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2022.08.09

ノスタルジックな木造駅舎「大隅横川駅」と古民家カフェ「横川Kito」を訪ねる鹿児島県霧島市 横川町の旅

鹿児島県内で人気の観光地、霧島市。霧島温泉郷や令和4年に国宝に指定された「霧島神宮」はご存知の方も多いスポットです。

今回は、まだ多く知られていないであろう霧島市横川町について、歴史ある町のシンボル「大隅横川駅」と話題のニュースポットを合わせてご紹介します。

霧島市横川町へのアクセス

霧島市横川町は鹿児島県の中央部に位置しており、鹿児島空港からは車で約20分、電車ではJR肥薩線「大隅横川駅」が最寄り駅です。

農業が盛んな地域で、茶や栗、しいたけなどの栽培が行われています。2005年に国分市、姶良郡内5町と合併して霧島市となりました。

1903年開業!鹿児島県内最古の木造駅舎「大隅横川駅」

「大隅横川駅」は1903年に開業された鹿児島県内最古の木造駅舎で、ノスタルジックな雰囲気が漂います。

歴史を感じる駅舎の柱には、第二次世界大戦中に被災した機銃掃射の貫通した跡が残っています。

趣ある駅舎を写真に収めたいとカメラ愛好家の方も多く訪れます。

地元の成人式はこの駅舎で開催されるほど、地域の方にも愛されている場所です

大隈横川駅と同時に開業した、よく似た駅舎の「嘉例川(かれいがわ)駅」は同じ肥薩線で22分ほど。合わせて訪れて見るのも良さそうです。

[基本情報]大隅横川駅
住所:鹿児島県霧島市横川町中ノ
電話:0995-45-5111

横川駅前通りに新スポット誕生「横川Kito(よこがわきと)」

横川駅から徒歩で約3分、「横川Kito(よこがわきと)」は、カフェ・食品と雑貨のセレクトショップ・ゲストハウスの3つの機能を持つ複合施設です。先行して2021年4月にカフェ・セレクトショップがオープンしました。

運営するのは一般社団法人横川Kito。駅前商店街を中心に町の活性化を図ろうという想いで、築90年を越える元下駄屋を改装してできました。

店名にもあるKitoは「子供たちの帰途の風景にこれからも変わらない駅舎を含めた町の風景を遺していく」、「人の流れをつくるため移住開業者を呼び込む」といったことを企図していくといった意味がこめられています。

中に入ると、奥行きがある開放的な空間が広がっています。

ほとんどをセルフリノベーションで仕上げたというから驚きです。

店内の細部までセンスのいい可愛いもので溢れています。

セレクトショップでは地元の人気菓子店の焼き菓子や、鹿児島県内の加工品が並んでいました。

食品だけではなく、地元アーティストの作品や服飾品の販売もあり、見ているだけでワクワクします。

カフェの利用は、先に入口にあるカウンターで注文・支払いを済ませて席で待ちます。

客席はとても広々として、それぞれのテーブルはゆったりと配置されています

内装に見える柱や欄間もとても立派。古民家好きには堪らない空間です。

一角には、訪れた人が寄せ書きできるボードがありました。旅の思い出に一筆書いてみては。

こだわりのスパイスカレーとスイーツでほっと一息

人気のランチメニュー「本日のスパイスカレー」を注文しました。ホールスパイスとパウダースパイス10種類以上をブレンドしています。

カレーの種類は日によって変わるので、訪れる度に違う味を楽しめるのも魅力です。

デザートメニューもあります。カリカリに焼いたワッフルの上にバニラアイスをのせたこちらのスイーツも人気です。

2022年7月オープン!Kitoのゲストハウス

先行オープンしたカフェ・セレクトショップに続いて、今年の7月にゲストハウスも開業しました。

ゲストハウスのコンセプトは「アート好きの友達のアトリエに泊まりに来たような時間」ということで、ところどころにアート作品があります。

2階のゲストハウスへ上がる階段の途中、ふと上を見上げるとペットボトルキャップをリサイクルしてつくった和風ステンドグラスのようなアート作品があります。

陽の入り方によって見え方が変わり、時間を変えて楽しむことができるのも宿泊者だけの体験です。

こちらのお部屋は「秋草」。

霧島の秋をテーマにしています。豪華な造りの天井や昔から使われている陶器のシャンデリアからは、大正から昭和初期にかけての面影を感じます。

もうひとつのお部屋は「えそらごと」。

霧島から桜島が浮かぶ錦江湾へ流れる天降川(あもりがわ)、その源流は横川町にあります。四季折々の自然を堪能できる豊かな天降川源流の様子が壁一面に描かれています。

「あもりがわもののけあそぶ なつまつり」という句をイメージした壁画です。

絵の中には楽しそうに遊ぶ動物達の姿や、この地域で実際にできる砂金取りをしているタヌキが描かれています。

宿泊者は、カフェスペースの利用もできるのでゆっくりと過ごすことができます。

一部屋貸切利用の宿で、4名定員の部屋が一部屋、3名定員の部屋が一部屋。キッチン付きなので、近くの物産館で地域の食材を買って調理するのも楽しそう。

徒歩約3分の場所に市営の公共温泉「霧島市横川温泉センター」や、種類豊富なお酒が揃う酒屋もあります。Kitoを拠点に、横川の町歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

[基本情報]横川Kito
住所:鹿児島県霧島市横川町中ノ991-2
電話:0995-73-3574
営業時間:11:00~16:00(土曜日・日曜日・月曜日)
     11:00~14:30(木曜日・金曜日)
定休日:火曜日・水曜日
駐車場:あり
URL:https://yokogawa-kito.com

霧島市の中でもまだあまり知られていない横川町のおすすめスポットについてご紹介しました。定番の霧島温泉郷や霧島神宮と合わせて、さらにディープな霧島の旅をお楽しみください!

この記事を書いた人瀬川 知香
鹿児島出身・在住。旅行代理店、観光協会勤務を経て、現在は古民家宿の運営をしています。 その地域らしい風景、産業、食などを体感できるローカルな旅が大好きです。特に九州は大好き! このライターの記事一覧

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