な場所があります。
大浜海浜公園の中にある「奄美海洋展示館」。名瀬市街から車で15分の所にある施設です。
目 次
入るとすぐに大水槽が迎えてくれる、そこはまるで水族館!
「奄美海洋展示館」の入り口はこちら。施設内にあるお土産店とカフェコーナーの先にカウンターがあり、ここから有料エリアとなります。カウンターで入場料を払って「奄美海洋展示館」へ。
入場料は大人500円、小人300円、幼児100円。3歳以下は無料です。
館内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、水深5mの大きな水槽。
これは奄美の海の地形を模して造られています。
巨大水槽の横にも小さな水槽がいくつも置かれ、珍しい「ジャノメアメフラシ」や「ウツボの子ども」、「アカウミガメの赤ちゃん」などが展示されています。
どんな生き物に会えるかは、そのときによって少し変わるそうです。
「水族館」ではなく「海洋展示館」である訳
大水槽もあり「水族館」のようなのに、なぜ「海洋展示館」という名なのでしょうか?
奄美海洋展示館 事業部長の小島 文明(こじま ふみあき)さんに施設名の由来を聞いてみました。
奄美海洋展示館で展示されているウミガメや珍しい海の生き物たちは「保護された生き物」だそうです。
つまり「奄美海洋展示館」は、海の生き物を見せるために収集してきて展示している訳ではなく、卵から孵化したのにうまく海に帰れなかったウミガメや、漁師さんの網にかかってしまった珍しい魚などを保護している施設になります。
その保護している海洋生物たちを、展示して見せているから「海洋展示館」なのです。
各水槽の中は、奄美の海と同じ環境を保つため、大浜海浜公園内の「タラソ 奄美の竜宮」前にある海水ポンプで海から水を汲み上げ、その海水を循環させています。
そのため、海水に含まれていたと思われる、目に見えないほど小さかった海藻がいつの間にか定着して成長したり、水槽の中でクラゲの赤ちゃんが生まれたりすることもあるそう。
本当に海とそのままつながっているのですね。
展示されている生き物は「いつ誰にどうやって発見されたのか」など、エピソード入りで説明されています。
島の人たちが身近な場所で発見した生き物、ということを改めて感じさせられます。
展示コーナーには、奄美の海にいる貝が生息エリアごとに分類されて展示されていて、とても綺麗!つい、アクセサリーを見る目線で「これとこれがいいな」と眺めてしまいます。
そのほか、奄美の珊瑚礁が波を打ち消す仕組みや、実際にウミガメのお腹から出てきたプラスチック破片などが展示されていて、奄美の海洋環境についても勉強になります。
大人気の「ウミガメのエサやり」は滞在中何度も体験しに来るリピーターも!
巨大水槽の脇にある階段を2Fに上ると、浜辺を模した場所があり、水際に子供たちが集まっていました。「ウミガメのエサやり」体験の時間です。
入館料を払うと、ウミガメのエサやりはなんと無料で体験できます。
エサやりの時間は決まっているので、体験したい場合はあらかじめスタッフに体験希望時間を言ってチケットをもらっておきましょう。
ウミガメたちは子どもたちを見ると、餌をもらえると察知して寄ってきます。
さあ、ウミガメたちのエサやり体験のスタート!チケットを渡してエサのレタスをもらい、上からカメの近くに投げましょう。
ウミガメはおとなしいですが、口の近くに手を出すと噛まれる場合があるので、エサは離れて投げるよう説明があります。
口の近くに手を出さなければ、ここのカメは飼育され人に慣れているので、頭や甲羅をやさしく触ることもできます。
せっかくなのでエサをあげた後、カメをなでてみます。頭も甲羅もカチカチ。でも伸び縮みする首はふにゃふにゃで、思わず「うわっ」と声が出てしまいます。
ここにいるウミガメは、一番大きなもので17歳。30歳にならないと卵を産むことができないので、大きく見えてもまだ子供だそう。ウミガメの寿命は約60年。「亀は万年」といいますが、本当に長寿なのですね。
この大水槽にいるウミガメも、すべてが奄美の砂浜で卵から孵化し、海に帰れずに保護された子ガメだったそうです。大きく成長すると、ここから海に帰してあげる場合もあるそうですよ。
他にもウミガメを展示している水族館はありますが、触ることができる施設は日本全国でもごくわずか。とても貴重な体験ができますね。
みんなでワイワイ作るとさらに楽しい!大人もはまる体験コーナー
「ウミガメのエサやり」のほかにも、子供たちと楽しめる体験コーナーがあります。
奄美のビーチの粗い砂粒の中から貝や星砂などを探すコーナー(無料)。
ベージュ色に見える砂も、よく見るといろいろな色の砂や貝が混じっています。
小さな貝や星砂を見つけて、1Fのお土産コーナーにあるガラスの小瓶に入れれば、自分だけのかわいいお土産の出来上がり。
いったん探し始めると、みんな無言で集中しています。
白い陶器で出来た動物たちに色を塗ったり、貝殻で動物を作る貝細工なども体験できます。(体験メニュー:1人1回300円~550円)
友達や兄弟と一緒に作るのもいい思い出になりそうですね。
体験メニューの申込は16:50までにお近くのスタッフへ。
2Fのキッズスペースは飲食物持ち込み可能
2Fにはキッズスペースがあるので、小さな子供を連れている場合には嬉しいですね。
ここは飲食物の持ち込みも可能。1Fのカフェコーナーで買った食べ物を持って来て、キッズスペースで子供を遊ばせながら大人はテーブル席でゆったり休憩することもできます。
雨が降ったときなど、ここでゆっくり過ごすのもかなりおすすめです。
1Fから2Fへは階段のほかにエレベーターもあるので、車いすやベビーカーでも安心して来ることができます。
ウミガメと遊んだ後は、やっぱりお土産もウミガメ!
お土産で一番人気はやはり、つぶらな瞳がかわいい「マスコットウミガメ」小:980円(税込)、大:1,800円(税込)。
奄美大島の海の底にミステリーサークルを作る新種のフグとして発見され、マスコミでも何度も取り上げられた「アマミホシゾラフグ」のグッズも人気があります。
子どもたちに大人気の奄美海洋展示館。ウミガメに会いに、子どもたちと一緒に訪れてみませんか?
[基本情報]奄美海洋展示館 (奄美市大浜海浜公園内)
住所:鹿児島県奄美市名瀬小宿大浜701-1
営業時間:9:30~18:00(最終入館は17:30)
TEL:0997-55-6000(電話受付:9:30~18:00)
定休日:年末年始(12/30~1/1) ※メンテナンスの為の休館日あり(6月・12月の中旬3日間)
駐車場:大浜海浜公園に駐車場あり
公式サイト:https://www.ohama.marutani-amami.com/ocean-exhibition-hall
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