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2020.07.28

鹿児島県〜天孫降臨の地「高千穂峰」を登る

鹿児島県〜天孫降臨の地「高千穂峰」を登る

山頂で挽きたてのコーヒーが飲んでみたい!

そんな思いつきで登山を決行しました。今回登ったのは、天孫降臨で有名な高千穂峰。以前取材した六社権現の舞台となった場所です。

ニニギノミコトが高千穂に降り立った時に山頂に刺した天逆鉾(あめのさかほこ)が有名で、坂本龍馬がお龍と新婚旅行で訪れた際、青銅製の天逆鉾を抜いて見せたというエピソードも残されています。

高千穂峰

高千穂峰

今回は高千穂峰を20回以上登山している大六野義己さんと、女性バリスタのさくぱんの3人で出かけました。彼女が山頂でドリップコーヒーを淹れてくれるのが今から楽しみです。

登山で用意しておくもの&チェック事項

登山で用意しておくもの&チェック事項

登山口は高千穂河原駐車場。車は500円を支払い入車します。写真奥に見える鳥居の先が登山入り口です。

服装は汗をかいても乾きやすいメッシュ素材がおすすめ。脱ぎ着できるように、重ね着も基本です。登山中は暑いのですが、山頂は風も強く、汗が引くと急に体が冷えます。岩場が多いので手袋があると安心。

雨具トレッキングシューズ手袋持ち運びトイレも必須。トイレが気になると登山が楽しめなくなります(簡易トイレは下山後、トイレ横に破棄できます)

行動食(栄養ゼリーやスナック)はお好みのものを。ちなみに筆者たちは、コーヒー豆とコーヒーミルなどの道具も持参しました。

高千穂峰は、宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島連山の第二峰。標高約1500メートル。山頂は宮崎県西諸県郡です。

5月末の朝9時。あいにくの雨模様ですが、どうやら雨は山だけで、平地は晴天のようです。山の天気は変わりやすいので、気象情報のチェックも欠かせません。

ホームページや、駐車場内のビジターセンターでは火山活動の情報も確認できます。登山届けを提出していよいよ出発です。

石畳み〜赤土〜ミヤマキリシマ・次々に変化する山道

石畳み〜赤土〜ミヤマキリシマ・次々に変化する山道

初めは整備された石畳です。緑に囲まれた柔らかな景色で、鳥の鳴き声に癒されます。

そこを登り切ると急に岩肌が出現しました。ここから暫くはロッククライミング状態。固定されてると思いきや、ずり動く石で滑るので注意が必要です。

登山道

風と雲の動きが早く時折、晴天が拝めます。風を避けて這うように咲くミヤマキリシマは勇ましい山道を優しく彩ります。

ミヤマキリシマ

曇りと言えども空気が清々しく、気持ちよく登れます。雲の動きが早いため、目まぐるしく変わる空。変化を楽しみながら登り始めて30分くらいで赤土の道が終わりました。

少し歩きやすくなったところで風はより強くなり、霧で先が見えない程に。

硫黄の臭いが強くなったな?と思っていたら、右手に御鉢という噴火口を確認できました。まるで吸い込まれそうな雰囲気。登り始めて1時間の頃です。

御鉢の下は霧が霞むと見えない状態

御鉢の下は霧が霞むと見えない状態です。見えたら怖いのかも?

ちなみに晴れていると先まで見渡せて気持ちが良いです。天候によって全く違う景色が楽しめます。

ここを過ぎると馬の背と呼ばれる細い道に入ります。平坦で歩きやすいのですが、風が強く、少し恐怖感が。晴れの日の写真をお借りしました。

霧島神宮元宮を抜けると頂上へ

霧島神宮元宮を抜けると頂上へ

馬の背を抜けるとポツン、と鳥居が現れます。ここは「霧島神宮元宮」。今は、度重なる噴火と火災で現在の場所に移されています。

高千穂はニニギノミコトが降り立ったとされる天孫降臨の舞台となる山で、諸説あるようですが「日本で最初に神様が降り立った地」という説が有力な場所。大六野さんは時折「登らなければならない」という気持ちに駆られ、思い立って登山するそう。霧やガスで曇る景色、確かに何かを掻き立てられるような神秘的な雰囲気です。

 

さて、ここまで2時間が経ちました。山頂まであとひと息ですが、砂地に足が沈み、下りは滑りやすく、特に注意が必要でした。

ロープに捕まって最後のひと頑張り。ゆっくり歩を進めます。

スタートから2時間30分後、ついに高千穂山頂に到着です。標高約1500メートル。清々しさと達成感!しかし、晴れてて欲しかった…

360度遮るものがないので、晴天だと桜島、太平洋が見渡せるそうです。

高千穂峰山頂でコーヒータイム!

高千穂峰山頂でコーヒータイム!

汗も引き、肌寒さを感じながらのコーヒータイム!山頂で飲むコーヒーは格別でした。豆を挽きはじめてすぐにいい香りが。自然の中に漂うコーヒーの香りは、とても贅沢な気持ちになります。

コーヒーで乾杯し、3人で今日の成果を語ります。天逆鉾を写真に収め、同じ景色を見てきたであろう歴史人物にも思いを馳せました。

 

1時間ほど滞在し、下山にかかります。火山灰と小石でかなり滑るので、登る時よりも慎重に。何度も転んでしまいましたが、登りとまた違う景色なのが興味深かったです。

平均は往復で3時間程の霧島登山ですが、筆者たちはゆっくり5時間かけ、登山を終えました。

下山の頃は疲れもなく、何よりも清々しい気持ちになれた天孫降臨の高千穂峰登山。次回は晴天の日に!そう約束して帰路に向かう筆者たちでした。

[基本情報]高千穂峰
住所:鹿児島県霧島市霧島田口2583-2
(登山口は高千穂河原ビジターセンターを目指してください)
電話:0995-57-2505
駐車場:有り(1台500円)

よしだゆみ
この記事を書いた人よしだ ゆみ
食う、寝る、遊ぶが大好きな本能系。 良いものは伝えたくなる性分で、ライター、料理講師、温泉ソムリエやってます。楽しいを求めて何処へでも走るライター♪ このライターの記事一覧

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