観光
2019.04.15
城山展望台や西郷隆盛像!鹿児島県民にもあまり知られていない、西郷どんゆかりの「城山」を歩く
鹿児島市から西側を見ると小高い丘があります。ここは西南戦争での激戦地であり、西郷さんが自刃した城山です。意外と鹿児島県民にも知られていない?とも聞く、城山と西郷さんゆかりの地をギックリ腰の私が歩いてみました。
鹿児島中央駅から車で10分ほど。まずは城山展望台の駐車場に車を停め、そこから数分歩いて城山展望台へ。
ここ城山は、標高107メートルの丘。姶良カルデラの一部になるそうです。ほとんどシラス(灰。鹿児島弁で「へ」)でできており、西南戦争での激戦地です。
私は、鹿児島県民でありながらそれも知りませんでした。鹿児島市街、錦江湾を一望できる鹿児島屈指のビュースポット。77万石の夜景も綺麗ですよ。
展望台から、もしくは下から続いているのが城山自然遊歩道です。運動するには、約2キロとほど良い距離の遊歩道は、自然の宝庫。巨大な楠の群落でもあります。
本当にびっくりするほどの巨木がごろごろ。運動がてら歩く人もたくさんいました。ギックリ腰の私でも往復できるぐらい道が整備されていてキツくはなかったです。
自然遊歩道の途中にあるのが日本史上注目すべき施設「近衛の水」です。鹿児島を訪れた関白、近衛信輔がすずりの水として使用した銘水だそう。その後、改造されて本格的な水道施設になりました。
西郷さんも近衛の水を飲んだんでしょうか。鹿児島城や城下にも水を運んでいたなんてスゴいですね。水道自体は暗くて見にくいけど、チョロチョロと音を立てる水の音に癒されました。
遊歩道を下ると鹿児島城跡はすぐそこ。1601年、島津家久により作られ、鶴丸城との名で親しまれてきた鹿児島城には、国内最大級の武家門だった御楼門がありましたが、明治6年の火災によって本丸とともに焼失しています。
2020年3月に復元される予定。非常に楽しみですね。完成したら写真スポットになるのは間違いないでしょう。
御楼門跡から天文館側へちょっと歩くと、観光客がいつも誰かしら写真を撮っている西郷隆盛像があります。ご存知の通り、幕末維新のヒーロー西郷さんは、今でも人気です。2018年の顔のひとりでもありましたよね。
西郷さん像を見慣れた鹿児島県民でも、「今日も西郷さんは?(いるかな)」とここを通る度についつい見てしまいます。西南戦争での激戦地、ここ城山にて1877年に西郷隆盛は自刃されました。
1877年に城山総攻撃がはじまる時に死を決した西郷さんが、5日間過ごしたのがこの洞窟です。城山展望台から北側へ少しいった場所にあります。
数多い政府軍に囲まれた西郷さんは、どんな気持ちだったのでしょうか。ここに西郷さんがいたのかと思うと、ここで寝ころがったり、藩士と会話している西郷さんの姿が脳裏に浮かびます。洞窟ほど深さはないですが、緊張感のある場所でした。
西郷隆盛洞窟から少しだけ下ったところに「敬天愛人の石碑」があります。看板の矢印が線路の下を指しています。車で走っても見えない場所、電車からも見えない場所、なんとトンネルの上に敬天愛人の石碑がありました。
なぜここに?と思いましたよ。鹿児島県民でも知らない人が圧倒的に多いでしょうね。天を敬い人を愛するという名言は南洲(西郷さん)が学問の目的を述べた語で、好きな言葉に挙げる人も多いです。
今回は、西郷さんゆかりの城山を歩いてみました。恥ずかしながら知らないことが多かったです。改めて知ることができて、とても楽しかったです。普段は車じゃないとなかなか行かない場所ですが、ぜひ鹿児島の観光がてら歩いてみてください。
[基本情報]城山展望台
鹿児島県鹿児島市城山町22-13
アクセス:鹿児島中央駅から車で約15分、鹿児島空港から車で約50分
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