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2019.05.14

奄美群島の黒糖焼酎が全部ある!お酒好きにはたまらない黒糖焼酎のパラダイス「瀬戸内酒販」

奄美大島と神奈川県藤沢市の二拠点で生活をしているライターの勝です。

皆さんは、黒糖焼酎を飲んだことがありますか?

黒糖焼酎は奄美群島でのみ作ることが許された焼酎で、黒糖と米こうじから作られます。黒糖で作っているのに、蒸留しているので糖質はゼロ。それなのに香りは甘く、すっきりとした味わいです。

その黒糖焼酎の奄美群島全島の全銘柄を置いている、圧巻の品数を誇る酒屋さんが奄美大島南端の古仁屋にあります。

古仁屋港から徒歩1分!赤と黒の外観がおしゃれな酒屋さん

瀬戸内町古仁屋(こにや)の港のすぐ近くに立つ、赤い屋根に黒い壁のおしゃれなお店。ここが1957年創業の酒屋さん、瀬戸内酒販です。

お店に入ってみます。

天井まで壁一面の棚。その棚をびっしり埋め尽くしているのは、黒糖焼酎。

うわさ通り、奄美大島から与論島まで奄美群島全島のすべての蔵、すべての銘柄が置いてあります。ないものは、ない!300銘柄を超える圧巻の品ぞろえです。

奄美の黒糖焼酎は全部ある!黒糖焼酎の通販のパイオニア

瀬戸内酒販は、実は黒糖焼酎のネット通販のパイオニアでもあります。

早速、社長の義永卓也(よしなが たくや)さんにお話を伺いました。

20年ほど前に日本でネット通販が始まったばかりの頃、ワインや日本酒などをネットで売るお店が出てきました。ところが、どこを探してもネットで黒糖焼酎を扱っているお店はありません。そこで、義永さんの心に「黒糖焼酎の魅力を自分がネットで紹介したい」との思いが湧いてきました。

もともと黒糖焼酎が大好きな義永さん。

「ネットで売るからには、一部の黒糖焼酎だけではなく、奄美群島すべての焼酎を売りたい」と思い、義永さん自ら、奄美群島のすべての蔵を回って製法や原料、焼酎造りにかける思いなどを聞いて回ったそうです。

そして、すべての銘柄を理解したうえで黒糖焼酎のネット通販をスタート。黒糖焼酎の全銘柄をネット通販しているので、店舗にも全銘柄があるのです。

100種類以上の黒糖焼酎の銘柄の試飲ができる!

こちらは黒糖焼酎の試飲コーナー。棚の一角にずらりと試飲用のボトルが並んでいます。なんと、100種類以上の黒糖焼酎の銘柄の試飲ができるのです!これはお酒好きには衝撃です!

飲んでみたい銘柄や、好きなお酒のタイプなどを義永さんに伝えると、その人に合いそうな銘柄をおすすめしてもらえます。

女性や黒糖焼酎好きにおすすめの銘柄を聞いてみた

質問1:たとえば、黒糖焼酎を飲んだことのない女性におすすめはどのようなものがあるでしょうか?

義永さん「それでしたら、喜界島、朝日酒造さんの“たかたろう”はいかがでしょうか?女性好みのかわいらしくすっきりしたデザインのボトル。さわやかな味で飲みやすく、香りも非常にエレガントです。このデザインも含めて、女性にぴったりだと思います。」

質問2:では、黒糖焼酎を好きでよく飲む方へのおすすめはありますか?

義永さん「沖永良部島、新納酒造さんの“天下一”はいかがでしょうか?あまり人に知られていない銘柄ですが、重厚な濃い味で個性的。しかも非常にコスパの良い製品となっています。」

なるほど!まさに黒糖焼酎のコンシェルジュ!

どんな人に対しても、それぞれぴったりの銘柄をおすすめしてもらえそうです。

せっかくなので、わたしへのおすすめ銘柄も聞いてみました。

質問3:私は樽貯蔵で華やかな香りの黒糖焼酎が好きなのですが。

義永さん「では、沖永良部島、沖永良部酒造さんの“世之主”はいかがでしょうか?ブレンドしていない10年物の古酒です。」

飲んでみると、古酒特有のとげとげした感じが一切なく、甘い複雑な香りとすっきりとしたピュアな飲み口。体験したことのないような味わいが口に広がります。黒糖焼酎の新たなドアを開けてしまったかのような気分になりました。

こうして社長の義永さんとお酒について話しながら試飲をし、自分に合った銘柄を発見していくのはとても楽しく、時間がたつのを忘れてしまいます。

この試飲してから購入できるスタイルを、瀬戸内酒販では昔からずっと貫いているそうです。

「お客様にもそのお酒の造り手のお話やお酒の特長などを理解していただき、試飲して自分で確認してから、気に入ったお酒を買って楽しんでもらいたい」という義永さんの気持ちがストレートに伝わってきます。

ワインや日本酒、青酎まで!超こだわりのお酒がずらりと並ぶ理由とは

瀬戸内酒販では、黒糖焼酎以外にも、ワインや日本酒、ビールなども取りそろえています。その豊富な品数に驚き!

なんと、東京都・青ヶ島で作られる幻の芋焼酎「青酎」や、都会の酒屋さんでもなかなか手に入らない山梨県のグレイスワインやルバイヤートもありました。

日本酒もこだわりを40銘柄ほど置いているそうです。

見れば見るほど、ある疑問が深まります。
「なぜ奄美大島南端の古仁屋の酒屋さんにこれほどの品ぞろえが?」

その答えは、お酒を愛してやまない社長の義永さんが、毎年いろいろなお酒を試飲して、自分で納得しおいしいと思った銘柄だけを仕入れ続けているから。義永さんの尽きることのない探求心とその歴史がこの品ぞろえにつながっているのです。

ただし、義永さんいわく、いくらおいしくてもプライスと品質がかけ離れているものは売らないのだそう。お酒を愛しているからこそ、本当にお酒が好きな人に楽しんでもらうためのこだわりも聞けました。

「黒糖焼酎は、工業製品ではなくて、芸術品として残ってほしい」

義永さんの黒糖焼酎へかける熱い思いは、お酒好きの心にぐっと刺さります。

お店には、お酒のほかにも、奄美群島で作られている選りすぐりのジャムや調味料、雑貨など、お土産にしたい素敵なものもいっぱい並んでいます。

買ったものをお店から宅配便で送ることも可能なので、お気に入りの黒糖焼酎やお土産などを送るのもおすすめです。

 

さあ、瀬戸内酒販でお酒とおつまみを買って、“芸術品”をゆっくり楽しみましょうか。

 

[基本情報]
合資会社 瀬戸内酒販
鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋松江15
TEL : 0997-72-0818  FAX : 0997-72-0930
営業時間:10:00~20:00
定休日:日曜日、火曜日(祝・祭日も休まず営業)
URL : http://setouchisyuhan.com/

勝朝子
この記事を書いた人勝 朝子
東京出身。2012年から奄美大島と神奈川県湘南エリアとの二拠点居住。 奄美の自然・文化・人が大好きな私には、島は日々発見の宝庫!隅々まで探索中です! このライターの記事一覧

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