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2019.03.26

長寿ギネスを輩出、出生率全国一位の町も!生命力あふれる島「徳之島」で樹々のパワースポットへ

鹿児島県の奄美大島と神奈川県の藤沢を二地域居住で行き来しているライターの勝です。今回は、奄美大島のお隣の島、徳之島へ旅してきました。248.02㎢の面積を有し、奄美群島では2番目に大きな島です。

鹿児島県の徳之島といえば、長寿の島。以前、ギネス認定された長寿世界一の泉 重千代(いずみ しげちよ)さんや本郷 かまと(ほんごう かまと)さんが暮らしていた島です。

徳之島には徳之島町、天城町、伊仙町の3つの町があります。合計特殊出生率(一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均)は、3つの町がともに毎回ベスト10に入っているのです!まさに、子宝の島!!

たくさん産まれて、長く生きる、生命力あふれる島。そんな徳之島のパワースポットを探検してきました。

奄美大島から飛行機で20分!徳之島子宝空港に到着

徳之島へ行くには、空路と海路の2通りがあります。空路では、日本航空(JAL)が鹿児島空港から毎日4便、奄美大島から2便、沖永良部島から1便の計7便。海路では、鹿児島と沖縄を結ぶ航路でフェリーが1日1便運航しています。

今回は、飛行機で奄美大島から約20分の空の旅へ。搭乗した機材は、フランス製のATR42-600という後ろ乗りの中型機です。

到着すると、早速目に入るのが「徳之島子宝空港」の文字。いかにも子宝祈願に効果がありそうですね!

樹齢300年のガジュマルに会いに阿権集落へ

まずは、樹齢300年のガジュマルに会うために、島の南西部・伊仙町の阿権(あごん)集落に行ってみました。集落入口の広場に車を止めて、案内板を確認。集落の中を歩きます。

阿権集落は、「石垣の里」と言われるだけあって、立派な古い石垣が続いています。

ここは、もともとは武家屋敷だったそうです。珊瑚の石を緻密に積み上げた綺麗な石垣。奄美群島のなかでもこれほど立派な石垣はなかなかありません。

集落の石垣を眺めながら歩いていると、いきなり視界に入ってきたのが、石垣の上から空一面にひろがる枝。思わず口が開いてしまった!

視界を埋め尽くすのは、精霊が宿るといわれるガジュマル。

縦横無尽に広がる幹と上から垂れ下がる「気根」と呼ばれる根。しかも、森の中ではなく、一般の民家の庭に植えられた木なのです!島の長老のような、いやもう「神」のようなパワーを感じます。

私が今まで見たガジュマルのなかでも最大サイズ。昨年の大型台風でだいぶ枝が折れたという話ですが、それでも威容を誇っています。この大樹にはパワーがありすぎて近づけない人もいるほどだそうです。

ガジュマルは風水的にも非常に縁起のよい植物で、「多幸の木」とも呼ばれています。パワーをもらいたいときには、行ってみると良いかもしれませんね。生命力の強さに圧倒されます。

島では、ガジュマルにはケンムンと呼ばれる精霊が住んでいるという言い伝えがあります。じっと見ていると、3人くらいのケンムンがどこかに見つかりませんか?

集落内を抜けて小高い丘に登ると、頂上には阿権八幡神社があり、その境内では大きなデイゴの老木を見かけ、ガジュマルとともに、阿権集落を見守っているかのようでした。

まるでジュラシックパークのよう!ソテツのトンネルが続く金見崎

阿権集落から、北へ車を走らせること約1時間。ソテツの長いトンネルを見学するため、徳之島の北端にある徳之島町金見崎(かなみざき)に向かいました。道路の案内標識に従って車を進めると奥に駐車場があります。

車を降りて、ソテツトンネルの入り口へ。左右のソテツが通路に覆いかぶさるようにして立ちふさがり、まさにトンネル!人が1人やっと通れるくらいの高さでトンネルが続いています。

ここに生えているソテツの樹齢は300年から350年と言われ、かなり歴史を感じる太い幹。高さは3m以上はありそうです。

近くで見ると、魚の鱗のような樹皮が何かに似ていませんか?そう。まるで恐竜の皮膚のようです!よく見ると、幹の途中から新しい芽が生え、これが生長すると枝分かれしていくのですね。

しばらく歩くと、途中、視界が開ける場所が現れ、隣に畑が見えます。ソテツは、もともと畑の境界線に北風を防ぐために植えられた防風林でした。それが育って、今の形になったのだそうです。

さらにトンネルを進んで鬱蒼とした坂を上ると、見晴らしの良い金見崎展望台に到着します。

金見崎展望台から北の方角を見ると、右が太平洋、左が東シナ海。正面には加計呂麻島が見えます。意外と近いことにびっくりです。

今回は、子宝の島・徳之島の生命力あふれる樹々のパワースポットに行ってみました。いかがでしたでしょうか。

ガジュマルやソテツの他にも、徳之島には亜熱帯の珍しい植物がたくさんあります。植物図鑑を片手に散策したり、エコツアーガイドの方にガイドをお願いしたりして、さらにディープな島旅を楽しんでみてください。

 

[基本情報]樹齢300年のガジュマル
鹿児島県大島郡伊仙町阿権
駐車場:なし

[基本情報]金見崎ソテツトンネル
鹿児島県大島郡徳之島町金見
駐車場:あり5台

勝朝子
この記事を書いた人勝 朝子
東京出身。2012年から奄美大島と神奈川県湘南エリアとの二拠点居住。 奄美の自然・文化・人が大好きな私には、島は日々発見の宝庫!隅々まで探索中です! このライターの記事一覧

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